金森赤レンガ倉庫 函館指折りのお土産スポットを満喫するなら?
「金森赤レンガ倉庫」は、函館観光の人気スポット・ベイエリアを代表する商業施設。明治期に使われていた倉庫がレストランやショッピングモールなどになっている。海を目の前にしたロケーションもフォトスポットとして人気だ。そんな「金森赤レンガ倉庫」の楽しみ方を紹介する。
![倉庫の目の前にヨットが停泊する港町らしい景観 倉庫の目の前にヨットが停泊する港町らしい景観]()
金森赤レンガ倉庫は、約50もの店舗が営業する複合施設。敷地は大きく4エリアに分かれる。ひとつ目はバラエティ豊かなショップが集う「金森洋物館」。二つ目は、カフェやチャペルが配置された「BAYはこだて」。三つめは、ビヤホールや土産品店のある「函館ヒストリープラザ」。そして四つ目は、コンサートなどが催される「金森ホール」だ。函館らしさを感じるお土産や各種アイテム探しが楽しめたり、食事、スイーツなども堪能できる。また、函館港にレンガ造りの倉庫が建ち並ぶフォトジェニックな景観は、記念写真スポットとしても人気だ。
ライター/函館・みなみ北海道観光情報誌「函館comodo」編集部 壁下優子
投稿日/2016年 10月
景観もグルメもお土産探しも楽しめるスポット
![函館ヒストリープラザの「函館浪漫館」はレトロモダンな雰囲気 函館ヒストリープラザの「函館浪漫館」はレトロモダンな雰囲気]()
函館駅から徒歩15分ほどの位置にある金森赤レンガ倉庫。函館駅からベイエリアに進むと最初に見えてくるのが「BAYはこだて」。函館で唯一残る運河を挟み、チャペルやクルージング、カフェ、雑貨店などが見える。そのレトロ景観を楽しみに散策に訪れる地元客も多い。
次に見えてくるのが、西欧の生活文化をテーマにした「金森洋物館」。ここは、個性的な品揃えのショッピングモール。定番品はもちろんマトリョーシカ専門店など、ひと味違ったお土産も手に入る。「函館ヒストリープラザ」は、柱や梁が当時のまま残り、金森赤レンガ倉庫の中でもっとも歴史を感じられる建物。館内にある「函館ビヤホール」では、工場直送の新鮮な地ビールを提供。「ビヤホールとしては珍しく、店内に寿司カウンターがあり人気です。」と達人。和洋中と幅広いメニューも用意しているので、幅広い好みに応えられる。
写真撮影や歴史散策が定番の楽しみ方
![BAYはこだて広場 幸せの鐘夜景 BAYはこだて広場 幸せの鐘夜景]()
函館山をバックにレンガの倉庫群が並ぶベイエリアは絶好の撮影スポット。七財橋からカメラを正面に向けると、レンガ・海・函館山の全てを収められる。達人おすすめの撮影場所は、夜の「BAYはこだて」の広場とチャペルの横。ライトアップされる夜は、運河に反射した明かりがロマンチック。チャペル「リラノートチャーチ 函館ベイ」の入口付近はちょっと異国の雰囲気が感じられる場所。とあるCM撮影時、ヨーロッパの代わりのロケ地として使われたこともある。
建物自体にも注目を。金森倉庫は主に、堅固なイギリス積みというレンガの積み方。だが、BAYはこだては優雅な印象のフランス積み。BAYはこだての一部にはイギリス積みとフランス積みを一緒に見られる場所があり、これは歴史的にも珍しい。また、函館ヒストリープラザは倉庫群の中で最も手を加えられておらず、太いヒノキの柱や梁は当時のまま残っている。
倉庫の屋根の下には白い大きなロゴマークが。曲尺(かねじゃく)に森で「かねもり」と読む。「かなもりと言われる方が多いのですが、かねもりと呼びます。この機会に覚えていただけるとうれしいです」と達人は語る。
お土産探しはここで!函館らしさが伝わる商品も充実
![「シングラーズ」にはイカスミで染められた独特の風合いの雑貨が 「シングラーズ」にはイカスミで染められた独特の風合いの雑貨が]()
約50店舗が営業する金森赤レンガ倉庫は、もちろんお土産探しの場所として最適。人気の定番土産は、一口サイズで食べやすいスフレタイプのチーズケーキ。BAYはこだてにある「パティスリー プティメルヴィーユ」の「メルチーズ」、金森洋物館にある「ペイストリー スナッフルス」の「チーズオムレット」はどちらも大人気。達人は「函館の2大チーズケーキといっても過言ではありません。ぜひ、食べ比べてみてください。」と話す。
