大分発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
温泉地ランキングで常に上位を占める大分の人気観光地、「湯布院(ゆふいん)」。温泉だけでなく、食・自然・文化……とさまざまな観光の魅力がそろう湯布院にはリピーターも多い。人を惹きつけてやまない湯布院観光の魅力を探る。
“東の軽井沢、西の湯布院”と称され、今や全国区の人気観光地となった「湯布院(ゆふいん)」。800を超える源泉数は全国第2位で、豊富な湯量と美しい自然を兼ね備えていることから、国民保養温泉地にも指定されている全国屈指の温泉観光地だ。地理的には大分県のほぼ中央に位置し、黒岳をはじめとする1000メートル級の雄大な山々と、由布岳の麓に広がる盆地に囲まれた豊かな自然が特徴。温泉街には、洗練されたレストランやショップ、グルメスポット、美術館、温泉宿などが軒を連ねる。平日や休日を問わず、県外から多くの観光客が訪れている。取材/櫛野 千賀子、2014年 9月
[たびらいセレクション]
(あそう あやか) 麻生 文香さん
「『湯布院? それとも由布院?』とよく聞かれますが、どちらも正解です。地名は2005年の市町村合併で大分県由布市となりましたが、高速道路のインターチェンジは湯布院で、JRの駅名は由布院駅、温泉名は由布院温泉と、さまざま。隣の湯平温泉(ゆのひらおんせん)を含める場合には総称して湯布院と表記することが多いですね」と達人・麻生さんは説明する。湯布院観光のシンボル的存在といえば、まずは「由布岳(ゆふだけ)」だ。標高1584メートルのこの山は、東と西に二つの頂上を持ち、その姿から“豊後富士”と呼ばれることもある。全国から登山ファンが訪れる人気の山であり、登山後の温泉はまた格別だ。由布岳を望める温泉宿も多く、新緑・紅葉・雪化粧と四季折々の姿を、温泉に漬かりながら眺めることができる。「由布院温泉」とは、由布院盆地の周辺に湧く温泉群の総称。すぐそばにそびえる由布岳の恩恵を受けた豊富な湯量が自慢で、湧出量・源泉数共に全国でもトップクラスを誇っている。立ち寄り入浴ができるホテルや旅館も多く、国内外から多くの観光客が訪れる。
湯布院観光のメインストリートである「湯の坪街道(ゆのつぼかいどう)」は、土産屋から雑貨店、カフェにギャラリーと、個性的な店がひしめくエリア。土産物探しやショッピングを楽しみながら、試食やテイクアウトグルメを味わうのが、湯布院観光の醍醐味だ。「距離にして1キロほどの街道ですが、あちこち立ち寄りたくなる衝動を抑えることができず、あっという間に時間が経ってしまう魅力がありますよ」(麻生さん)そんな湯の坪街道を抜けると、湯布院随一の観光名所である「金鱗湖(きんりんこ)」が見えてくる。湖底の一部から温水と清水が湧き出ている珍しい湖で、年間を通して水温が13~15度と安定している。そのため、外気温の低くなる晩秋から冬の早朝には、湖面から霧が立ち昇るのだ。湖面に映る景色も美しく、湯布院でも定番の撮影スポットになっている。金鱗湖の周辺にはカフェやレストランもあり、湖を眺めながら食事を楽しむことが可能。さらに美術館も点在しているので、アートを鑑賞したりアート作りを体験したりする街歩き観光にもおすすめだ。
湯布院での観光といえば、やはり温泉。温泉旅館でゆったり過ごすのがもちろんおすすめなのだが、たとえ宿泊をしなくても、日帰り入浴を受け付けているホテルや旅館がある。「山のホテル夢想園」は、広さ100畳以上の絶景露天風呂が魅力。由布岳を望みながら新緑や紅葉など四季折々の風景が堪能できるロケーションの素晴らしさは、雑誌やテレビでもたびたび取り上げられている。コバルトブルーの湯が珍しい温泉「束の間」では、湯の色が日によって変化し、透き通った青色になったり白濁したりと、神秘的な変化を繰り返している。また、日帰り入浴とあわせて、食事や部屋休憩とのセットプランを用意している温泉宿もある。湯布院ならではの温泉の魅力を、宿泊しなくても気軽に楽しめるプランが用意されているのだ。
湯布院では、昔ながらの共同浴場を巡る楽しみ方もできる。共同浴場の中でもシンボル的な存在である「下ん湯(したんゆ)」は、古き良き昔の風情が残る混浴の共同浴場。金鱗湖の湖畔にある茅葺きの建物が目印だ。この下ん湯では、料金箱に200円を入れれば、誰でも入浴することができる。泉質は単純泉で、源泉の温度は69.4度と熱め。湯小屋の中には内湯と露天風呂がある。「特におすすめは寒い日の朝晩で、金鱗湖から霧が立ち上る幻想的な風景を楽しむことができますよ」(麻生さん)観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
いつまでも残る旅のステキな思い出。アートと観光の街・湯布院で、世界に一つの自分だけの作品を作ろう。
湯布院には個性的なカフェやテイクアウトグルメがたくさんある。観光やショッピングをしながら、あちこち立ち寄る楽しみ方もおすすめ。
雑貨からスイーツ、加工品まで湯布院土産を紹介。湯布院ならではのものを、これは自分に、これはあの人に……と楽しみながら探してほしい。
小さな町なので徒歩でも充分回ることができる。但し、高台のエリアなどに足を延ばす場合は車があった方がよい。レンタサイクル・観光辻馬車・人力車・スカーボロ(英国クラシックカーを改造した湯布院を循環する乗合バス)などを利用して、街中を巡るのも楽しい。
最寄りの高速道路インターチェンジは、「大分自動車道・湯布院インターチェンジ」 湯布院インターチェンジからJR由布院駅や湯の坪街道など、観光の中心部まで車で約10分。 福岡空港・福岡市内から高速道路利用で約1時間30分。 大分空港から空港特急バス利用で約55分。
最寄り駅は、九大本線「JR由布院駅」 JR博多駅から、特急「ゆふいんの森」・「ゆふ」でJR由布院駅まで2時間~2時間15分ほど。 JR大分駅から、特急「ゆふいんの森」・「ゆふ」でJR由布院駅まで約48分。
湯布院へは、バスツアーでも行くことができる。移動手段を気にしなくて良いほか、アルコール好きの人はお酒も気にせず楽しめるのでおすすめだ。⇒【湯布院】行きのバスツアーはこちら
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~狭霧台より~ 由布院盆地にかかる朝霧
湯布院は冬の朝霧が有名。盆地であり、また街中から温泉の蒸気が出ているので、霧が発生しやすい。前日の昼間が晴れて暖かく、夜間に気温が急に下がった晴天で無風の朝には、濃い霧が街中をすっぽりと覆う幻想的な景色が広がる。早起きをしてぜひ見てほしい光景だ。
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