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  1. 中島公園 緑と文化あふれる札幌のオアシス
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達人指南

現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。

中島公園 緑と文化あふれる札幌のオアシス

  歓楽街・すすきのに隣接する都市部にありながらも、緑と水に親しめる憩いの場として札幌市民に愛されている中島公園。意外と知られていないその歴史や楽しみ方を、〝中島公園愛〟溢れる達人に教えてもらった。

菖蒲池

  中島公園は、総面積21万416平方メートル(東京ドーム4.5個分)の都市公園。周囲に林立するシティホテルを背景にこんもりと緑の森が広がり、池ではオシドリやマガモたちがのんびり羽を休めている。そんな豊かな自然と触れ合えるのはもちろん、園内には江戸初期築の茶室を移築した「八窓庵」「北海道立文学館」「札幌コンサートホールKitara」など、文化・歴史に関する施設も充実。

美唄出身の彫刻家・安田侃(やすだ かん)の作品などモニュメントも多数あり、散策がてら芸術鑑賞もできる。春には桜が、また秋には園内の木々の葉が色づき艶やかな紅葉風景に。知れば知るほど奥深い魅力を発見できる中島公園。ほんの少しの知識で、これまで気づかなかったものが見えてくるかも。

ライター/北海道の出版社「亜璃西社」 投稿/平成27年(2015)8月


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札幌観光で”役に立つ”情報20選

石川さん
(いしかわ ひろし)
石川 博司さん

中島公園の達人
  中島公園の近隣住民であり、平成15年(2003)から「中島公園の魅力をできるだけ多くの人に伝えたい」とウェブサイト『中島公園パーフェクトガイド「中島パフェ」』を開設。ほぼ毎日公園に出向き、季節の移り変わりやイベント情報など、中島公園の日々の出来事や魅力を発信している。

中島公園パーフェクトガイド「中島パフェ」
http://nakajimapark.info/

北海道開拓時代からの長い歴史

菖蒲池

  開拓の鍬が下ろされて間もない明治7年(1874)、鴨々川(かもかもがわ)に水門が設けられ、豊平川上流で伐採した木を集積する貯木池が造られた。しかし、8年ほどで使われなくなり次第に荒廃していく。そんな“貯木池を公園に”という地元の要望で、明治20年(1887)に中島遊園地(現中島公園)の整備がスタート。同年には競馬場が移設され、北海道博物陳列場も建設。その後料亭なども続々と造られ、娯楽の場となっていく。ちなみにかつての貯木池が、現在の菖蒲池である。

明治40年(1907)、当時造園の権威であった長岡安平氏を東京から招き、整備計画を依頼。整備が進められ、明治43年(1910)に中島公園と改称されたこの公園は、大正期に開道50年記念北海道博覧会の舞台になるなど、まさに札幌の顔として発展していった。そんな歴史ある公園だが「実は、昔の面影を残している場所は少ないんです」と石川さん。「ただ、園内東側の林にある『木下成太郎像』は大変貴重なものです。作者の朝倉文夫は東洋のロダンと称された彫刻家でしたが、戦時中の金属供出のためその作品のほとんどが失われました。このように台座、基壇ともに残っているのは、非常に珍しいんですよ」。

札幌の発展とともに変遷し、歴史の波にもまれてきた中島公園。その姿・役割は変わっても、市民の憩いの場であり続けることに変わりはない。

春のサクラや秋の紅葉、園内で出合える美しい風景

ソメイヨシノのサクラ並木

  イチョウやシラカバ、ハルニレなど、代表的な樹種だけでも43種の木々が生い茂る中島公園。園内をふらりと歩くだけで、緑豊かな心安らぐ風景と出合える。初夏の新緑や秋の紅葉と季節ごとに素晴らしい景色が広がるが、なかでも忘れてはいけないのが春のサクラだ。石川さんによると「エゾヤマザクラにはじまりソメイヨシノ、枝垂れザクラ、ヤエザクラの順で咲くので、長い期間花見が楽しめます」とのこと。特に枝垂れザクラの美しさには定評があり、公園の魅力的な資産をセレクトした「中島公園三十三選」にも挙げられている。

花見スポットは園内各所にあるが、石川さんにおすすめの場所をうかがうと「八窓庵向かいの日本庭園の枝垂れザクラ、中島体育センター裏のエゾヤマザクラ。文学館付近からボート乗り場近くまで続くソメイヨシノのサクラ並木もきれいです」と教えてくれた。「ヤエザクラを見るなら、札幌護国神社、天文台の坂の下、札幌パークホテルの駐車場もいいですね」と石川さん。札幌で花見といえば円山公園が有名だが、中島公園だって負けてはいないのだ。

モニュメントや歴史的建物など、園内には見どころがいっぱい!

