
後世(ぐしょう)の正月ともよばれる十六日祭は、沖縄本島北部地域、八重山・宮古などの先島地域の伝統行事。親戚一族が旧盆同様にお墓に集まり、重箱料理、お菓子や果物、お酒などをお供えし、線香を焚く。
正月に帰郷できない人達も、十六日祭に合わせて本島や本土から里帰りするほど重要な伝統行事なので、十六日祭の前には気持ちよく墓参りができるように親戚、家族で墓掃除を行う。
先島地域では小・中・高校は午前中で授業が終わり、会社なども早く終わるところが多く、午後から墓参りに向かう。いつもは静かな墓地も毎年多くの家族や親族が訪れて賑やかになる。
お墓では持ち寄った御馳走を皆で食し、三線を奏でながら祖先の霊を供養する。最後は、先祖があの世でお金に困らないようにと紙線(ウチカビ)と呼ばれるあの世のお金を燃やして墓参りを終える。