1. とうふ家 Beans(とうふや びーんず)|心も和むふわふわ食感。手づくり豆腐を使った創作料理を味わう

とうふ家 Beans(とうふや びーんず)|心も和むふわふわ食感。手づくり豆腐を使った創作料理を味わう

【投稿日】2019年08月22日(木)| 沖縄発

定番のゆしどうふ

琉球の歴史や文化が薫る街・那覇市首里(なはし・しゅり)。このエリア内にのびる龍潭(りゅうたん)通りに、地元の老若男女に愛されている店があります。

ここ「とうふ家 Beans(とうふや びーんず)」で味わえるのは、店名の通り、丁寧に手づくりしている豆腐メニューの数々。シンプルな味わいを楽しめる品もあれば、独自のアレンジをきかせた変り種まで。和洋中を取り入れた豆腐料理を通して、昔から沖縄で親しまれる素材の魅力を、改めて伝えてくれますよ。



店の看板メニューは、5種の小鉢が付く「自家製ゆし豆腐定食」。「ゆし豆腐」とは、ひとことで表すと“おぼろ豆腐のスープ”のようなもの。ヘルシーなのに食べ応えもある、郷土料理のひとつです。

鍋に盛りつけた熱々のゆし豆腐の上には、色鮮やかな北中城村産のアーサがたっぷり。磯の香りが鼻をくすぐると、それだけでほっこり和んでしまうから不思議です。
(沖縄の方言名「アーサ」とは、ヒトエグサ科に属する海藻の一種のこと)



控えめの塩加減で仕上げた和風出汁は、やさしい味わいが好評。

最初のひとくちは、ぜひそのまま召し上がれ。口の中でゆし豆腐がほろりとほぐれ、大豆の淡い旨みに癒されますよ。

そうして、ゆし豆腐本来の味を堪能した後は、自分好みのアレンジを試すのもいいでしょう。例えば、出汁入り味噌や醤油、塩を足して。さらに、沖縄ならではのコーレーグース(島とうがらしを泡盛に漬け込んだ調味料)を加えると辛味がプラスされて、メリハリの効いた味に変化します。

同じ品でも美味しさの幅がぐんと広がり、リピーターの方が再訪する際の楽しみも増えますね。



「こんな食べ方もあったんだ!」と新鮮な驚きをくれるのが、こちらの「トマトチーズゆし豆腐」。イタリアンを取り入れた逸品は、その食べやすさから意外にも年配の方からの注文も多いそうですよ。

味の決め手となるトマトソースは玉ねぎをたっぷり入れて、じっくりと煮込んだ手づくり。さらにバジル、パルメザンチーズ、硬質タイプのモッツアレラチーズなどが、ゆし豆腐を包み込みます。

スプーンですくえば、チーズがトロ~リ。パクリとほお張ると、ゆし豆腐のふわふわの食感と同時に、チーズのコクと特製ソースの旨みが抜群の相性を発揮。たちまち、この組み合わせの虜になりますよ。タバスコを加えて刺激的に味わうのもおすすめです。



店内は、木の温もりが感じられる落ち着いた雰囲気。

豆腐メニューは、その日の分がなくなり次第終了しますが、電話予約で取り置きも可能です。また、特にゆし豆腐が好きな方は、出来たてほやほやが楽しめる午前中に来店するといいですよ。



店内での飲食のほかにも、数量限定で販売しているお惣菜やデザートもチェックしてみて。

自家製の豆乳でつくる「豆乳杏仁」は、マンゴーソースとブルーベリーソースの2種を用意。舌にのせた瞬間に溶けていく、なめらかな口当たりに感激しますよ。杏仁豆腐がちょっぴり苦手で、今まで避けていた方も試してみる価値ありです。

和洋中に仕立てた創作料理で、ゆし豆腐の新たな可能性を提案する「とうふ家 Beans」。

店を営む呉屋(ごや)さん夫妻は、「お年寄りが好むイメージが強い豆腐料理の美味しさを、もっと若い世代にも知ってほしいです」と話します。

子どもからお年寄りまで豆腐の魅力に浸れる店は、三世代旅行でのランチ利用にもぴったり。首里散策の合間などに、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

【店舗名】
とうふ家 Beans(とうふや びーんず)

【住所】
那覇市首里当蔵町2丁目15-24

【問い合わせ(電話番号)】
TEL:098-927-4849

【営業時間】
11時~18時(豆腐料理は売切れ次第終了、その他食事メニューあり)

【定休日】
木曜日

【駐車場】
あり(2台)

【備考】
カード利用不可

【投稿日】2019年08月22日(木)【投稿者】たびらい編集部

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