熊本発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
圧倒的スケールの大自然が広がる阿蘇。世界有数のカルデラ台地には、地球の鼓動を感じる出合いが待っている。
“火の国”熊本を象徴する阿蘇火山。中央に1000メートル級の阿蘇五岳がそびえる阿蘇カルデラは世界有数の規模を誇る。広大なその山麓には、泉質絶佳阿の温泉や清水たたえる湧水地など、火山のもたらす恵みがあふれている。一方、カルデラ内部で暮らす人々の歴史や文化も観光の見どころの一つだ。2009年には貴重な地形や地層が評価され、日本ジオパークにも認定されている。阿蘇観光の魅力を、現地で生まれたカメラマンである達人に聞いた。◆その他のおすすめ熊本観光情報→阿蘇観光のおすすめ情報5選九州ローカル案内役が厳選おすすめホテル特集
[たびらいセレクション]
(ながの りょういち) 長野 良市さん
阿蘇を満喫したいなら、通りすがりに観光するのではなく、十分に時間が取れるときに訪れてほしい。東西18キロ、南北25キロに及ぶ広大な阿蘇カルデラ。阿蘇山とは一般に、そのカルデラとその周囲の外輪山を含めた全域のことをいう。大カルデラ台地の中央には、約1592メートルの高岳を筆頭に、中岳、杵島岳、烏帽子岳、根子岳と、1000メートル級の阿蘇五岳がそびえる。また五岳を境に、北側を阿蘇谷、南側を南郷谷と呼ばれている。カルデラ台地や外輪山には、見渡す限りの大草原や荒涼たる原野、泉質の良い温泉地、阿蘇の伏流水が絶え間なくあふれる湧水地、絶景が楽しめる展望台など、阿蘇火山の恵みを享受できるスポットが点在している。いずれも圧倒的なスケールで、国内では他に見ることのできない希有なフィールドといえる。これまでの阿蘇観光は、それらのスポットを限られた時間の中、少しでも多く回るというスタイルが主流だった。しかし、それでは本当の阿蘇の魅力の触れることは難しい。せめて午前中は1カ所に留まり、阿蘇に流れるゆったりとした時間に身を浸し、過ごしてほしい。
観光客を案内しているときによく聞くのが、“こんな風景は国内には他にない”という驚きの声だと、達人・長野さんは言う。阿蘇を観光すると、見渡す限りの草原や火山由来の原野に出合う。中でも、草千里ヶ浜と砂千里ヶ浜、中岳火口の三つは、自然の偉大さを実感できる風景だ。阿蘇には大自然が広がっているが、長野さんに言わせれば、「手つかずの自然はこの三つだけ」。他の場所はどこも人の手が入っているといっても過言ではないという。中岳火口は阿蘇観光で最も人気の高い場所で、必ず立ち寄ってほしい場所でもある。直径は約600メートル、深さは約130メートル。大釜のような火口には雨水がたまり、時期によっては、その水が神秘的なエメラルドグリーンに染まる。次々に立ち上る噴煙は、まさに大地の息吹。今にも地球の鼓動が聞こえてきそうだ。ところで、中岳の火口からは火山ガスも噴出しており、風向きによっては見学ゾーンまで流れてくることもある。呼吸器や心臓疾患を持つ方は十分に注意してほしい。長野さんが好きな阿蘇観光のスポットは、牧歌的な草原や池の風景が広がる草千里ヶ浜と、荒涼たる黒い砂浜が広がる砂千里ヶ浜。とくに夜明け前の草千里ヶ浜は格別だという。人の声や車の音がまったく聞こえず、まるで真空のような静寂だけが辺りを支配している。一方、草原の広がる草千里ヶ浜に対し、砂千里ヶ浜では動物も植物も見当たらない。荒々しい火山の大地が目の前に広がる。草千里ヶ浜と砂千里ヶ浜のいずれも、駐車場の近くだけではなく、人気のない場所まで30分ほど歩いてほしい。そうすることで、よりディープな阿蘇観光の魅力を感じられるはずだ。
春・夏・秋・冬。いつ訪れても異なる表情を見せてくれるのが、阿蘇観光の魅力だ。中でも達人おすすめの観光シーズンを紹介したい。まずは春。野焼きを終えた阿蘇の大草原に、若々しい緑が芽吹く季節である。夏も緑は多いが、同じ緑でもこの時期はひと味違って、青葉が一斉に山肌を彩り、可憐な草花が顔を出す。まるで大地のみなぎる生命力が溢れ出るかのようだ。10月〜11月にかけての秋の阿蘇観光も捨てがたい。この時期には草が枯れ、広大な草原が茶褐色の風景へと変化する。山頂近くの風はすでに冷たく、その草原はどこか物悲しささえ漂うが、これも国内ではなかなか見ることができない風景の一つだ。最後に、機会があるなら、ヘリコプター乗車体験で空から阿蘇を眺めてみてはいかがだろう。目線を変えると、阿蘇のスケールの大きさがより実感できるはずだ。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
季節によってさまざま表情に変化する阿蘇の大自然。絶景を満喫できる、とっておきのビュースポットを紹介。
雄大な自然の風景が広がる阿蘇の中でも、火山を体感できる三つの観光スポットは必見。
フロントガラスに広がる絶景。車窓に広がる絶景に思わず目を見張る、そんなドライブコースを紹介しよう。
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九州新幹線熊本駅から豊肥本線で約1時間40分、阿蘇駅または宮地駅で下車
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神秘的な米塚との遭遇
国道57号から阿蘇中岳火口や草千里ヶ浜に向かう途中、不思議な形をした山と出合う。均整の取れた円錐形。麓から頂上まで表面は緑の絨毯に覆われている。頂上はまるで、人工的にくり抜いたかのようにくぼんでいる。高さは約80メートル。名前は「米塚」という。阿蘇火山の一つで、頂上のくぼみは噴火によるものといわれている。その景観は優美のひと言。ぜひ車を停めて、大自然が生んだ造形美を堪能してほしい。
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