
琉球王国の時代、首里の役人の休憩所だったという築150年ほど赤瓦屋根の琉球家屋を改装した沖縄そばの店。
ガジュマルなどを燃やした灰を水に溶かし、上澄みだけを利用する木灰水を使った、昔ながらの手打ち麺の先駆けであり、沖縄そばの流れを変えた店ともいわれています。
木灰汁で練った麺の特徴は、噛むごとにプツッ、プツッと弾力のある歯ごたえで、かむおいしさを教えてくれます。もともと沖縄そばの麺は生麺のような喉越しを味わう麺ではなく、かんで小麦粉の旨さを味わう麺です。
スープは、豚骨をじっくり時間をかけて煮出し、冷蔵庫で一晩寝かせて脂を除いたあとに鰹節や昆布のだしを加えています。雑味のないあっさりとした味わいの中に深いコクと旨みがあり、麺との相性は見事。麺を一口ずつ何度もかみしめ、スープを口に含みゆっくりと味わいたくなりますよ。