1. メンガテー|おでんと八重山そばの隠れた名店で、ディープな夜を過ごす

メンガテー|おでんと八重山そばの隠れた名店で、ディープな夜を過ごす

【投稿日】2018年03月09日(金)| 沖縄発

石垣市(いしがきし)にある美崎センター通りは、居酒屋やバー、焼肉屋など、さまざまな飲食店がひしめき合う賑やかな通りです。

その道を中心部近くまで、ぶらりと歩いていると…。おっと、通り過ぎないように気をつけて。狭い路地へ入ったところに、ひっそりと佇む「メンガテー」の入口がありますよ。少し分かりづらい場所ですが、穴場の店を探す楽しさも旅の醍醐味。昭和の雰囲気を醸す店内に入ると、カウンターの方から「おでん」のいい匂いが漂ってきます。

メンガテーのおでん

店で提供しているのは、「おでん」と「八重山(やえやま)そば」の2点のみ。

熱々の鍋をカウンターからのぞきこむと、思わずよだれが出るほどおいしそうな「おでん」が満杯に入っています。毎日朝から炊いているだけあって、ひとつひとつ芯まで味が染みこんでいるのがひと目で分かります。

メンガテーのおでん

女将の手から渡されるのは、山のように具材が積み重なった「おでん盛」。お皿の上にはテビチ(豚足)、大根、厚揚げ、ウィンナー、ちくわ、玉子、コンニャクが湯気をあげて盛りつけられています。

一瞬迫力ある姿に面食らってしまいますが、女将は「みなさん最初はびっくりしますけど、完食した後に『足りない!もっと食べたい』と言って、おかわりを頼むんですよ」と笑顔をみせます。

メンガテーのてびち

こちらは皿の真ん中で、ドン!と鎮座する「テビチ」。大きな豚足を丸々炊いたテビチは単品での注文が可能です。

艶のある皮に箸を入れると、簡単に骨からほぐせるやわらかさ。コラーゲンたっぷり含んだゼラチン質の皮の内側は、ぷるぷるの食感がたまりません。ひとたび味わうと、たちまち虜になってしまいますよ。

メンガテーのそば

もうひとつの看板メニュー「八重山(やえやま)そば」も、必ず食べておきたい逸品です。

「八重山そば」といえば、石垣島を中心とした八重山諸島で食されてきたソウルフード。ここ「メンガテー」は、地元民が足繁く通う八重山そばの名店としても知られています。

豚骨からじっくりとった出汁は味わい深く、濃い目に味がついた三枚肉、麺やかまぼことのバランスが絶妙。なんだか少し懐かしいような一杯に、ほっと心が癒されます。

店に立つのは、女将のミネ子さんと久子さん姉妹。

「メンガテー」という不思議な響きの店名は、姉妹の母・迎里(むかえざと)ミヨさんの屋号から由来。もともとは約40年前にミヨさんが始めた店を、今は姉妹2人で引き継ぎ、母の味を伝えています。(屋号は、古くから沖縄で使われていた家や個人を表す呼称のこと)

夕方から遅い時間まで開いている「メンガテー」には、一杯ひっかけてからやってくる地元の常連が多いそう。家庭的な2品を味わいつつ、島の人たちが話す方言交じりの会話が聞けるのが、この店ならではの魅力です。

【店舗名】
メンガテー

【住所】石垣市美崎町10-19

【営業時間】17時~翌1時(売切れ次第終了)

【定休日】日曜日・水曜日

【電話番号(問い合わせ)】0980-82-8067


【駐車場】
なし(近くに有料Pあり)

【備考】
カード利用不可

【投稿日】2018年03月09日(金)【投稿者】たびらい編集部

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