北海道の地理・自然

北海道の位置、自然、産業をまとめて紹介

ほぼ全域が亜寒帯気候に属する北海道。東京と札幌の距離は約1000キロあり、東京・福岡間とほぼ同じ。北海道の面積は約8万3457平方キロ。東京都の38倍あり、都道府県でもっとも広く、日本全体の約22%を占めている。人口密度は都道府県でもっとも少なく、1平方キロあたり66人。最多の東京都は5996人。人口の疎密の割合は東京都の91倍だ。北海道の自然は雄大で、のびやかな大地では酪農が盛ん。

《タイアップ》

北海道の地勢

札幌を中心として同心円を描くと、東京とほぼ同じ距離にウラジオストク、千島列島の得撫島(うるっぷとう)、福岡とほぼ同じ距離にソウルがある。札幌の緯度は43度60分。ほぼ同じ緯度に平成26年(2014)、冬季オリンピックが開催されたソチがある。日本最南端の沖ノ鳥島と日本最西端の与那国島までは約3000キロも離れている。

北海道全域と日本のマップ

北海道の基本データ

オホーツク海、太平洋、日本海に囲まれ、概ね東西500キロ、南北400キロもの広大な道域を有するのが北海道だ。この距離は、直線で東西が大阪と福岡間、南北が東京と大阪間に相当し、本州とは青函トンネルで結ばれている。ほぼ中央には、今も噴煙を上げる北海道最高峰の旭岳(標高2291メートル)がそびえ、周辺および道内各地に古くからの温泉地が点在している。有人島は礼文、利尻、天売(てうり)、焼尻(やぎしり)、奥尻の5つ。どの島も日本海に浮かぶ。北方領土では色丹(しこたん)、国後(くなしり)、択捉(えとろふ)の3島に人が住む。北海道には県がなく、14支庁に区分されている。支庁名は石狩地方、後志(しりべし)地方など、天気予報にも用いられている。一般的には道南、道央、道東、道北の4つの地域に分けられる。稚内市は日本最北端、根室市は日本最東端の町だ。

北海道全体のマップ

北海道のデータ

■面積約8万3457平方キロ
■人口約544万1600人
■道の木エゾマツ
■道の花ハマナス
■道の鳥タンチョウ

北海道面積比較

北海道(全国1位)8万3457平方キロ
岩手県(全国2位)1万5279平方キロ
東京都(全国45位)2187平方キロ
香川県(全国47位)1876平方キロ

北海道の自然

大雪山連峰

年間を通じて冷涼低温な北海道は、梅雨や台風の影響が少なく、約半年間は雪の季節だ。 中央部には東西約15キロ、南北10キロほどの大雪山と総称される山岳地帯が形成され、旭岳を主峰とする2000メートル級の峰々が連なることから「北海道の屋根」と呼ばれている。原始林に覆われた山々にはヒグマやナキウサギなどが生息し、9月中旬になると河川ではサケの遡上がはじまる。ときおり人前にも姿を見せるキタキツネ、日本最大の湿原地である道東の湿原にはタンチョウが生息している。オホーツク海沿岸は流氷の南限で、流氷とともにクリオネがやってくる。近海ではアザラシやトドが観察できる。道北や道東の海岸には原生花園が広がり、7月にはワタスゲやエゾカンゾウ、ハマナスなど貴重な花々が北の大地に彩りを添える。国立公園、国定公園、道立自然公園、ラムサール条約と、自然保護の対象となっているエリアは36か所ある。

北海道の森林
釧路湿原と豊かな森林

北海道の森林面積は約554万ヘクタールで、北海道の面積の7割余にあたり、そのうち国有林は約55%。全国的に見て国有林の割合が高い。林種別では多様な樹種からなる天然林の割合が高く、全国53.5%に対して北海道は68%を占めている。森林帯は針葉樹林の亜寒帯、広葉樹林の冷温帯、低木・ツンドラからなる寒帯で構成。針葉樹と広葉樹が交じり合って植生しているのが特徴だ。ブナとヒノキアスナロの自生北限、トドマツとアカエゾマツの自生南限、キタゴヨウマツの日本海側北限なども見られる。

