北海道発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
正式名称は「札幌市農業体験交流施設」。「サッポロさとらんど」はさまざまな農業体験のほか・気軽に酪農体験を楽しめるスポットだ。東京ドーム18個分の広大な園内を巡るおすすめの楽しみ方、ここでしか食べられない“特別グルメ”とは? 札幌市民に人気のさとらんどの魅力を徹底解剖!
サッポロさとらんどは東京ドーム13個分・約74ヘクタールの敷地の中にある施設。そのメインの建物となる「さとらんどセンター」は農業・酪農体験を気軽に楽しめるスポットとして、今、道外からも観光客が訪れている。 建物内だけではなく、広大な土地の中にある畑こそがサッポロさとらんどの魅力だ。広大な畑からは季節ごとにさまざまな野菜が収穫でき、実際に土に触れる体験は、北海道をより身近に感じさせてくれるはず。入園無料で、そして広大な「サッポロさとらんど」は一日を使ってゆっくりと楽しむのがコツ。では、そのおすすめのプログラムとは? 札幌生まれ・勤続10年超の達人に話を聞いた。取材・文/たびらい編集部 更新/2016年 5月北海道ローカル案内役が厳選おすすめホテル特集
[たびらいセレクション]
(ふくしま ゆかり) 福島 ゆかりさん
サッポロさとらんどは、東京ドームが13個分という非常に広大な面積をもつ農業体験交流施設。そこで、園内を巡る場合には“乗り物”を上手く利用するのが、ここを満喫するコツだ。見どころとなるのは、手づくり体験を楽しめる「さとらんどセンター」「さとらんど交流館」、動物への餌やり・ふれあいを目的とした「ふれあい牧場」、そして「体験農園」の主に四つの施設となる。 「SLバス」を利用すれば、これらの施設を楽々にまわることができ、来園者たちにも大人気。「SLバスはソーラーパネルを採用したシックなデザインの『ポテト号』と、赤い色が印象的な『トマト号』があります。子どもに人気が高いのは、やっぱり派手でかわいいトマト号ですね」と福島さん。1周大人300円、子ども150円で利用できる。 もうひとつのおすすめの乗りものが「レンタサイクル」だ。さとらんどの自転車は通常の自転車以外に、4人定員の4輪自転車(1時間:300円)があり、大人ふたりが漕いで子どもたちを各ポイントに連れて行くことができる。園内では、カップルもファミリーも、“ママ友”とそのキッズたちも、このスタイルで園内サイクリングを楽しんでいるので、ぜひ積極的に使ってみて。
特に、観光でサッポロさとらんどを訪れる道外の人には「さとらんどセンター」での体験プログラムをすすめたい。「さとらんどは“入園無料”の魅力もあってか、家族旅行や卒業旅行で多くの人が訪れる場所になりました」。達人・福島さんがイチオシしてくれたプログラムが「手づくりバター体験」。動物性の生クリーム・水、そして塩だけでつくる手づくりバターは、市販のものよりあっさり味で、しかもとても美味! バターづくりは約20分、手ぶらで参加できる。ただ、生クリームと水を入れたビンを10分ほどひたすらに“振り続ける”ため、意外に握力と持久力が必要で、大人でも汗をかくほどだ。「そこで、バターづくりは中学年以上のお子さんからの参加プログラムになります。小さなお子さんには『手づくりアイスクリーム体験』がぴったり」と福島さん。 この“手づくり”型の体験には、夏の「生キャラメル」や冬の「味噌」づくり、さらには「そば打ち」や「ソーセージ加工」など多彩なプログラムがあり、雨の日でも楽しめる。秋に実施されるそば打ちの素材は、実際にさとらんどで収穫されたそばの実だ。
体験プログラムやレンタサイクルで園内を楽しんだり、芝生の上でゴロリと横になったりと、さとらんどは一日を使ってゆっくりと時間を過ごすのが、おすすめの観光スタイル。もちろん、お腹がすくので、ランチを存分に楽しもう。さとらんどセンター内にあるレストラン「はるにれ」は、札幌産・道内産の食材にこだわったグルメスポットだ。道産豚肉とさとらんどで栽培した野菜を組み合わせた「生姜焼き豚肉と農園野菜のコラボプレート」、留寿都(るすつ)産もち豚を使った「道産もち豚のカツカレー」をはじめ、メニューは種類豊富。 では、スイーツは? 「実は、ここでしか食べられないソフトクリームがあるんですよ」と、福島さんは教えてくれた。それが、「さとほろ」を使った「さとほろいちごソフト」(400円)。このイチゴは、収穫から時間が経つと色が悪くなってしまうので、流通ルートに乗せられない。また、生では酸っぱいものの、ジャムにすると非常に発色がよい。札幌でもほとんどつくられておらず収穫期間も短いために、“幻の苺”と呼ばれている種類だ。このソフトクリームは濃厚なミルクの甘味にさとほろの強い酸味がよいアクセントとなっており、爽やかな後味を残してくれる。
