旬のもの エゾバフンウニ 北海道の全沿岸に生息し、根室や道南の渡島地方がこの時期に旬を迎える。表面に暗緑色の短いトゲが密生して馬糞を思わせるのが名の由来。一般的に出回っているムラサキウニよりも味はよく、身が鮮やかなオレンジ色なのが特徴。ウニは雑食で食べたもので味が変わるが、特に利尻昆布や羅臼昆布を食べて育ったエゾバフンウニは絶品といわれる。 トゲカジカ 北海道産のカジカ類の中でもっとも美味といわれ、特にオレンジ色の肝臓は「海のフォアグラ」ともいわれている。体長もカジカ類ではもっとも大型で、大きいものは全長70センチにも達する。トゲカジカは鍋料理に合い、おいしいので、つい鍋を突き過ぎてしまうことから「ナベコワシ」の異名をもつ。肝臓とすりつぶした身をいっしょにあえた「ともあえ」も絶品。 排雪列車 一般的にはラッセル車と呼ばれる。ラッセル車は線路上の積雪を取り除くもので、通常は旅客列車の運行が開始される前の未明から早朝にかけて積雪時のみ走る。しかし、北海道の宗谷本線では、積雪がなくとも12月中旬~3月中旬のほぼ毎日、日中走行が見られる。線路上に積もった雪を掻き分け、跳ね飛ばして走るラッセル車の光景は迫力満点。