北海道の地形
大迫力の、層雲峡の大函(おおばこ)

北海道中央部には古生層、花崗岩、安山岩、第三紀層などからなる大雪山を中心とした石狩山地が南北に連なり、それに続いて北には北見山地、西には夕張山地、南には襟裳岬へ達する日高山脈が延び、北海道の背骨を形成している。大雪山系には、いたるところに深い谷が刻まれ、中でも最大規模なのが、約20キロものみごとな断崖絶壁が続く層雲峡。洞爺湖、支笏湖、阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖などは、かつての激しい火山活動を物語るカルデラ湖だ。昭和新山は昭和18年(1943)から約2年、数回の火山活動で誕生した。札幌を中心とし道民の3分の1が生活する石狩平野は、石狩川などが運んだ沖積地と豊平川などが造った扇状地からなる北海道最大の平野。道東の釧路平野には日本最大、約1万8000ヘクタールの釧路湿原が広がっている。

北海道の動物
北海道に広く生息するのキタキツネ

日本では北海道にしか生息しない動物や鳥類が多い。日本最大の陸上哺乳類のヒグマは、道内全域の森に生息。北海道では山親父と呼ばれている。ときどき郊外の道端や草むらなどに姿を現すのがキタキツネ。犬と似ているが、足先の前側が黒く、しっぽと鼻先が長いのが特徴。日本の鹿の中でもっとも大きいエゾシカも道内全域に生息している。ラムサール条約に登録されている釧路湿原は野鳥の宝庫だ。国の特別天然記念物のタンチョウをはじめ絶滅危惧種のオジロワシやオオワシ、クマゲラ、ヒシクイなどのほか、エゾカオジロトンボやイイジマルリボシヤンマなどの昆虫、イトウやイバラトミヨなどの魚類も生息している。大雪山や日高山脈にはナキウサギ、道東には国の天然記念物で世界最大のシマフクロウが生息し、オホーツク海に流氷がやってくる時期にはゴマフアザラシが見られる。

北海道の植物
初夏にかけて咲くハナカンゾウ

広大な北海道。亜寒帯気候のため低地でも可憐な高山植物が見られ、道の花になっているハマナスは7月上旬に見頃を迎える。日高山脈南端のアポイ岳に自生する80種以上の高山植物は国の特別天然記念物だ。北海道特有の植物にはエゾ、キタ、チシマ、カラフト、地名などが冠称されている。オホーツク海沿岸にはベニヤ、オムサロ、コムケ、小清水などの原生花園が点在。砂丘にはエゾオオヤマハコベ、エゾスカシユリ、エゾカンゾウなど多種類の高山植物が6月から8月にかけて咲き継ぐ。日本最北の島・礼文島は「花の浮島」と呼ばれるほどの高山植物の宝庫。レブンアツモリソウやレブンウスユキソウなど、島特有の花々が短い夏を謳歌する。富良野の丘を紫に彩るラベンダー畑、日本一の規模を誇る北竜町のひまわり畑などは観光資源にもなっている。

北海道の温泉
人気の温泉地、登別温泉の地獄谷

温泉地は全国に3108ヶ所ある。そのうち北海道には約8%にあたる244ヶ所が点在し、都道府県でもっとも多い。湧出量は毎分260キロリットルで第2位、源泉数は2304ヶ所で第3位、宿泊施設は755ヶ所で第3位。道内最古の温泉地は、道南にある知内(しりうち)温泉だ。宝治元年(1247)、源頼家の命で金山を探しに来た家臣の荒木大学が発見したと伝わる。全国的に知られる函館湯の川温泉は承応2年(1653)、登別温泉は安政5年(1858)、定山渓温泉は江戸時代末期にそれぞれ開湯された。

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