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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
日本最大のカルデラ湖「屈斜路湖」は近年、“雲海”の湖として評判が高まっている。奥屈斜路温泉に宿泊すれば、早朝の雲海と壮大な展望を一挙に楽しめる。風景だけでなく野趣あふれる露天風呂やグルメまで、屈斜路湖の満喫方法を紹介!
千島火山帯の活動により形成された屈斜路湖は、今なお活発な火山活動が見られる硫黄山やトレッキング感覚で山歩きが楽しめる藻琴山(もことやま)などの外輪山(がいりんざん)に囲まれた、東西約26キロメートル・南北約20キロメートルの日本最大のカルデラ湖だ。この湖の周辺には美幌峠、津別峠、藻琴峠という3つの峠があり、それぞれの峠から湖を一望できる。屈斜路湖で評判となっている「パノラマ風景」「雲海」をはじめ、周辺の湯めぐりやグルメを満喫するならどこがおすすめ? 弟子屈町(てしかがちょう)に生まれ育った達人に話を聞いた。取材・文/たびらい編集部 投稿/2016年 6月北海道ローカル案内役が厳選おすすめホテル特集
[たびらいセレクション]
(たてだ やすし) 館田 康さん
屈斜路湖周辺で今、最大の話題を呼んでいるのが「雲海」。雲海とは放射冷却により霧や層雲状に発生した雲が海のように広がる様子のこと。雲の中に浮かぶ山々はまるで島のようだ。湖を望む三つの峠(津別峠・美幌峠・藻琴峠)にある展望台の中でも、雲海を見るならおすすめスポットは「津別峠展望台」と達人の館田さん。「津別峠展望台は標高947メートルと3つの峠のなかで一番高い位置にあり、他の峠が雲の中に入ってしまう時でも、その上から眺めることができます」。6月~10月の早朝、特に日の出の瞬間がおすすめのシーズンと時間帯だ。津別峠には大型バスが入ることができないため、雲海を見るなら個人の車で、または奥屈斜路温泉からの早朝ガイドツアーに参加するのがおすすめ。ガイドツアーは大人ひとり3000円前後、「ランプの宿 森つべつ」「屈斜路プリンスホテル」「屈斜路原野ユースゲストハウス」などから出発するものがある。また、さらにマニアックに雲海を眺めたいという人におすすめなのが「W(ダブル)雲海」だ。条件が整えば、屈斜路湖東の摩周湖に発生する雲海と、屈斜路湖の雲海を同時に見られる。これを狙うのなら、摩周湖第一展望台、第三展望台へ行こう。地元の自然ガイド「ツーリズムてしかが」がW雲海ツアー(大人ひとり2700円)を実施しており、こちらに参加するのもおすすめだ。
早朝の雲海とは別に、屈斜路湖の風景を見るならば「美幌峠展望台」をすすめたい。雲海のベスト展望スポットである「津別峠」は標高が高いために冬季通行止めになるが、こちらは通年で通行可能だ。道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」から少し登った所に美幌峠展望台がある。ここは、駐車場も広いので、大型車も止められる。晴れた日に美幌峠から望むパノラマは非常にダイナミック。「道の駅『ぐるっとパノラマ美幌峠』の2階は休憩所を兼ねた広い展望室になっており、ここからの眺望も素晴らしいですよ」と館田さん。
屈斜路のグルメを最大に楽しむ秘訣、それは、素材を楽しむこと。北海道でも屈指のそば生産地であるこの地域では、収穫されたそばの実がその日の内に工場に運ばれる。「蕎麦の三たて」という言葉がある。これは、「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」がおいしい蕎麦の条件だということ。生産地ではこれに「収穫したて」がプラスの味わいをもたらす。弟子屈の老舗のそば屋「かねはち」では毎朝お店で打っているそばを使用したかしわそばが人気。また、自家栽培のそばを使用した「摩周そば道楽」では、手打ちでは珍しい十割そばを使った田舎そばが楽しめる。周辺酪農家が生産した新鮮ミルクを使ったソフトクリーム・そばの実のジェラートなど、お手軽スイーツも充実。「川湯温泉の温泉熱を利用した『摩周マンゴー』(夏期と冬期の二期栽培)や『摩周メロン』などのフルーツをお土産にするのもいいですよ」。一年を通して冷涼な弟子屈町でとれる「摩周メロン」は8月上旬~9月上旬)が旬だ。また、道の駅「摩周」の「ホーム・スイート・ホーム」ではスナック感覚でジビエが楽しめるし、レストランではそばのガレットや摩周ポークを使った地元ならではの料理を味わえる。GW~10月末頃まで期間限定で営業している「屈斜路湖 鶴雅オーベルジュ SoRa」などもあり、子どもから大人まで幅広い層がそれぞれの食の楽しみを探すことができる。