さとらんどの人気が高いのは、園内で栽培した野菜を自分の手で収穫できるという点にある。サッポロさとらんどでは、毎日「本日のお知らせブログ」を更新しており、ここに収穫体験できる野菜の種類、また当日の実施情報が更新されるので、訪れるその直前にチェックしてみて。 ちなみに、5月上旬~6月上旬にはアスパラガスの、7月上旬~9月中旬にはブルーベリーが収穫体験を行っている。「特に春のアスパラ、夏時期(8月上旬~9月上旬)のエダマメ・トウモロコシの収穫時期は人気。とても多くの人が訪れるのですが、なかには『旬の野菜を本州の友人に送ってあげる』という人も多いんですよ」。 また、園内には「ラベンダーの丘」があり、ここは夏にラベンダーが一面に咲くゾーン。野菜の収穫体験同様に、さとらんどではこのラベンダーの摘み取り体験も行われている。
さとらんどには馬、ヤギ、ヒツジなどが放牧された「ふれあい牧場」という施設がある。また、このエリア周辺では「馬車」「引き馬」など、SLバス・レンタサイクルとは違う“動物系”の乗り物もあるので、天候がよければおすすめしたい。 さとらんどには、サツラク農業協同組合の施設「ミルクの郷」が隣接しており、「ミルク館」では牛乳やバターが出来るまでの工程を学べる。「まきば館」には屋根つきのバーベキューハウスも併設されているので、雨の日でも北海道名物・ジンギスカンを楽しめる場所だ。さらに、横にはイサム・ノグチが設計したアートパーク「モエレ沼公園」が。そう、さとらんど周辺の札幌・東区エリアは、家族で過ごすのに適した場所がたくさん。また別の機会に訪れ、こちらも楽しんでみよう。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
さまざまな農業酪農体験ができる「サッポロさとらんど」の人気体験とは?
さとらんどの“乗り物”はとってもバリエーション豊か。「レンタサイクル」にも家族・グループで楽しむための工夫がなされている。
今、札幌では観光施設の“リニューアルオープン”が相次いでいる。子どもたちに人気の施設を紹介!
札幌中心部から「サッポロさとらんど」へは、車で10キロ弱、約30分ほどでアクセスできる。市営地下鉄とバスでも行けるが、待ち時間もあり、1時間ほどかかるので、レンタカーの利用をすすめたい。さとらんどには大規模な無料駐車場(1800台)があり、収穫体験・酪農体験で得たモノを持ち帰ることも多いので、レンタカーがベストなのだ。
【住所】北海道札幌市東区丘珠町584-2【開園時間】9時~18時(4月28日~9月30日)、9時~17時(10月1日~4月27日)【休園日】夏季はなし、冬季は毎週月曜日、年末年始【駐車場】あり、1800台(無料)【問い合わせ(電話番号)】011-787-0223【公式サイト】http://www.satoland.com/
札幌市中心部から国道275号線・雁来篠路連絡線を経由し、約9キロ、約30分
地下鉄南北線「北34条」もしくは地下鉄東豊線「環状通東」「新道東」から中央バス「中沼小学校通」行乗車、「丘珠高校前」下車後徒歩5~10分
札幌の観光名所の楽しみ方や、夜景・グルメ・温泉・観光イベント情報などをひとまとめ!札幌エリアで旅行を楽しむツアープランやホテル・宿の予約プラン、レンタカープランなども紹介。札幌旅行を考えている方は下記のURLから「札幌エリア特集」をチェック。【札幌エリア特集】はコチラ
子どもたちの歓声が緑のなかに響く、平日の昼下がり
土日を中心に家族で賑わいを見せる「サッポロさとらんど」。ただ、平日は閑散としているか、というと答えはNO。幼稚園児たちの遊び場、高齢者グル―プホームでも利用されており、のんびりとしながら心地よい音が聞こえる場所だ。子どもたちの歓声が響く。風が吹き、ポプラ並木の高枝が揺れる。少し昼寝をしてしまいたい。そんな至福の時間が、さとらんどに流れている。
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