
沖縄県北部、本部半島の沖に浮かぶ伊江島の村踊は、島内各集落の人々が伝承する歌や踊り、組踊などの民俗芸能の総称です。琉球王朝時代、伊江島領主の薩摩上り、江戸上りに同行した島民たちが見聞した芸能、および19世紀の初めに島の学問所で学ぶ青年たちが披露した踊りが、伊江島の村踊りの始まりとして伝わっています。
その成立過程から、現在、伊江島に伝承される村踊りは、島で受け継がれてきた踊り、 沖縄の他地域で作られた踊り、本州から伝わった踊りの3つに分類できます。他地域の村踊りとは異なる独特な村踊りが伊江島に伝承されているのは、こういった理由からなのです。なかでも、「仮名手本忠臣蔵」をもとに創られた東江上区の組踊「忠臣蔵」は、伊江島にしかないものです。
伊江島の村踊は毎年11月、島内の8つの集落の持ち回りで開催される伊江島村民俗芸能発表会で見ることができます。今年の担当区は西江前区。
【開催日時】
2022年11月5日(土)
【開催地】
伊江村農村環境改善センター
【電話番号(問い合わせ)】
0980-49-2334(伊江村教育委員会)
【伊江島へのアクセス】
本部港からフェリーで約30分
(平常時) 1日4往復便/大人720円(片道)、1370円(往復)