
節祭(しち)とは年の節目を意味し、海の彼方より幸を迎え入れる行事です。毎年旧暦10 月前後の己亥(つちのとい)の日から3日間、八重山諸島の西表島の祖納(そない)・干立(ほしだて)地区で行われ、豊作への感謝と五穀豊穣、健康と繁栄を祈願します。
約500年前からの伝承と言われ、国の重要無形文化財にも指定されました。両地区とも福々しいお面の「ミリク様」という神様が登場することで有名です。
祭りのメインは2日目の「世乞い(ゆーくい、神を迎える神事)」の日です。演舞、ミリク行列、狂言、棒術、獅子舞などの芸能が奉納され、沖から岸に向けてハーリー競漕が行われます。これは海の彼方から五穀豊穣がもたらされることの象徴とされています。
干立地区では、「オホホ」がオホホーと奇声を発し、札束を見せびらかしながら滑稽な動きを見せます。「オホホ」は鼻の高い仮面に異国人風のブーツをはいた奇妙な格好をしていて、一説には、昔、島に流れ着いた外国人をモデルにしているのでは、とも言われています。両地区とも集落共同体を一体化させる祭りとして継承に努めています。
【開催日時】
旧暦10月前後連続する2日間
2022年10月13日(木)~15日(土)
【開催地】
竹富町西表島祖納 祖納公民館、前泊海岸
竹富町西表島干立 干立公民館、前の浜
【問い合わせ】
竹富町観光協会 電話: 0980-82-5445
【交通アクセス】
西表島上原港までは石垣港から高速船で約40~45分、フェリーで約1時間40分~2時間10分
祖納・干立地区へは上原港から約8キロ、20分
干立・祖納間は約1キロ、徒歩約15分