熊本発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
エリア
キーワード
達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
日本三大急流の球磨川が流れ、九州の小京都とも呼ばれる人吉・球磨。盆地という独特の土地条件が生んだ食文化は実にユニークだ。
鰻や鮎といった川魚に、清らかな水から生まれる球磨焼酎、全国の料理人が買い求める良質の栗……。清流と寒暖の差が激しい気候条件の中で人々が育んできた人吉・球磨地方の食文化は、他のどの地域とも異なる独特の魅力を放っている。“九州の小京都”といわれる風雅な町へ出て、うまい料理と酒を楽しもう。◆その他のおすすめ熊本観光情報→熊本グルメのおすすめ情報10選九州ローカル案内役が厳選おすすめホテル特集
[たびらいセレクション]
(まんえ あきひろ) 万江 亮宏さん
わが故郷、人吉の美味を紹介しようと考えると、実はハタと困り果ててしまった。というのも、筆者が人吉で過ごした時間はたったの18年。故郷を離れてからの年月の方が、圧倒的に長いのである。おまけに、弱冠18歳の若者が腹に収めていた食べ物といえば、雑誌に載っているような、いわゆる“ご当地グルメ”とはほど遠い。どれも本物のローカルフードばかりだったからである。というわけで、人吉の名物である鰻や鮎を使った高級料理や、最近人気の餃子やチャンポンといった人吉B級グルメは、どちらも大人になってから食べるようになった。特に、仕事の撮影で人吉を訪れる機会が増えてからだ。だから、人吉でも知名度の高い「上村うなぎ屋」ですら、家の近所ではあったものの、子どものころはちゃんと味わった記憶はほとんどない。たれの匂いを嗅ぐばかりの学生生活は覚えているが……。
さて、そんな筆者であるが、僭越ながら人吉の美味いものを紹介したい。人吉グルメのその多くは、球磨川の清冽な水が関係している。例えば、球磨川の上流で採れる川魚は、人吉を代表する名物グルメの一つ。中でも、良質の藻を食べて丸々と太った鮎は、塩焼きや甘露煮など、シンプルな調理法で食べるとうまい。そして、人吉の鮎料理とよく合うのが米を原料とした球磨焼酎だ。この酒は、アイルランド共和国などで造られるアイリッシュ・ウイスキーやフランスのボルドーワインと並び、世界でも数少ない“地名を冠することを許されている。人吉・球磨地方の蔵元は、全部で28カ所。それぞれ原料の米をはじめ、水や麹、酵母、仕込みの温度・時間などを独自で組み合わせ、さまざまな味わいを生み出している。ぜひ、より多くの蔵元の焼酎を味わって、その違いを楽しんでほしい。全国的に有名な「繊月酒造」や、老舗の「渕田酒造」など、蔵見学や試飲を楽しめる焼酎蔵も多く、“のんべえ”を自認する観光客なら、ぜひともはしごすることをおすすめしたい。球磨焼酎の杯を傾けながら、滋養たっぷりの鮎料理を味わう瞬間は格別だ。
ここ10年ほどであろうか、人吉市内では、餃子やチャンポン、ラーメンといったB級グルメが人気を集めている。そんな噂を聞きつけてすぐに、私も飛んでいって食べてみたが、確かに人吉のB級グルメは美味いと思った記憶がある。2013年夏、惜しまれながら閉店したぎょうざの名店「思いつきの店」や、モチッとした皮の食感がクセになる「茶びん」、パリッと焼き上げられた皮が絶品の「松龍軒」など、今やぎょうざは人吉グルメの顔になっている。また、テレビ番組や雑誌の取材も多く訪れる評判の豚骨ラーメンを味わえるのが「好来ラーメン」。山盛りのもやしがのった黒いスープは、見た目に反して、かなりあっさりとした味わいである。スープの黒さは、独自のマー油(ニンニク油)の色。この味を求めて、はるばる全国各地からラーメンファンが訪れている。ほかにも市内には、こってりの豚骨スープが人気のラーメン店が点在している。ぎょうざにラーメン。なにゆえ人吉で大衆中華が人気を集めているのかと疑問に思わないでもないが、こうして故郷に新名所が誕生したことは喜ばしいことだ。球磨焼酎と同様に、店ごとの個性があるので、こちらもぜひ食べ歩きしてほしい。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
人吉名物といえば、まずはコレを食べなきゃ。老舗から有名店まで、定番の名物料理を紹介する。
近ごろ人吉で人気を集めるテイクアウトメニューやB級グルメを紹介。人吉温泉を楽しんだ後は、お手軽グルメを楽しもう。
人吉市内で生まれ育った達人が、子どもの頃から慣れ親しんでいる地元の人間ならではのディープなグルメを紹介したい。
熊本空港から九州自動車道経由人吉IC下車90キロ、70分 熊本市内から九州自動車道経由人吉IC下車80キロ、70分 鹿児島空港から九州自動車道経由人吉IC下車65キロ、50分
肥薩線JR人吉駅にて下車
たびらいの「推し宿予約」は、九州の宿泊予約プランが満載。九州の温泉宿を知り尽くした現地スタッフが選りすぐりの情報を紹介している。また、希望の宿が満室表示されている場合に、スタッフが宿に直接交渉をしてくれるリクエストサービスも魅力。⇒熊本の宿はこちらで検索
日本三大急流・球磨川育ちの「鮎の塩焼き」
人吉を代表する料理の一つ、アユ料理。日本三大急流・球磨川の清流で育ったアユは、くさみが少ないのが特徴だ。中でも塩焼きは、川魚が苦手という人も皮まで食べられるという。アユと塩だけのシンプルな調理法だが、人吉ならではの究極の料理ともいえるだろう。旬は6月~8月。早い時期に出回る「和鮎」は、皮も骨もやわらかく食べやすい。シーズンオフの終わりに近い8月下旬の「子持ち鮎」は、脂の乗った丸みのある味だ。
関連タグ
”ローカル旅行”の楽しみ方を見つけて、比べて、予約できる旅行サイトです。
たびらいの予約サービスが人気の理由⇒
全国の旬な観光情報を現地からお届け
たびらい九州
あなたの気になる記事は?
福岡・久留米ラーメン
福岡・旦過市場
福岡・博多の水炊き
佐賀・呼子
長崎ちゃんぽん
鹿児島・黒糖焼酎
熊本・太平燕
長崎・佐世保バーガー
宮崎グルメ
福岡・秋月
福岡・太宰府天満宮
福岡・博多座
福岡・北九州
長崎・軍艦島
佐賀・吉野ヶ里遺跡
熊本・三角西港
熊本・水前寺公園
熊本城
宮崎・青島
福岡・糸島
鹿児島・加計呂麻島
鹿児島・屋久島
熊本・大観峰
鹿児島・霧島
福岡・志賀島
宮崎・鵜戸神宮
熊本・人吉球磨
福岡・柳川
長崎・ハウステンボス
大分・湯布院温泉
佐賀・嬉野温泉
熊本・黒川温泉
熊本・阿蘇温泉
大分・別府温泉
大分・長湯温泉
この記事を読む