1. 火災後の首里城公園、有料区域公開へ。現在の内部はどうなっている…?

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火災後の首里城公園、有料区域公開へ。現在の内部はどうなっている…?

【投稿日】2020年06月29日(月)| 沖縄発

那覇市首里(なはし・しゅり)にある首里城公園は、沖縄のシンボルであり、沖縄県民にとって思い入れの深い場所のひとつ。そんな首里城公園の正殿は、2019年10月31日(木)の大火災により焼失してしまいました。まだ火が消えず、大きな炎をあげて燃えている現場を見た早朝、心にぽっかりと穴が空くような…そんな気持ちになったのを今でも覚えています。

火災直後は一般入場が制限されていたものの、徐々に公園利用区域を拡大。2020年6月12日(金)には待ちに待った正殿跡や正殿遺構などの公開がされました。

公開となった正殿遺構等を沖縄ファンの皆さんにぜひ見てほしい。そしてまた沖縄のシンボルである首里城公園にたくさんの人が訪れてほしい。そう想いを込めて、現地で取材しました。



2020年6月12日(金)正殿遺構等の一般公開が始まりました。城郭内や京の内が12月に公開されましたが、広福門の一部と有料区間は未公開のままでした



チケットを購入し、奉神門(ほうしんもん)へと向かいます。奉神門へ向かって左側屋根は火災の影響で焼けてしまったそう。ここまで火が燃え広がったことを考えると、とても大きな火災だったことが分かります。



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中へ入ると、以前までの正殿は無く、大龍柱(だいりゅうちゅう)と覆屋(おおいや)で囲われた正殿の基壇遺構の姿が。場内には、各所に焼けて変形した鉄骨が残されています。



正殿は、木造で作られていたため全焼してしまいましたが、石材で作られた大龍柱は奇跡的に残ったそう。



龍柱は所々にひび割れがあり、安全の為補強されている状態です。



裏には覆屋(おおいや)があり、正殿の基壇遺構を見られました。基壇の石積みは、世界文化遺産に登録されており、首里城を象徴する重要な遺構。火災後、焼け落ちた正殿の部材や灰などを撤去して遺構を保護する処置がされています。



奥に進むと、正殿の屋根に装飾されていた、龍頭棟飾(りゅうとうむなかざり)や石高欄(いしこうらん)、赤瓦などが展示されています。どれも原形はなく、バラバラになった状態。火災と屋根が焼け崩れ落ちてきた衝撃で割れてしまった様子です。

御内原(おうちばら)エリアの寄満(ゆいんち)も跡形も無く、焼けてなくなっていました。


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最終地点の「東のアザナ」の眺め。以前はここから正殿と城下町の風景を楽しめたので、首里城の象徴でもある正殿が無くなった今、改めて見てみると不思議な感覚につつまれます。

正殿が焼失してしまったからか、以前はとても広く感じた公園内が少しだけ小さく感じてしまいました。しかし、火災後の首里城公園を実際に見学してみると、今まで見過ごしていた首里城の魅力を再発見できました。ぜひ皆さんも一度訪れてみてくださいね。

現在首里城公園では、奉神門向かいにある系図座(けいずざ)・用物座(ようもつざ)を休憩所として開放しています。ここでは現在、きっぱんと冬瓜漬、らくがん、ちんすこうなど琉球王国のお菓子4種盛りを500円で提供中。

猛暑が続くこれからの時期、熱中症対策のためにも休憩所でひと休みして、ゆっくりと公園内を巡ってくださいね。



【施設名】
国営沖縄記念公園(首里城公園)

【有料区域公開】
2020年6月12日(金)~

【利用料金】
大人400円、中人(高校生以上)300円、小人(7歳以上中学生未満)160円、6歳未満無料

【無料区域営業時間】
4月~6月:8時~19時30分
7月~9月:8時~20時30分
12月~3月:8時~18時30分


【有料区域営業時間】
4月~6月:8時30分~19時
7月~9月:8時30分~20時
12月~3月:8時~18時30分


⇒公式サイトはこちら

首里城復興応援キャンペーン

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