長崎発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
長崎を代表する温泉地といえば、雲仙温泉。その雲仙温泉を代表する観光地が雲仙地獄。明るい時間に巡るのが定番ですが、実は夜を楽しむ「雲仙地獄ナイトツアー」もスリルがあっておもしろい! さらに名物グルメ「雲仙ハヤシ」を楽しめる行列店や湯せんぺいの手焼き体験ができる店など、雲仙温泉のツウな楽しみ方を紹介します。
1934年に日本で最初の国立公園に認定された「雲仙(うんぜん)」。古くより国内外から多くの旅行者が訪れ、特に明治・大正時代には外国人避暑地としてにぎわった。歴史のある天然温泉と、落ち着いた雰囲気の温泉街に加えて自然にも恵まれ、本格的なトレッキングから簡単に参加できるノルディックウォーキングまで、自分に合った山のアクティビティが楽しめる。また最近では、地元食材を使ったハヤシライスやサラダ、スムージーといった“新健康グルメ”も登場。雲仙温泉が発信する幅広い魅力を紹介しよう。取材/ながさきプレス、2014年 11月◆その他のおすすめ長崎観光情報→長崎観光のおすすめ情報9選九州ローカル案内役が厳選おすすめホテル特集
(もり ゆういちろう) 森 佑一郎さん
雲仙温泉の開湯は710年にまでさかのぼり、もとは“温泉”と書いて“うんぜん”と読まれていたほど、この地と温泉の関わりは深い。17世紀の前半にキリシタン殉教の舞台となった雲仙は、1653年に共同浴場が開かれたことから温泉地として発展。明治・大正期にこの地の魅力に気付いたのは外国人旅行者たちで、彼らが魅力を感じた避暑地のような雰囲気は現在も温泉街に残っている。雲仙温泉の湯は硫黄を含んだ強めの酸性泉で、一般的な温泉に比べて湯温は高めだ。殺菌効果があるため、湿疹やしもやけ、水虫といった皮膚病全般への効果が見込めるほか、美肌を目当てに足を運ぶ女性もいる。また、神経痛や筋肉痛、関節痛などへの効果も見込めるという。雲仙観光のメインスポットである「雲仙地獄」を中心として南北に広がっている雲仙の温泉街には、日帰り入浴ができる施設や旅館も多く、それぞれに湯の色や雰囲気が大きく異なる。昔ながらの雰囲気が味わえる大衆浴場はもちろん、モダンなホテルで絶景を望む風呂などもある。
現在では、すっかり県外でも観光地として知られるようになった雲仙だが、地元で暮らす人にとって、雲仙温泉は古くから地域に根付いた存在だった。「温泉街は大きく“新湯地区”と“古湯地区”に分けられ、それぞれ1カ所ずつ共同浴場が設置されていました。夜になると地域の住民は、疲れを癒やしに共同浴場に足を運び、毎日近所の人と顔を合わせていたんです。共同浴場が、地域のコミュニティとなっていたんでしょう」と達人・森さんは説明する。そんな地元で愛され続ける共同浴場の中でも、森さんがおすすめするのは「湯の里温泉共同浴場」。雲仙温泉商店街の裏通りに位置し、温泉街でも最も古い歴史を持つ。また、下町らしい庶民的な雰囲気の「別所共同浴場」は、入湯料がたったの100円。料金を箱に入れて支払う無人施設で、ほとんど地元客しか訪れないという、まさに“隠れた名湯”だ。どちらの施設にも派手さはないが、昔から地元の人々の生活の一部であった身近さや温もりを感じさせる。温泉街を散歩がてら、気軽にぶらりと立ち寄ってほしい。湯の里温泉共同浴場【住所】長崎県雲仙市小浜町雲仙303-1【営業時間】9時~23時【利用料金】大人 200円、子ども 100円【定休日】無休【電話番号(問い合わせ)】0957-73-2576【駐車場】あり(4台)
温泉に次ぐ雲仙の名物といえば、やはり四季折々の大自然だ。有名な普賢岳に、妙見岳、国見岳、野岳などの山があるが、トレッキングしながら見られる景色は、どこからスタートするかで全く異なる。自分の能力や目的に合ったコースを、事前に調べて選んでおこう。たとえば、本格的な登山ではなく気軽に自然に触れたいという場合は、標高870メートルの絹笠山がおすすめ。傾斜が緩やかで運動靴でも登れるが、頂上からは雲仙の温泉街を一望できる。1周で約1時間程度なので、ちょっとした散歩にもぴったりだ。ほかにも、マイペースにできるノルディックウォーキングや自然の観察会など、雲仙のアクティビティは充実している。より詳しい情報は、地元の観光情報を紹介する「雲仙お山の情報館」で入手できる。雲仙には温泉街から徒歩で回れる自然スポットも多いので、観光の際には余裕のあるスケジュールをおすすめする。雲仙お山の情報館【住所】雲仙市小浜町雲仙320【電話番号(問い合わせ)】0957-73-3636【営業時間】9時~17時【定休日】木曜(祝日の場合は翌日に振り替え)【駐車場】あり【備考】ホームページはこちら
温泉とアクティビティに続き、雲仙の“新健康グルメ”が新たな名物となっている。国立公園への指定80周年を記念して考案されたご当地グルメが「雲仙ハヤシ」。明治時代に雲仙を訪れた外国人観光客たちが、かつ丼にデミグラスソースをかけて食べた“洋風丼”をモチーフに完成したハヤシライスだ。また、島原半島内で採れた野菜や地元の豆腐などを使った「雲仙サラダ」と「雲仙スムージー」も登場。雲仙温泉街の各店で、店ごとに工夫された個性的なメニューとして提供されている。雲仙を訪れた際には温泉だけでなく、季節ごとの魅力を持つ大自然と、健康的に旬の味覚を味わえるご当地グルメを、旅行の目的に加えてほしい。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
[たびらいセレクション]
雲仙温泉街には、日帰りで利用できる入浴施設が多くある。どれも手ごろな入湯料で、下町のようなアットホームな雰囲気がある。せっかく雲仙を訪れたなら、何カ所か巡ってみてもいい。
湯せんぺいや雲仙焼き、ガラス細工などの雲仙の昔ながらのものを、自分で実際に作る体験ができる。温泉やアクティビティの合間に、ぜひ文化を体験してほしい。
これまで紹介したもの以外にも、雲仙温泉街にはさまざまな見どころやスポットがある。温泉地らしいものから、ちょっと変わった場所まで、温泉だけじゃない雲仙の魅力を紹介。
美しい自然に囲まれた雲仙。移動の合間にも、緑あふれる風景を、ぜひ楽しんでほしい。
・長洲港(熊本県)から有明フェリーで約45分、多比良港(雲仙市)まで
・長崎空港から島鉄バスで約1時間45分、島原市から島鉄バスで約40分で雲仙市へ・長崎空港から長崎県営バスで約40分、諫早から長崎県営バスで約1時間、小浜町から島鉄バスで約25分で雲仙市へ
・博多から特急かもめで約1時間、諫早から島原鉄道で約1時間、島原市から島鉄バスで約40分で雲仙市へ
・太宰府インターチェンジから約1時間40分、諫早インターチェンジから雲仙市へ約1時間10分
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湖面に映る大自然の“絶景”
雲仙温泉街から徒歩約20分。約1ヘクタールの「白雲の池」の周りにはキャンプ場があり、避暑地として親しまれている。多くの野鳥や昆虫が生息し、近くの絹笠山の山頂までは徒歩約30分。温泉街から徒歩で回れるおすすめのスポットだ。
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