北海道発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
オホーツクの海と大小7つを数える湖。国定公園にも指定される網走エリアは、豊かな海を駆け巡った北方の先住民の足跡が残る土地でもある。美しい自然と歴史のロマン、そして海のグルメ。旅のテーマは多彩だ。
網走は道東観光の起点として、利便性が高いゲートウェイシティだ。その魅力はオホーツクの海がもたらす、さまざまな豊かさに支えられている。歴史に目を向けると、かつて海を渡ってオホーツク沿岸の網走付近に移り住んだ北方の先住民がいた。彼らの独自の文化はオホーツク文化と呼ばれ、その遺跡群や発掘資料を展示した博物館も網走観光の人気コンテンツだ。 自然に目を転じると、オホーツクの流氷、小清水原生花園、能取湖のサンゴ草、能取岬からの日の出や天都山からの眺望など、興味は尽きない。特産のあぶらがに、釣りキンキ、オホーツクサーモンやホタテ貝など海産物も豊富。旅の楽しさにあふれるエリアだ。是非、一度、網走近郊に滞在して、有意義な網走観光を楽しんでもらいたい。⇒網走・北見・知床のホテル予約はこちら北海道ローカル案内役が厳選おすすめホテル特集
[たびらいセレクション]
(うえむら たかゆき) 上村 孝幸さん
写真家にとって道東は楽園です。とにかく被写体、撮影テーマに溢れています。流氷や深い森といった北海道らしい景観はもちろん、そこに生息する生き物、花や樹々、すべてがフォトジェニックなんです。網走の良さはその道東のゲートウェイというか、拠点としての利便性が非常に高いことです。もちろん網走だけでも見所はいっぱいあるんですよ。でも女満別空港に近く、JRの特急発着があり、海にも面している。これは観光にとっても大きなアドバンテージになります。たとえば空港に着いて30分後には観光がスタートできる。着いて、また乗り換えてというのは盛り上がりに欠けますよね。 それにクルマさえあれば、網走から道東の主要な観光地がすべて日帰りで行けてしまう。知床、阿寒湖、釧路、北見が圏内になる。一番遠い釧路でも3時間はかかりませんから。ですから限られた日数で色々な所を見て帰りたいという方にはぜひ網走を拠点に旅のプランを立てることをおススメします。⇒網走のレンタカー予約はこちら
網走の魅力というのは、突き詰めていくとオホーツクの魅力だと思います。オホーツクの豊かな自然を体感する特等席が網走というところでしょうか。これは私の意見というより歴史が証明している。網走で発見されたモヨロ貝塚というのがあるんですが、今から約1300年前に北の大陸からやってきた人々がモヨロをはじめオホーツク沿岸で暮らし、独自の文化を発展させていた。これはオホーツクの海の豊かさを享受するのために網走が選ばれたということですよね。 ところで、オホーツク文化の痕跡は3世紀から13世紀までは確認されているのですが、それ以降、こつ然と歴史から消えてしまうんです。北海道のアイヌ文化に同化したという説もあるが定かではない。いったいどこから来て、どこへ行ったのか。これは古代史の大きな謎だそうです。そんな歴史のロマンを思いながら遺跡群や博物館を見るのも網走観光の楽しみのひとつ。網走の人気観光イベントである「オホーツクあばしり流氷まつり」でも、歴史をテーマにした大雪像がつくられたり、先住民の魂を慰霊する「オロチョンの火祭り」などもあるほど。歴史ロマンは、網走の暮らしの一部なんです。
網走観光といえば、初夏の小清水原生花園がよく知られています。雪融けを待って、いっせいに開花する自然のお花畑です。人の手がまったく入っていないのに、約40種類もの野の花が原生しているそうです。最近ブームなのが能取湖のサンゴ草の観光でしょう。9月になると群生地が真っ赤に染められたように色づき、湖面の水色、空の青と美しいコントラストを描きます。この時期の能取湖には観光客に混じってプロアマ問わず、多くのカメラマンが集まります。 海がらみでは、やはり流氷ですね。写真で見ても大迫力ですが、網走で見ると音もスゴい。写真もあの音までは伝えきれませんから、ぜひ足を運んで五感で自然の驚異を楽しんでください。流氷との合わせ技でも人気なのが能取岬。とくに新年には初日の出を見るために多くの人がつめかける人気のスポットです。能取岬は砂浜が多い網走には珍しく断崖絶壁の岬。夏もおススメの場所です。 さらに忘れてはならないのが天都山からの眺望。ここは北海道で唯一、展望地として国の名勝に指定されている場所。標高は207メートルしかないのですが、視界をさえぎるものがなく、ぐるり360°のパノラマでオホーツクから知床、阿寒の山並みまでを見渡せます。
海に面した網走はもちろん海産物の宝庫。中でも網走ならではの自慢の味が楽しめます。まず人気のカニは、毛ガニ、タラバはもちろんのこと網走前浜だけで漁獲されるという“あぶらがに”がおススメ。元々は地元だけで流通していたカニですが、市外の業者があぶらがにをタラバガニと表示して販売したためその存在が広く知られるようになったそうです。味はタラバと遜色なく、価格はタラバより安いので、お買い得だと思いますね。 また今一番人気の高い網走の海鮮といえるのが“釣りキンキ”。これは縄の先に針をつけたはえ縄と呼ばれる漁具で漁獲されたキンキです。網で魚を傷めないため鮮度がよく刺身でも食べられるため、高級なキンキの中でもワンランク上のキンキとして知られています。またオホーツクサーモンと呼ばれるようになったカラフトマスも網走の名物。 この他、クジラやホタテ、シジミ、スケトウダラなどオホーツクの恵みがいっぱい。グルメの視点からも網走は見逃せないエリアなんです。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
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網走から最寄りの女満別空港まではクルマで約30分ほどの近さ。女満別空港へは東京、名古屋、関西(季節運行)、札幌の各空港から定期便が就航しています。女満別空港にはレンタカー各社も窓口を設けていますから、観光の足の確保もスムーズです。また札幌から車窓風景を楽しむJRでの旅も人気です。⇒北海道のレンタカーを最安値で予約できます!
クルマで約30分 道道64号線から国道39号線リムジンバスで約32分 女満別空港線利用で⇒網走のツアー予約はこちら
JR利用で 約5時間30分(特急利用)
JR利用で 約3時間(快速利用)
エリアの特徴や魅力北海道らしい雄大な自然を感じられるスポットが多数あります/冬には流氷観光砕氷船が運行し、流氷を体験することができます/カヌーやホーストレッキングなど自然の中で楽しむアクティビティが多数あります。⇒網走・北見の遊びを探す
カニの旨味を網走で知る。
北海道でカニといえば毛ガニのこと。タラバガニはタラバと呼ぶし、花咲ガニは花咲。だから道産子はカニといわれてズワイガニが出てくるとちょっと落胆する。そのような人でも、網走のズワイガニを一度味わえば印象ががらりと変わるはず。特に鍋で供されたズワイはすこぶる美味。食べにくく北海道では人気いまひとつのズワイの本当の味わいを教えてもらったような気持ちだ。近頃は、カニしゃぶ人気でズワイガニの味を知る人も多い。網走に来たら、ぜひ色々なカニを食べ比べて欲しい。オホーツクの新鮮なカニの旨さは段違いなのである。
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