沖縄発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
国内では33番目、沖縄県内では慶良間諸島(けらましょとう)と西表島(いりおもてじま※一部地域)に次ぐ3番目となる国立公園に指定された沖縄本島北部地域「やんばる」には、ここでしか見られない動植物がたくさん生息しています。そんなやんばるの大自然を思う存分に体感できる“遊び”を提案。今回は気軽に誰でも楽しむことができる「マングローブカヤック」を紹介します。
環境省は2016年9月15日、「やんばる」と呼ばれる沖縄県の沖縄本島北部地域(国頭村・大宜味村・東村の3村にまたがる陸域約1万3600ヘクタールと、海域約3700ヘクタール)を国内33番目となる国立公園に指定することを決定しました。やんばるは国内最大級の亜熱帯照葉樹林が広がり、ヤンバルクイナなど多種多様な固有動植物及び希少動植物が生息・生育し、石灰岩の海食崖やカルスト地形、マングローブなど多様な自然環境を有している地域です。今回はそんな自然豊かなやんばる地域から東村の慶佐次川(げさしがわ)で楽しむマングローブカヤックをピックアップしました。更新日/2017年6月たびらい密着取材!おすすめホテル特集
[たびらいセレクション]
(ふじもと やすまさ) 藤元 康匡さん
やんばるの自然を体験してみたいけど、ハードな活動や面倒な準備はちょっと…。そんな人にはマングローブカヤックをおすすめします。マングローブカヤックは「漕ぐ」という簡単な操作と、波が穏やかで揺れることが少ないという安全面から、小さな子ども(3歳)からお年寄りまで、老若男女で楽しめるアクティビティとして人気が高いです。着替え以外の必要な道具はすべて用意してくれるので、手ぶらで参加できます。「小さな子どもやお年寄りを連れた家族旅行の方の利用も多いです」そう語るのは「エコツアー puka puka」の藤元康匡さん。人懐っこい性格と丁寧なガイドでツアー利用者から「やっさん」の愛称で親しまれている、慶佐次川・マングローブカヤックの達人です。「エコツアー puka puka」のマングローブカヤックの所要時間は大体2時間。希望すれば、本流から海までを巡る3時間を超えるコースも体験可能です。そのほか、愛犬とカヤックに乗れるプランもあります。(要相談)
国の天然記念物に指定されている慶佐次湾のヒルギ林は、沖縄本島最大級の広さを誇るマングローブの群生地。その広さは10ヘクタールで東京ドーム約2個分に相当します。マングローブの木が観察できると思っていた矢先、達人のやっさんから「厳密に言えば、“マングローブ”という木は存在しないですよ」と衝撃的な言葉がありました。詳しく聞けば、一般的にマングローブと呼ばれているのは、塩性湿地に成立する「森林」を指す言葉。つまり、マングローブの“木”というのは存在しない。私たちの頭の中にある「マングローブ」は「ヒルギ」という名前の植物だと教えてくれました。慶佐次湾のヒルギ林のカヤックツアーは、幅の広い本流でカヤックの操作を確認しながらゆっくり進み、最後は幅の狭い支流を巡り終了するのが基本です。どちらも両側に3種類のヒルギ(オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ)が生い茂り、沼地部分にはシオマネキ(沖縄の方言でヌウイガイ)やミナミトビハゼ(沖縄の方言でトントンミー)など珍しい動物が観察できます。「どれも同じように見えるヒルギですが、実は根っこを観察すれば種類がすぐにわかります。ヤエヤマヒルギは根っこの部分がタコのように多くたくさん分かれているのが特徴。オヒルギは人間が膝を曲げたような根っこの形をしているので、膝根(しっこん)と呼ばれています。残りの板状の根っこがメヒルギになります。簡単でしょ?」
ツアーの後半で案内される支流はカヤックが並んで2艇ほどしか通らない、とても狭い場所になっています。時にヒルギの根っこが進路を妨害するなど、まるでジャングルを探検しているかのような体験が楽しめます。達人のやっさん曰く、神秘的な光景を目の当たりにしたいなら、「早朝」のツアーがおすすめ。「その日の潮汐(ちょうせき)の時間帯にもよりますが、朝一のツアーだと夏場でも涼しいですし、何よりもヒルギが作り出す幻想的な空間を独り占めできるのが最大の利点です」この日も早朝のカヤックツアー。ヒルギの隙間から差し込む朝日、その朝日を反射してキラキラと光る水面、ヒルギの影、吹き抜ける風、鳥のさえずり…。この日の慶佐次湾のヒルギ林の幻想的な風景を独り占めできたのは自分たちだけ。大きな感動と小さな優越感を得られました。取材協力/エコツアー puka puka⇒予約はこちら観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
東村の慶佐次湾以外にもマングローブカヤックが楽しめる場所はたくさんあります。
やんばるの自然を満喫できるのはカヤックだけではない!その他を紹介します。
那覇空港から高速道路で約1時間30分〒905-1205 沖縄県国頭郡東村慶佐次
「自分で気付くことが一番の成長」 達人のこだわり
自身のカヤックツアーについて「堅苦しいツアーをしたくない」と語る達人。環境学習的な要素を口頭でうだうだ語るだけでなく、楽しかったと思える体験の“その先”に学習があると言います。「マングローブカヤック楽しかったな。そういえばマングローブってどんなものだろう?といった具合に、体験を通じてその先の発見に気付いてほしい。子どもでも大人でも、それが一番の成長になりますから」大自然から学ぶことは多い。慶佐次湾のヒルギ林もそのひとつです。
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