「水納島」片道15分のプチトリップ。
豊富なマリンアクティビティで島を大満喫！

沖縄本島北部の本部（もとぶ）半島の沖合い約7キロ、サンゴ礁に取り囲まれた周囲約4キロの小さな島・水納島（みんなじま）は、40人ほどの住民に対し、約6万人もの観光客が訪れる人気の離島です。

水納島は明治時代の中頃、同じ本部町にある瀬底島（せそこじま）の島民たちが、サトウキビ畑の開拓のために移り住んだことが有人島としての始まりとされてきましたが、近年1976年の発掘調査で、古代人の遺跡があることが判明。一気に島の歴史が塗り替えられました。観光業を主な産業としている島は、その三日月のような形から「クロワッサンアイランド」の名称で親しまれています。水納島は本島から少ししか離れていない距離に位置していますが、ひとたび訪れると驚くほどの海の美しさに圧倒されることでしょう。東から北にかけて広がる白い砂浜や、島の周りを大きく取り囲むように発達したサンゴ礁などが美景をつくり出し、真っ青な海ではバナナボート、シュノーケル、ダイビングなど、多彩なマリンアクティビティを楽しめます。

水納島には沖縄本島の渡久地（とぐち）港から定期船に乗って、わずか15分程で到着します。島に近づいてくると「海の底が見える！」「泳いでいる魚まで見える！」など、入港直前の甲板から思わず感動の声を上げる人々も多数。定期船が停泊するすぐその隣にある「水納ビーチ」のサラサラの砂浜、キラキラに輝く海を目にするだけで、もうドキドキ・ワクワクが止まらなくなるはずです。小さい子ども連れの家族も安心して遊べる「水納ビーチ」では、海をのぞくとカラフルな魚たちに出逢えますよ。さらに、バナナボートからスキューバダイビングまでマリンアクティビティのメニューを幅広くそろえているのは、リピーターにも嬉しいポイント。島内外のショップで予約すれば、島の海をたっぷり満喫できます。また、パラソルや水中マスク、シュノーケルといったレンタルアイテムも充実。無料の着替えスペースのほか、有料で利用できるシャワーも完備しています。

さらに海遊び以外の魅力を探るなら、島内を散策するのもオススメです。島の船着場の目の前に続く一本道を登っていくと集落があり、オンシーズンはこの道のサイドにパーラーが並びます。パーラーで購入した品をビーチへ持っていって海を眺めながら食べるのもよし、パーラーに併設して作られている風通しのいいスペースで食べるもよし。定番の「沖縄そば」や「タコライス」、ボリューム満点の「カレー」をはじめ、カツオで有名な本部町ならではのオリジナルの「カツオめし」、冷たい「かき氷」や島で育てた豆をトッピングした「あまがし」などを堪能できます。お腹を満たした後には、集落のはずれにある小さな雑貨屋に立ち寄って、お土産を探すのもいいですね。

このほか、灯台や島人の釣り場になっているビーチ、野鳥が巣作りに来るカモメ岩といった独特の景観も魅力的なので、水納ビーチだけで帰ってしまうのはもったいないですよ。ただし、集落以外のエリアは人の手が入っていない場所も多く、草や木々が生い茂る所にはハブに遭遇する場合も。歩く時には注意が必要なので、宿の人に案内してもらうのがベターです。そんなありのままの自然が残る島だからこそ、宿泊する人しか見られない景色に出逢えるのも、水納島のとっておきの楽しみです。最後の船が去った後にビーチを独り占めして、ドラマティックなサンセットを眺めるひとときは、きっと忘れられない思い出になりますよ。ぜひ一度は水納島にのんびりと滞在して、島を楽しみ尽くしてはいかがでしょうか。