女性におすすめは、北海道では金森洋物館のみに出店する蒟蒻石けんの専門店「蒟蒻しゃぼん」。プニプニとした触り心地で、蒟蒻芋由来のマンナンやセラミドが含まれている。がごめ昆布やはこだてビールといったフレーバーは函館限定商品だ。
函館らしく、かつ、人とは違ったお土産品が欲しいという方には、イカ墨の染めものを。BAYはこだて内の「シングラーズ」は、イカ墨でセピア色に染めた製品を200種類以上取り扱っている。自然な風合いに染め上げられた日本手ぬぐいは、額に飾ればインテリアにも。バッグは全て函館の職人お手製で、同じ物は二つとない一品物だ。
手作り体験やクルージングなど体験施設も充実
![天気の良い日は約15分の函館湾クルーズへ 天気の良い日は約15分の函館湾クルーズへ]()
「天気の良い日には、金森ベイクルーズでクルージングを楽しんでください」と達人。函館港内を時速60キロで約1周するクルージングは爽快そのもの。低い目線で見る街並や間近に迫る造船所「函館どつく」は、海上からしか見られない景色だ。約15分という所要時間と、料金が大人1500円(小学生以下500円)という気軽さ。例年4月頃~11月末、10時~17時まで営業している。
時間に余裕のある人には、オリジナルのお土産づくりもおすすめ。函館ヒストリープラザ内の函館浪漫館ではとんぼ玉作りなどが楽しめるほか、BAYはこだて内の「オルゴール堂」ではオリジナルオルゴールが作れる。お土産づくりの所要時間は1時間前後。両店とも体験メニューによっては、小さな子供でもOKだ。
キッズに特におすすめなのが、レゴブロックを楽しめる「ブリックラボ」。利用料はなんと無料で、制限時間もなし。子供より、大人の方がはまってしまうことも。尚、小学生以下は必ず保護者の同伴が必要なので、親子揃ってブロック遊びを楽しんで。
家族旅行にも便利な金森赤レンガ倉庫
![金森赤レンガ倉庫は家族旅行にもおすすめの場所 金森赤レンガ倉庫は家族旅行にもおすすめの場所]()
金森赤レンガ倉庫は、観光名所が点在する元町エリアも近いため、函館観光の拠点としても便利。「金森赤レンガ倉庫にはお子様が遊べる施設やレストランもありますし、休憩スポットが多いので安心です。」と達人。達人おすすめの家族旅行での楽しみ方も聞いた。
まずは、金森赤レンガ倉庫を1周。ここで、気になるショップをチェック。エリア内にはベンチが多いので、疲れたら休憩を。その後、お父さんと子どもは「ブリックラボ」でブロック遊び。その間に、お母さんは1周目で気になった店で買物を。お父さんとお母さんの役割をチェンジしたら、カフェでひと休み。みんなで元町観光へ出かけよう。元町エリアや函館山ロープウェイ山麓駅までは、徒歩約15分。小さい子どもを連れていることと坂道の多さを考えると、観光バスがいいだろう。元町観光を終えたら、金森赤レンガ倉庫に戻り食事。「函館ビヤホール」はメニューが幅広く、お子様ランチもあるので便利だ。
この巡り方は、大人だけの旅行にもおすすめ。紹介したルートを少しアレンジしてオープンテラスのオシャレなカフェレストラン「みなとの森」で食事をしたり、じっくり買物したり、フォトスポットを回ったりという楽しみ方もおすすめだ。
「金森赤レンガ倉庫」への交通アクセス
「金森赤レンガ倉庫」は、JR函館駅から徒歩約15分、函館市電の電停からも近いほか、観光バスの停留所もあり好アクセス。大型駐車場は100台まで収容可能。
函館駅から車(徒歩)で
函館駅から南東(海側)に進み、突き当たりを左折。約1キロメートル直進し、ラビスタ函館ベイを越え、すぐ左手が大型駐車場。所要時間約5分。駐車場は、1時間200円、以降30分ごとに100円。施設で1000円以上利用の場合、2時間無料。
徒歩の場合も同じ道のりで約15分。
函館駅から市電で
函館市電電停「函館駅」から市電2系統「谷地頭行き」または5系統「函館どつく行き」に乗車し、約5分。「十字街」で下車し、徒歩約2分。
函館駅からバスで
金森洋物館・BAYはこだて/函館駅前4番のりばから「元町ベイエリア周遊号」で約9分、「金森洋物館・BAYはこだて」で下車。
函館ヒストリープラザ/館駅前4番のりばから「元町ベイエリア周遊号」で約10分、「西波止場・函館ビヤホール前」で下車。