能取岬は一面の草原にぽつんと立つ灯台の風景が美しい

網走から10キロ北に位置する能取岬(のとろみさき)は、オホーツク海や能取湖、知床連山などが眺められる網走国定公園内のビューポイントとして有名だ。冬には流氷がオホーツク海で最も早く着岸する岬でもあり、見渡す限りの流氷が楽しみに多くの観光客が訪れる。
能取岬には八角形の形をした白と黒の能取岬灯台があり、周辺は網走市営の牧場となっている。岬までの道には真っ直ぐに伸びる道路がある。この道はテレビのCMにも使われるほどの人気の場所。灯台周辺は3月下旬~4月中旬にはフクジュソウ、7月にはエゾカンゾウが岬を彩り、黄色と青空のコントラスト楽しめる。灯台は毎年夏に1日限りで一般公開される。
夏には、一面の緑に馬や牛が放牧されるのどかな風景に、灯台がアクセントを加える。草原の先にはオホーツク海が広がる景観や、冬には流氷を見ることができ、通年で北海道の自然を満喫できる場所。また、能取岬は中国映画の「狙った恋の落とし方」や堺雅人さん主演の「南極料理人」など映画の撮影地として使われたことでも有名。