豊平館

  中島公園は、散策以外の魅力もたくさんある。そのひとつが、歴史的建物巡りだ。例えば、明治13年(1880)に大通西1丁目に建てられ、昭和33年(1958)に同園へ移築された豊平館。こちらは達人もイチオシの見どころで、明治天皇の行幸に合わせて造られた国内初の洋造旅館(ホテル)である。現在は耐震補強などの工事中だが、平成28年(2016)にリニューアルオープンするのでお楽しみに。園内には江戸初期築の八窓庵もあり、どちらも国の重要文化財に指定されている。

そして、著名作家の手による彫刻やモニュメントも見逃せない。全14基ある彫刻・碑像・モニュメントの中でも、石川さんのお気に入りは「新しいものでは札幌コンサートホールKitara前にある安田侃の『相響』、平成26年(2014)に建立された『レナード・バーンスタイン像』。古いものだと、昭和16年(1941)建立の『木下成太郎像』、山内壮夫の『森の歌』もおすすめですね」。山内壮夫は中島公園の彫刻・モニュメントを一番多く手掛けている北海道出身の彫刻家で、14基のうち5基を制作している。散策がてら、作風の異なる新旧の彫刻・モニュメントを鑑賞してみよう。

観光で行くなら? 季節別のおすすめの楽しみ方

ボート遊び

  自然豊かな園内散策はもちろん、夏のボート遊びやお祭り、冬の歩くスキーと、シーズンごとにさまざまな楽しみがある。春夏秋冬の楽しみ方を、ずばり石川さんに聞いてみた。

「まず、春はお花見と恒例の園芸市です。池の氷が溶け、水鳥が菖蒲池に戻ってくる心躍る季節ですね」。さらにGW前には日本庭園と八窓庵が開園し、ボート乗り場も営業開始。冬期間に休業していた公園の全施設が使えるようになる。「夏は公園が一番賑わう札幌まつりが行われます。フジやアジサイなど園内の花も次々と満開を迎えてきれいですよ。豊平川花火大会を公園から見るのもおすすめです」。
 そして秋は、何といっても紅葉狩りだ。「日本庭園の紅葉と、大正時代に植えられた地下鉄駅近くのイチョウ並木の黄葉が見もの。公園中が紅葉で彩られるといっても過言ではありません」。
 最後は冬。冬はさすがに公園から足が遠のきそうだが、「年の瀬にはシメ飾りの屋台が並ぶ歳の市、元旦は隣接の3神社が初詣客で賑わいます。また、雪が積もると歩くスキーのコースが設定され、無料貸出しのスキーで体験できますよ」。1年を通してこれだけ楽しみがあれば、いつ行っても大丈夫。札幌観光の際はぜひ、足を運んでみよう。

昼とはひと味違う、夜の楽しみとは…

夜の公園

  日が沈むと、それまでの健康的な雰囲気から一転し、ぐっと大人のムードになる。そんなムーディーな夜を演出しているのは、周辺や園内施設のライトアップだ。「ガラス張りの札幌コンサートホールKitaraはそれ自体が光り輝き、コンサートのある日は園路もライトアップされます。白大理石の彫刻『相響』も明かりに照らされてキレイですよ。そして顔をあげると、ライトアップされた札幌パークホテルの建物が、夜闇の中にぽっかり浮かびあがって見えるんです」と石川さん。

冬にはKitaraでイルミネーションも開催され、周辺の木々が電飾で彩られる。また、「ゆきあかりin中島公園」では、日本庭園の冬期閉園を一時的に解除し、スノーランタンの幻想的な光で冬の庭を飾っている。

「夜といえば、札幌まつりの縁日と豊平川花火大会の日もいいですよ。これらの日にはボート乗り場も時間延長して営業しています」。夜の池にボートを浮かせ、花火を見上げる。そんなロマンチックすぎる過ごし方、いかがでしょう。

北海道【レンタカー】スマートトラベルレンタカー

中島公園の見どころや人気イベントはコレ!

中島公園・おすすめの施設ベスト3

  公園内にはコンサートホールや人形劇の劇場、神社などさまざまな施設・建物が点在。園内散策の途中に立ち寄りたい、おすすめ施設ベスト3を紹介!

