五本の枝が地面を覆う、国内でも珍しい天然記念物指定の美しい松

久米島町上江洲にそびえる樹齢約250年のリュウキュウマツ。通常の松のように上には伸びず、高さ6メートルの主根から伸びた五本の枝が、横へ横へと波打ちながら地面を這い覆っている。日本国内でも一本の松からこれだけ枝が伸び広がっているのは珍しく、天然記念物に指定されている。伊平屋島の念頭平松と並んで、沖縄の二大名松とされる。またその美しさは天下一と称えられ、琉歌にも歌われているほどで、日本の名松百選にも選ばれている。
記録によると、現在の松は1839年に植えられた二代目で、台風などの塩害の危機の際にも、樹医による治療や、根の回りを踏み固めないように囲いを作るなど、この松を愛する人々の努力によって、現在の威風堂々たる姿を保っている。五枝の松のある県立自然公園五枝の松園地は、クメジマボタルの生息地でもあり、5月上旬には美しいホタルの乱舞が見られる。
【駐車場】
あり
【住所・電話番号】
久米島町上江洲 県立自然公園五枝の松園地
098-896-7010(久米島町観光協会)
【交通】
久米島空港から車で約20分、兼城港から車で約10分
【設備】
トイレ、売店あり