奄美群島(奄美諸島)は、鹿児島県本土南方の海上に点々と浮かぶ島々(薩南諸島)の南半分を占める。奄美大島をはじめ、加計呂麻島(かけろまじま)、請島(うけしま)、与路島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島という八つの有人島と、48の無人島から構成される。敗戦まもない昭和20年(1945)9月、これらの島々は米軍によって日本本土から分割され、米国民政府の統治下に置かれた。7年後の昭和27年(1952)4月、サンフランシスコ平和条約(日本国との平和条約)の発効により、日本の主権は回復。米国は群島内に自国の基地が少ないことや島民による復帰運動の高まりなどを考慮して奄美群島の統治をやめ、昭和28年(1953)12月25日に奄美群島を日本に返還した。ちなみに沖縄の本土復帰は、その19年後の昭和47年(1972)5月15日。