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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
国宝や重要文化財などの建造物が数多く、年間で約150万人が訪れる宇佐神宮。境内には、パワースポットが豊富で、女子旅の目的地として人気です。王道の3カ所をめぐりながら、御利益スポットやハート型の装飾も探してみて。
年間で150万人、正月の3日間だけでも40万人が訪れるという「宇佐神宮」は、全国八幡社の総本宮。2015年には10年に一度の勅司祭(天皇の使者が派遣されて行われる祭祀)も行われ、地元である宇佐市も大いに盛り上がった。国宝や重要文化財などの建造物が数多く点在し、ダンス&ボーカルユニット「EXILE」のメンバーがヒット祈願に訪れたことで、パワースポットとしても広く知られるように。725年に創建された大分の歴史遺産を紹介する。取材/櫛野 千賀子、2015年 1月◆その他のおすすめ大分観光情報→大分観光のおすすめ情報10選九州ローカル案内役が厳選おすすめホテル特集
[たびらいセレクション]
(あじさか のりたか) 鰺坂 徳孝さん
一般の人にとって、最も馴染みのある神社といえば、“八幡様”ではないだろうか? 実は、全国約11万の神社の中で最も多いのが、八幡様を祭る「八幡宮」で、その数4万社余り。そんな八幡宮の総本宮が、大分県宇佐市の「宇佐神宮」だ。八幡宮に祭られている八幡大神は、実在したとされる最古の天皇・応神天皇。大陸文化を取り入れて国を繁栄させた天皇として神格化され、571年、宇佐の地で八幡大神としてあがめられるようになり、725年には宇佐神宮が創建される。東大寺の大仏建立の際、東大寺の守護神に宇佐八幡の分社を勧請(かんじょう)したのが「分社」の始まり。それ以後、石清水八幡や鶴岡八幡など、多くの八幡社が造られるようになった。奈良時代に僧・道鏡が皇位を得ようとした「道鏡事件」は広く知られているが、勅使の和気清麻呂(わけのきよまろ)が宇佐神宮の真意を問うために参宮するなど、歴史を左右する出来事に関わる舞台となった。
まずは参拝前に、手水舎で手と口をすすぎ清める。その後、宇佐鳥居をくぐって上宮を目指す。「上宮では、南中楼門に囲まれた内側に国宝の本殿が鎮座しています。厳粛な雰囲気と美しい朱色がとても印象的。本殿は向かって左から一之御殿、ニ之御殿、三之御殿と並び、それぞれ応神天皇、比売大神、神宮皇后が祭られています。宇佐神宮の参拝作法である“二拝四拍手一拝”でお参りしましょう」(達人・鰺坂さん)普通はここで参拝終了だが、鰺坂さんのおすすめは、ここでじっくりと境内散策をすること。「上宮を下ると、御祭神が祭られた下宮があります。『下宮参らにゃ片参り』とも言われるものなので、上宮と同じく一之御殿からお参りしましょう」10年に一度の勅使祭のときにだけ扉が開かれる「呉橋」は、日本百名橋の一つに選ばれる雅な木造橋。最近では、樹齢800年といわれる御神木の「大楠」や、縁起が良いとされる「夫婦石」なども、パワースポットとして人気が高い。
地方の神社でありながら、日本の歴史に大きな影響を与えた宇佐神宮は、日本古来の神道と大陸から伝来した仏教を共に信仰する「神仏習合」発祥の地といわれる。神仏習合の表れである「八幡大菩薩」という称号を最初に用い、この神仏習合文化が全国へと広まっていった。また、鎌倉幕府を開いた源頼朝が八幡神を守り神としていたことから、勝ち運にも御利益があるといわれる。勝負の神様として、境内のさまざまなパワースポットが注目された。宇佐神宮の祭りも、その歴史の長さで知られる。“宇佐夏越祭り”の呼び名で知られる「御神幸祭(ごしんこうさい)」では、三基の神輿(みこし)が本殿から頓宮(とんぐう)まで繰り出す。実は「神輿」の発祥も宇佐神宮で、東大寺の大仏参拝のために、八幡神が神輿に乗って宇佐から上京したという言い伝えがある。以後、神の移動手段として全国に広まっていったという。散策前に歴史の背景を知っておけば、宇佐神宮を違った視点でも楽しめるのでおすすめだ。
表参道にある仲見世商店街は、昭和レトロな雰囲気が漂う商店街で、土産店や食事処、茶屋などが軒を連ねる。道沿いにはイスも用意されていて、参拝後の休憩にもぴったり。「だんご汁」や「ガン汁」など、大分の郷土料理を堪能することもできる。宇佐市は大分のブランド小ねぎ「味一ねぎ」の産地でもあり、このねぎを存分に使った料理を味わえる店は、いつも賑わいを見せる。また、地元グルメとして忘れてはならないのが、「宇佐からあげ」。鶏肉の消費量が日本一ともいわれる大分県の中でも、宇佐を中心とした県北は“からあげ激戦区”。宇佐市はからあげ専門店発祥の地でもあり、宇佐からあげを題材にした映画も制作された。揚げたてのからあげが買える専門店は、市内に62店舗。宇佐神宮から徒歩で行ける場所に点在しているので、宇佐神宮とあわせてチェックしてほしい。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
宇佐神宮の境内には見どころがたくさんある。歴史や文化に触れながら、ゆっくりと散策を。
大分県随一のパワースポットといえる宇佐神宮。広大な境内には、開運を招くスポットが点在。鎮守の杜に包まれた宇佐神宮を参拝して、運を開こう。
参拝後に立ち寄るのにぴったりな、表参道の仲見世商店街。宇佐神宮に関わりの深い食べ物や、土産物におすすめの商品を紹介する。
宇佐神宮までは、車と電車のどちらを利用しても行ける。ただし、宇佐神宮を参拝した後に周辺を観光するのであれば車が便利。
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・JR小倉駅から特急で約50分、JR宇佐駅(最寄駅)からバスかタクシーで約10分・JR大分駅から特急で約40分、JR宇佐駅(最寄駅)からバスかタクシーで約10分※バス利用の場合は、「四日市方面」のバスに乗車し、「宇佐八幡バス停」下車
宇佐神宮【所在地】大分県宇佐市南宇佐2859【電話番号】0978-37-0001【本殿参拝時間】5時30分~21時(10月~3月は6時~21時)※宝物館は9時~16時【定休日】無休 ※宝物館は火曜休館(祝日の場合は翌日休み)【料金】境内無料、宝物館 300円【所要時間の目安】約1時間 ※祈願などなしの場合【駐車場】・八幡駐車場(有料) 大型・中型 各1500円 マイクロバス 1000円 普通車 400円 二輪車 100円 ・呉橋駐車場(有料) マイクロバス 400円 普通車 400円 二輪車 100円 【備考】公式サイト
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宇佐神宮の御霊水
ここは八幡神が現れた場所といわれ、御霊水が今も湧く神聖な場所。三つの井戸があり、湧き出た水は万病に効能があるとされ、現在でも参拝客が水を汲んで帰る姿が見られる。宇佐神宮のパワースポットの一つとして注目されている。
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