1. 宗像堂|天然酵母パンを求めて全国各地からお客が訪れる名店

宗像堂|天然酵母パンを求めて全国各地からお客が訪れる名店

【投稿日】2018年01月25日(木)| 沖縄発

木々の緑と外人住宅の白のコントラストが美しい「宗像堂」。那覇市内から北東へ向かって車で約20分、嘉数高台公園が近く、豊かな自然に囲まれた住宅街にあります。

開店前からおいしいパンを心待ちにしたお客さんが毎日のように並ぶ人気店です。平成29年(2017)11月には書籍「酵母パン 宗像堂 ~丹精込めたパン作り 日々の歩み方」(小学館)も出版されました。

宗像堂のパン作り風景

焼き日の月・木・土曜10時のオープンに合わせてお店へ行くと、石窯でパンを焼いている様子を見学できます。手作りの石窯はこちらで5代目になりますが、はじめはアパートのキッチンのオーブンレンジからスタートしたそうです。

オーブンレンジがひとつからふたつに増えて、アメリカ製のガスオーブンになり。そのうち、友人が図書館で見つけた石窯の作り方の本を見て興味が湧き、初めての石窯を作ったそう。パン作りも石窯作りと同じでゼロから始めました。最近ではドイツでも石窯を使うお店は減っているそうなので、この窯も工程そのものも貴重です。

宗像堂のパン

自家製の天然酵母を使った「宗像堂」のパン。天然酵母が織りなす複雑な香りが広がって味わい深く、酵母の独特の酸味というよりもうま味があって、パンが生き生きしているのを感じます。

生地は酵母の力だけで膨らませて、卵と牛乳、バターは不使用。パン職人の店主・宗像誉支夫さんは、もともと大学で微生物の研究者をしていたということも、おいしいパン作りにつながっているようです。

宗像堂のパン

生後10カ月の赤ちゃんから食べられる「ねこのしっぽ」は、かわいい形とネーミング。甘さ控えめの粒あんを包んだ「黒糖あんパン」と、小麦の風味が贅沢な「読谷チーズパン」など、形も大きさもいろいろです。

宗像堂のパン

名前に「読谷(よみたん)」が付くパンは、読谷村の無農薬農家の方と一緒に「宗像堂」のスタッフが種まきから始めて、雑草取りや麦踏みなどをして手をかけて育てた小麦を使っています。

読谷村産小麦の全粒粉を練り込んだ「読谷カントリーブレッド」は作り手の思い入れも深く、それが味わい深さにもなっています。五感を使って愛情を持ってパン作りをしているので、それがお客さんにも伝わって、パンを食べて感動する人が後を絶たないのではないでしょうか。

隣接した宗像発酵研究所の庭には、古代小麦が白い小さな花を咲かせていました。読谷村の小麦と同じ時期に植えられているので、読谷村の畑を眺めているような感覚になれます。訪れた際は畑もぜひ覗いてみてください。

宗像堂の店内
宗像堂のメニュー

棚にずらりと並んだパンは、トングではなくてビニール袋を手袋の変わりにして、肌感覚でパンを選んでかごに取ります。お店の外には買ってからすぐに食べられるテラスもあるので、カフェメニューのドリンクをお供に寛いでいってください。

お土産に持って帰りたいときは県外への発送もしてくれて、通販でのお取り寄せもOKです。

「宗像堂」から徒歩10歩のところに、平成29年(2017)11月にオープンした「宗像発酵研究所」があります。宗像堂のパンはとても時間をかけて作られていますが、パン作り講座(定員6名)では、約3時間ほどの短い時間で成形してから焼くまでのいいとこどりの体験できます。生地に実際にふれると感動もひとしお。最後に新茶の紅茶と共に味わう、焼き上げたパンの実食の時間も好評です。

また“飲む”に焦点を当てた専門店・LIQUIDの酒屋「LABO LIQUID」も併設(水・木曜日定休、15時30分~19時営業)。発酵をテーマにしたショップで、自然派ワインや日本酒などが購入できます。さまざまな学びのあるワークショップも予定しているので、沖縄旅行のメインを「宗像堂」にした発酵の旅なんていかがでしょうか?

【店舗名】
宗像堂(むなかたどう)

【メニュー例】
読谷カントリーブレッド、ねこのしっぽ、黒糖あんぱん、読谷チーズパン、バナナ・こくるれ、サブリナ、ドライトマトとカシューナッツバゲット、黒糖シナモンロールなど

【住所】
沖縄県宜野湾市嘉数1-20-2

【問い合わせ(電話番号)】
098-898-1529

【営業時間】
10時~17時

【定休日】
不定休

【駐車場】
あり

【交通アクセス】
那覇空港から車で約40分

⇒公式サイトはこちら

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【投稿日】2018年01月25日(木)【投稿者】たびらい編集部

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