おすすめポイント
  「札幌コンサートホールKitara」は、コンサートを聞きに行くのもいいのですが、菖蒲池の南側から眺める建物込みの風景がお気に入り。「北海道立文学館」もそうで、春はサクラ並木と園路を挟んで相対している姿が、秋は紅葉が建物と相まって美しい景観を作っています。「札幌市天文台」はその歴史に注目を。明治時代にあった岡田花園内の岡田山にあり、その山では明治42年(1909)に来札した新渡戸稲造夫妻が同級生と一緒に写真を撮っています。写真を見ると当時の岡田山はいまより高く、どうも天文台を建てたときに頂上を削ったようです。

中島公園・おすすめの見どころベスト3

  園内で絶対押さえておきたい見どころはコチラ。江戸時代の茶室や公園の原点ともいえる池、ロマンチックな並木と、中島公園の魅力を知るうえで外せないところばかり!

おすすめポイント
  明治時代に貯木池だった「菖蒲池」はこの公園の原点。北側から池越しに見る藻岩山は絶景だと思います。「八窓庵」は、江戸時代の茶室がこの北海道にあるという事実がスゴイ。しかも、そんな貴重な茶室で茶会をすることもあり、私も1回だけ上がったことがあります。「イチョウ並木」は秋の黄葉が素晴らしいですね。地下鉄工事のとき、そして駅出口の新設のときの2度にわたってこのイチョウ並木を植え替え、工事終了後、元に戻しています。本当に大事にされている並木です。

タイミングを合わせて行きたい! 中島公園のイベント

  都心部にありアクセスも便利な中島公園は、さまざまなイベントの会場にも使われている。夏・秋・冬に行われる、季節ごとの注目イベントをピックアップ!

おすすめポイント
  「札幌まつり」の期間中は約500店の露店やサーカス小屋が公園に立ち並び、普通に歩くのも困難なほどの賑わいに。祭りの3日間は仮設の電灯がたくさん立ち、公園全体が明るくなっているので、夜も安心して散策できます。「ゆきあかりin中島公園」の見どころは、通常冬期休園している日本庭園がスノーランタンや灯篭で彩られる幻想的な風景。「鴨々川ノスタルジア」は平成26年(2014)から始まったイベントで、昔ながらのなりわい(商売)を再現して、その当時の雰囲気を体感するという一風変わった催しです。

札幌観光をもっと楽しく!お得な観光情報

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編集部の視点
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中島公園までのアクセス

  中島公園には専用駐車場がないので、公共交通機関で向かうのがおすすめ。地下鉄南北線・中島公園駅の1・3番出口と南北線・幌平橋駅の1・2番出口が公園と直結している。車の場合は近くの有料駐車場を利用しよう。

住所

  北海道札幌市中央区中島公園
TEL.011-511-3924(中島公園管理事務所)

車で(レンタカーで)

  札幌中心部から/≪札幌駅前通(道道18号・国道36号ほか)約2キロ≫で中島公園へ。所要約15分
新千歳空港から/千歳インターチェンジ経由≪道央道約27キロ≫で札幌南インターチェンジへ。札幌南インターチェンジから≪道道3号・菊水旭山公園通約10キロ≫で中島公園へ。所要約1時間

地下鉄で

  札幌駅から/南北線真駒内行きで中島公園駅まで5分、幌平橋駅まで7分

市電で

  電停すすきのから/電停中島公園通まで7分、電停行啓通まで9分。それぞれの電停から徒歩3分

中島公園のQ&A

Q 入園時間はあるの?
A 公園自体は24時間いつでも入れるが、園内の各施設やボート乗り場はそれぞれに営業時間がある。各施設を利用する際には事前に確認しておこう。
Q 観光の所要時間はどれくらい?
A 園内をぐるっと散策するだけなら、1時間もあれば十分。ボート遊びや文学館見学を入れるなら、2~3時間はみておいた方がいい。
Q 食事や休憩する場所はあるの?
A 札幌コンサートホールKitaraにはレストランが、北海道立文学館には喫茶室が備えられている。またボート乗り場には軽食や飲み物がそろう食堂があり、菖蒲池の北側にはテラス席を設けた売店も。ただし、食堂と売店は冬期閉鎖となるので注意しよう。地下鉄中島公園駅周辺にも飲食店やカフェがあるので、食事や休憩場所で困ることはない。
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