旬のもの 北海シマエビ エビが背を曲げたように根室海峡に突き出た野付半島の野付湾など、アマモの茂る浅い海に生息し、体長は12センチ前後。生きているときは緑褐色の体に3本の白い縞があり、茹でると真っ赤になる。北海道遺産の白い帆を張った打瀬舟(うたせぶね)が野付湾の北海シマエビ漁の風物詩。沖に出るとエンジンを止め、アマモを傷つけないように風の力で漁を行う。旬は6月~8月と10月~11月。 メロン 北海道でメロンといえば夕張メロンが有名。旬は6月~7月で、昭和36年(1961)にスパイシー・カンタロープとアールス・フェボリットを交配し夕張キングとして誕生。以来、高級メロンとして全国的に知られている。ひじょうに柔らかくジューシーなのが特徴で、果肉と味のバランスや食感がいい。ほかに富良野メロン、安平町(あびらちょう)のあさひめろん、むかわ町のほべつメロンなどが北海道を代表するメロン。 レブンウスユキソウ ヨーロッパでエーデルワイスと呼ばれる花の仲間で、礼文島でしか見られない固有種。全体が白い綿毛で覆われ、雪が薄く積もったように見えることからウスユキソウの名が付いた。開花期は下旬~7月。礼文島のあちこちで目にすることができるが、全長8キロの散策路「礼文林道コース」の途中にレブンウスユキソウ群生地がある。レブンアツモリソウやレブンキンバイソウなど、礼文島には固有種が多い。