
沖縄本島北部の恩納村(おんなそん)にあるホテルムーンビーチが、近代建築物の保存や記録に関する活動を推進する学術組織「ドコモモジャパン」により、「日本におけるモダン・ムーブメントの建築208選」のひとつに選ばれました。
沖縄県内からはこれまでに聖クララ教会(与那原カトリック教会)、那覇市民会館、在沖米国軍陸軍病院(現・在沖米国軍海軍病院)、今帰仁村中央公民館(なきじんそんちゅうおうこうみんかん)が選ばれており、ホテルとしては初めての受賞。なお、ホテルとして日本国内では3例目となります。
同ホテルは建築家で国建名誉会長の国場幸房氏が設計を手掛け、昭和50年(1975)に完成。ピロティや吹き抜けが取り入れられ、客室から一歩出ると、そこには光が差し込み、時には雨も降り落ちる自然の空間が広がっています。
エントランスは最上階まで吹き抜けに。客室や廊下の壁面は、それまで家の中には使われていなかった「ムチ(屋根の赤瓦を塗り固める琉球漆喰)」を施すなどの工夫も。完成から40年経った今でも、たびたび視察に訪れるほど、建築業界でも高い評価を得ています。
【住所】
恩納村字前兼久1203
【電話番号(問い合わせ)】
ホテルムーンビーチ 098-965-1020
【交通アクセス】
那覇空港から沖縄自動車道経由約48キロ、車で約50分
⇒ホテルムーンビーチの楽しみ方