1. 民芸食堂|店主が愛した昔ながらの味&原点を再現した一杯が、沖縄そばの魅力を伝える

民芸食堂|店主が愛した昔ながらの味&原点を再現した一杯が、沖縄そばの魅力を伝える

【投稿日】2020年03月17日(火)| 沖縄発

与那原町(よなばるちょう)の国道331号線から東浜(あがりはま)エリアに続く「えびす通り」に、地元客で賑わう沖縄そば店があります。

こちらは、のどかな街並みに溶け込むように佇む「民芸食堂(みんげいしょくどう)」。澄んだスープとモチモチの自家製が特徴的なそばは、どこか懐かしさを覚える素朴な美味しさで、じんわりと心まで癒されますよ。



店一番のおすすめは「ソーキそば」。沖縄そばの最高のお供・「じゅうしー(沖縄風炊き込みご飯)」も一緒にいかがでしょうか。

「ソーキそば」をひとくち啜ってみると、カツオの豊かな香りがふわり。器の底の麺まで見えるほど透き通ったスープは、豚の背骨と鶏ガラ、カツオ節を使用し、あっさりとした味わいに仕上げています。

ゴロッと盛りつけた大ぶりのソーキ(豚の骨付きあばら肉)は適度な歯ごたえがあり、満足感も大。さらに150グラムを盛りつけた自家製の生麺を茹でると1.6倍のボリュームになるそうで、ガテン系の男性客にも腹持ちがいいと評判です。



沖縄ツウや“そばジョーグー(大好物)”の方なら、限られた店でしか味わえない「唐人(とうじん)そば」をどうぞ。

沖縄そばの原点と言われている「唐人そば」は、元々は県内の沖縄そば屋の店主たちでつくる「沖縄そば発展継承の会」により再現されたもの。現在確認できる歴史資料によると、明治時代に開業した沖縄県初の支那そば屋が人気を博したという記録が残されていたそうです。そこから「醤油味の黒いスープ」と「指先程度の肉が5個」などと記載された僅かな手がかりや人々の証言、当時手に入った素材を調査。何度も試行錯誤を重ねることで、約110年ぶりにその味にたどり着きました。そうして完成した出汁は「沖縄そば発展継承の会」に加盟している各店の出汁と割ることで、それぞれオリジナルの味わいに調合。ここ「民芸食堂」でも独自の一杯に仕上げて、お客に提供しています。

上品な醤油の旨味が口いっぱいに広がる美味しさを、ぜひ一度、その舌で確かめてみてくださいね。



店内には座敷席とテーブル席を用意。すっきりと清潔感があって、女性や家族連れも入りやすい雰囲気です。



「唐人そば」の再現秘話や地元への想いを語ってくれた、与那原町出身の店主・我謝(がじゃ)さん。

実は「民芸食堂」の味のルーツは、我謝さん自身が親しんでいた母の味なのだとか。かつて母親が沖縄そば店を営んでいた同じ場所で、今では我謝さんがたくさんの人たちにおいしいそばを届けています。

店主が慣れ親しんできた昔ながらの味、そして、沖縄そばの原点を再現したロマンあふれる一杯を堪能できる「民芸食堂」。ここを訪れれば、きっと、沖縄そばの奥深さに気づかされることでしょう。

【店舗名】
民芸食堂(みんげいしょくどう)

【住所】
与那原町与那原433

【問い合わせ(電話番号)】
TEL:090-3802-0588(予約不可)

【営業時間】
11時~15時(売切れ次第終了)

【定休日】
木曜(不定休あり)

【駐車場】
あり(6台)

【備考】
テイクアウト可(スープ容器代別)
※麺の量は、少なめor大盛りに調整可

【投稿日】2020年03月17日(火)【投稿者】たびらい編集部

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