桜島噴火
鹿児島湾(錦江湾)にある桜島は、東西の長さが約12キロ、南北が10キロ余り、周囲は55キロほどの火山島で、面積はおよそ77平方キロ。大正3年(1914)1月12日の午前10時5分、南岳から突然の噴火が始まり、2時間余りで桜島全島が黒煙や白煙に包まれた。さらに夕方には爆発音とともに地震が発生し、鹿児島市内や周辺の民家などが倒壊。噴火は約1カ月にわたって続き、多量の溶岩が流出した。この噴火によって、約400メートルの海峡で隔てられていた桜島と大隅半島は陸続きになった。死者は58人に上り、火山灰は東北地方にも及んだ。