北海道発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
北海道新幹線のターミナル・新函館北斗駅のある町、北斗市。海と大地に囲まれたこの町には、春の夜桜、雲海の見える高原、名産のホッキ貝グルメなど多彩な魅力がある。グルメ&季節の観光スポットの楽しみ方を徹底ガイド!
函館市の隣に位置し、道南の豊かな自然に抱かれた北斗市。津軽海峡に面した海からとれるホッキ貝が名産で、近年はホッキの寿司をイメージしたご当地キャラの「ずーしーほっきー」でも話題となった。道南の桜といえば函館市の五稜郭公園や松前町の桜が有名だが、実は北斗市にも桜の名所が多く「北斗桜回廊」と呼ばれる名所めぐりを目当てに多くの見物客が訪れる。山側の旧大野町エリアにある「きじひき高原」は、道南の雄大なパノラマ景色を一望でき、雲海も見える新名所として注目されている。また海側の旧上磯町エリアには、バター製品でも有名な「トラピスト修道院」や函館戦争の史跡など歴史を感じるスポットも多数。北海道新幹線の開業に伴い、関心が集まっている北斗市のおすすめの楽しみ方とは? 北斗市観光の達人・ラミレズ麻衣さんにインタビューした。取材・文/たびらい編集部 投稿/2016年 2月★北海道新幹線に乗って函館へ行こう!⇒ たびらいの「北海道新幹線」ツアープランはこちら北海道ローカル案内役が厳選おすすめホテル特集
[たびらいセレクション]
(らみれず まい) ラミレズ 麻衣さん
北斗市の人気観光スポットのひとつ「トラピスト修道院」。ここは1896年、旧上磯町エリアに日本最初の男子トラピスト修道院として創設された。美しい修道院の建築や聖堂のマリア像、牧歌的な並木道、マリア像のあるルルドの洞窟など見所は多彩である。修道士たちが作る風味豊かなトラピストバターを使った製品も人気だ。男子修道院のため、内部見学は男性のみ可能で、事前の申し込みが必要。しかし教会敷地内の資料館や駐車場前の売店までの見学は自由だ。団体ツアーの中には女性も聖堂まで入れるコースがあるので、興味のある人はご確認を。ここへ来たなら、特製ソフトクリームは必食だ。「トラピストバターを使った濃厚でコクのあるソフトクリームは地元でも人気です。寒かろうがダイエット中だろうがここまできたら食べるしかありませんよ!」と達人も太鼓判を押す。コーンの生地にもトラピストバターが使われており、トラピストクッキーも一枚ついて350円とリーズナブル。また通常より多くのバターを使った「トラピストバター飴 SUN」は少量生産の限定品なので見つけたらぜひチェックを。ここでしか手に入らない土産を探すのもトラピスト修道院の楽しみといえるだろう。
道南の豊かな自然を感じたければ、旧大野町エリアの「きじひき高原」に足を運んでみよう。ここは展望台・キャンプ場・公園等のある観光スポット。北海道新幹線・新函館北斗駅からは車で約15分という好アクセスで、北斗市の新名所として注目を集めている。2015年にオープンした屋根付きのパノラマ展望台からは、駒ケ岳・大沼方面の景色から津軽海峡・函館方面まで、道南の雄大な景色を一望できる。そしてまだあまり知られていないが、きじひき高原の“雲海”が新名物として注目を集めている。「雲海といえば早朝と思われがちですが、ここでは8時から10時頃または夕方など見やすい時間に発生するのが特長です!」。新函館北斗駅には、きじひき高原展望台の映像を映し出すモニターが設置されているので、雲海や眺望の状態を確認してから山頂へ向かおう。また、夜のきじひき高原からは、地元では“裏夜景”と呼ばれる函館市街と函館山を望む夜景と、大野平野に大きく弧を描く北海道新幹線の高架橋の光を眺めることができる。
春の北斗市観光の目玉といえば「北斗桜回廊」と呼ばれる桜の名所めぐりだ。北斗市の桜の開花時期は毎年5月頃。ソメイヨシノ、シダレ桜、上磯海潮(かみいそうしお)桜など様々な桜が開花し、町を桜色に染める。中でも代表格は、樹齢およそ300年という道内最大級の「法亀寺(ほうきじ)のシダレ桜」、約800メール続く「松前藩戸切地(へきりち)陣屋跡」の桜トンネル、橋の上から見下ろす景色も優美な「大野川沿いの桜並木」、桜並木の先に函館山が広がる景色を望む「清川千本桜」の4カ所である。達人ラミレズさんが特におすすめなのが「松前藩戸切地(へきりち)陣屋跡」の桜トンネルからの夜景。「夜桜越しに眺める函館の裏夜景は、北斗でしか見られない絶景ですよ。昼間だけではもったいないので、ぜひ夜桜見物にも訪れてください」。また北斗市の桜は、早咲きの大山桜から遅咲きの八重桜など種類も多彩で、スポット間の開花時期が異なる。そのため訪れる毎に様々な桜の咲き様を楽しめるので、昼に夜にと何度も訪れて、道南の春を満喫しよう。
