旬のもの 昆布 7月~9月が旬の昆布は北海道全域で獲れるが、地域によって種類が異なり、香りや味、色、食感などさまさまざま。有名な利尻昆布は、葉の基部がくさび型で黒褐色をし、約3メートルと長い。甘さやコクが強く、深みのある上品でクセのない少々塩味のあるダシがとれることから懐石料理に広く用いられ、特に京料理には欠かせない食材だ。 ジャガイモ 北海道は全国シェア78%を誇るジャガイモ王国。道内でもっとも収穫量が多いのは十勝の芽室町だ。粉吹きイモなどに合う男爵をはじめ、煮崩れしにくいので煮込み料理に適したメークイン、フライドポテトに向くホッカイコガネなど12品種を栽培。羊蹄山の山麓では男爵を中心にキタアカリやとうやを収穫。倶知安町(くっちゃんちょう)では、8月に「くっちゃんじゃが祭り」を開催している。 スイートコーン トウモロコシの中でも甘味種と呼ばれる品種群をスイートコーンという。トウモロコシもジャガイモと並び北海道を代表する農作物で、生産量日本一は芽室町だ。夏の暑くて長い日照時間にさらされた養分が、涼しい夜になると実に蓄えられ、甘みの強いスイートコーンを作り出す。芽室町の主力品種はゴールドラッシュ。疲労回復や便秘の改善に役立つ。