旬のもの 花咲ガニ 日本最東端の町・根室近海でしか獲れない北海道特有のカニ。茹でると花が咲いたように真っ赤になることから花咲ガニと呼ばれている。比較的大きなカニで身入りがよく、身が締まっていながらもやわらかく、濃厚な甘みが特徴。メスがお腹に抱いている外子(卵)はプチプチとした食感で珍味。水揚げ量が少ないことから「幻のカニ」といわれている。 そば 北海道のそばの作付面積は全国の約35%を占めている。道内でもっともそば作りが盛んなのは道北の幌加内町だ。作付面積は3200ヘクタールで生産量も2900tを超え日本一を誇る。デンプン質を高める昼夜の温度差が大きいことが、味わい深いそばを育てる要因。8月下旬には、日本一のそばの町を堪能できる「幌加内町新そば祭り」が開催される。 トロサンマ 釧路や根室のサンマ漁の開始は7月中旬から。北の荒波にもまれ、良質なプランクトンを食べながら南下するサンマは、8月下旬にはマグロのトロに匹敵するほど脂がのったトロサンマが水揚げされる。一般的なサンマに比べひと回り大きく、身が厚いのが特徴。塩焼きはもちろん、鮮度のいいものは刺し身やタタキ、〆サンマなどのほかワタまでも美味。