北斗市のグルメといえば、津軽海峡からとれる新鮮で肉厚な“ホッキ貝(ウバ貝)”が有名だ。市内の飲食店では、人気のご当地キャラ「ずーしーほっきー」のモデルにもなっている「ホッキ寿司」や貝の旨味たっぷりの「ホッキカレー」など様々な料理を味わえる。漁港で豪快に海鮮焼きを味わうなら、漁協直営で2015年12月にオープンしたばかりの「貝鮮焼 北斗フィッシャリー」へ。ホッキやホタテとぜひ一緒に食べてほしいのが、北斗市で新たにブランド化された『峩朗(がろう)カキ』。「峩朗鉱山から海に流れ込む豊富なミネラル分で栄養満点に育ったカキは、肉厚で味わい深い北斗の新グルメです!」。そして、海と山の味覚に恵まれているのも北斗市の魅力。夏は観光農場で野菜の直売や収穫体験を楽しめる。「夏ならズッキニーやパプリカなど収穫したての新鮮な野菜がゴロゴロ入った『谷観光農場』の夏野菜カレーがおすすめです」。またスイーツなら定番のトラピスト修道院のバター製品の他にも、「ジョリクレール」の洋菓子や「菓匠 ゆめや」の和菓子も人気だ。
「地元の人が“北斗らしい”と口をそろえて言う、面白い景色が海岸線沿いにあります。撮影スポットとしてもおすすめです」と達人が推薦するドライブコースがある。松前国道を西へ(函館~木古内・松前方面)向かって車を走らせ、旧上磯エリアに向かう。すると左側に海上を走る長い橋のような建造物が目に入ってくる。これは太平洋セメント上磯工場の全長6.2キロの長距離ベルトコンベアであり、峩朗(がろう)鉱山からの砕石を工場でセメントに加工し、海上で待つ輸送船へ送るためのもの。北斗の新ブランドとして注目されている「峩朗(がろう)カキ」は、峩朗鉱山からミネラルが流れこむ、栄養豊富な北斗の海が育んでいる。海を渡る長いベルトコンベアと、対岸に浮かぶ函館山の美しい眺めこそ、地元の人が“北斗らしい”景色と呼ぶ、とっておきのスポットなのだ。「時には積み込みを待つ船が、海の上を行列している姿を見ることもできます」。地元民にとっての北斗市のシンボルとも言える、太平洋セメントの海上ベルトコンベアのある風景。北斗市西部にあるトラピスト修道院へ向かう際にも、ぜひ足をとめてこの景色を味わってみてほしい。夜になると見える、対岸の函館山の夜景、通称・裏夜景もお見逃しなく。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
ホッキ貝に夏野菜、人気のラーメン店まで北斗市のグルメを紹介。
道南でも有数の桜の見所・北斗市の花見スポットを紹介
公共交通機関のように時間や行き先を限定されることなく、思うがままに移動できるのが“クルマ”の良いところ。多くの観光名所を楽に周りたい方におすすめ。
北海道内での新幹線終着駅「新函館北斗駅」を有する北斗市へは、はこだてライナーが函館~新函館北斗間を最速15分で行き来している。車なら、函館市街地から北斗市街地まで、大野国道・国道227号線と松前国道・国道228号線を経由して、約25分。
JR函館駅から約25分、大野国道・国道227号線と松前国道・国道228号線を経由し約10.7キロ
JR函館駅から「はこだてライナー」を利用し、新函館北斗駅までは最速15分で到着。
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見逃せない、幻想的な北斗の夜桜
春の道南は桜の見所が満載。中でも北斗市の桜は、法亀寺(ほうきじ)の樹齢300年といわれるシダレ桜の巨木など、「北斗桜回廊」と呼ばれる名所が多数あることで知られている。そして見逃せないのが、北斗の夜桜。これは達人イチオシの松前藩戸切地(へきりち)陣屋跡からの風景だ。遠くに函館の夜景が見える。この他、法亀寺(ほうきじ)、大野川沿いの3カ所でライトアップが行われ、陽光の中に輝く桜とは、またひと味違った、幻想的な景色を味わうことができる。
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