阿蘇山では30万年前から9万年前に、大規模な火砕流を伴う大噴火を、四度にわたって起こしている。この時に誕生したのが、世界有数の規模をもつ「阿蘇カルデラ」だ。その後も阿蘇山は噴火を繰り返しており、今もなお火山活動が続いている。また、熊本県では多くの遺跡が発見されているが、特異なのは石棺に色を使って紋様を描いた「チブサン古墳」だ。大永・享禄年間(1521~1531)には、隈本城(くまもとじょう)が完成。後に加藤清正が入府し城郭を築き、熊本城と改名した。寛永9年(1632)からは細川忠利の居城となり、明治維新まで細川氏が国主を務めた。