リバートレッキング(川歩き)の名の通り、川を自らの足で上り、ゴールであるター滝を目指します。歩く距離は時間にして20~30分ほどですが、淡々と川を上るのはもったいない。ここは沖縄本島では数少ない自然が残るやんばる地域。現地に詳しいガイドと一緒に上れば、より自然の魅力に気付くことができます。川の水の冷たさや水で服が濡れる感覚、花や草木、そして昆虫や魚と触れ合う…。都心では経験できない、童心に返ったようなワクワク感があり、思わず笑顔に。
ごつごつとした岩をのぼり、流れのある川の中を歩いていくので、かなりハードなイメージがありますが、リバートレッキング参加者には小さな子どもや元気なお年寄りの人も多いです。子どもは関心の赴くまま、大人は昔の心を取り戻しながら。ター滝リバートレッキングの魅力のひとつです。
リバートレッキングの途中、高さは7~8メートルにもなる日本最大のシダ植物「ヒカゲヘゴ」や、もともとは琉球列島の固有種である「リュウキュウハグロトンボ」など、やんばる地域特有の動植物が観察できます。リュウキュウハグロトンボは、羽が黒いのが雌で、鮮やかな青い色の羽をしているのが雄になります。夏の時期は比較的多く見ることができます。葉や枝に止まっているときはシャッターチャンスですよ。ヒカゲヘゴは成長に伴い葉柄が枯れ落ちて、幹に跡が残ります。この跡が小判に似ていることから、沖縄では触るとご利益があると言い伝えられています。
ただし、むやみに触るのはやめておこう。昆虫や木々の種類によっては肌がかぶれることもあります。また、ハブがいるかもしれないので、ツアー中は勝手に木々の中に入っていくのも危険。注意事項をきちんと守って、普段はできない動植物との触れ合いを楽しみましょう。
ター滝では、滝つぼで泳いだり、生き物を観察したり、ターザンロープから飛び込んだり。たくさん遊ぶことができます。おすすめの時間帯は午前中。午前中だと人があまりいないので、水が澄んでいて、生き物も警戒心が弱く、観察するのに最適です。また、光の入り具合で滝に虹がかかりますよ。