雲海・パノラマ展望とともに、屈斜路観光で面白いのが「湯めぐり」。湖周縁にはいくつもの野趣あふれる温泉が点在していて、無料で楽しめる。効能よりもロケーションやシチュエーションを重視しよう。家族で遊びながら軽く楽しむなら、屈斜路湖畔の砂湯で体験できる「砂湯」がおすすめ。湖岸の砂を掘ってみるとお湯が染み出してくる。ここに体を浸して砂湯体験ができる面白いスポットだ。ここはレジャー感覚で、気温がまだ高い昼間の時間帯に楽しむのがベターだ。また、キャンパーに人気なのが和琴湖畔キャンプ場から徒歩3分ほどにある「和琴の湯」。ここには脱衣所があり、40℃ほどのお湯はウォータースポーツの後に入るのに適している。和琴半島の付け根にあり、湖と一体化した感覚で入浴できる場所だ。ただ、前述の「砂湯」と「和琴の湯」は周辺に人の姿が多いので、水着をつけて入るのが得策。屈斜路湖の無料温泉で最も“入浴寄り”のスポットが「コタンの湯」。脱衣所・浴槽も男女別にしっかりと管理されていて、最近は海外の人にも人気が高まっている場所だ。近隣の「アイヌ民族資料館」とともにセットで楽しもう。夕方、各露天風呂周辺は人の姿が少なくなる。「砂湯」以外の場所は夕方に訪れ、ゆったりとした時間を過ごすのもよい。「和琴の湯」は屈斜路の中でも特に鮮やかな紅葉を目にできるとして人気のスポットだ。
冬の期間、屈斜路湖にはロシア・シベリア地方からオオハクチョウが飛来する。その数は約300羽。周縁に温泉が湧き、凍らない箇所のある屈斜路湖は、彼らの絶好の休息の場となっている。このオオハクチョウ観察を楽しむのも、無料温泉周辺となる。特に「砂湯」と「コタンの湯」の近くはハクチョウの数が多く、「コタンの湯」では実際に温泉に入浴しながらその姿を見られる。目の前には群れるオオハクチョウ、温泉から手を伸ばせば、すぐそこには湖。冬ならではの絶景露天風呂を体験できるのが、冬の屈斜路湖なのだ。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
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やはり車がアクセス面で良好だが、「弟子屈えこパスポート」と呼ばれるチケットも販売されている。釧路駅から川湯温泉まで列車で旅し、その後、公共の交通機関を使ってゆっくりとまわってみるのもいいだろう。このパスポートにはCO2を削減し、きれいな水質や豊かな森を守りたいという願いが込められている。「弟子屈えこパスポート ぐるっと周遊バス乗り放題」 JR釧網本線(川湯温泉駅~摩周駅)普通・快速列車、期間中限定運行される2路線のバス、既存の路線バスが2日~7日日間乗降自由で、レンタサイクルも無料になるお得なパスポートだ。(二日券/大人1500円 こども500円)【利用期間】7月16日(土)~10月10日(月)※平成28年(2016)の利用期間【公式サイト】http://www.eco-passport.net/
新千歳空港から高速道路(阿寒IC下車)と国道を利用して約4時間25分たんちょう釧路空港より 約1時間30分中標津空港より約1時間女満別空港より約1時間15分レンタカー予約⇒北海道のレンタカー比較といえば、たびらいレンタカー【早割で最大50%OFF】
釧路駅からJR釧網本線(網走行)を利用し、川湯温泉で下車。約1時間45分
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屈斜路湖を散策するなら和琴半島へ
屈斜路湖に突き出したように広がる陸地「和琴半島」は屈斜路湖の自然を散策するにはうってつけの場所。半島を囲むように散策路があり、舗装も施されているので、ドライブついでに気軽に散策できる。半島を1周しても徒歩で約1時間ほど。1番突き出したところにある「オヤコツ地獄」という硫黄山にも似た光景が広がるスポットがおすすめだ。
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