網走観光で外せない「博物館 網走監獄」北海道開拓の歴史を学ぶ旅に出かけよう
網走市|【更新日】2023年8月22日

網走を代表する観光スポット「博物館 網走監獄」。
その広さは、なんと東京ドーム3.5個分!
見学ポイントは25棟の建造物があり、見どころ満載のスポットとなっています。
施設内では貴重な当時の建築をはじめ、展示を通して塀の中の暮らしを学ぶことができますよ。
施設内では監獄食や監獄土産など、スポットならではの体験も。
今回は網走監獄の見どころを詳しくご紹介します。
目次
博物館 網走監獄ってどんな場所?
博物館 網走監獄で展示されている建造物は、かつて実際に使用されていた施設です。
元々は別の場所(網走刑務所)にありましたが、建造物保護の目的で移築。
現在は北海道開拓と刑務所の歴史を紹介する博物館として使用されています。
車で道路を走っていると入口に現れる、大きな門が目印。
この先にはどんな光景が待っているのでしょうか。さっそく監獄ツアーへ出かけましょう!
網走監獄ツアーはここから!「鏡橋」と「旧網走監獄庁舎」
網走監獄に到着したら、まずはチケットを購入しましょう!
チケット売場は「鏡橋」と呼ばれる橋を渡った先にあります。
鏡橋は「流れる清流を鏡として、我が身を見つめ、自ら襟を正し目的の岸に渡るべし」という思いから名づけられたのだそう。
我が身を見つめなおそうという監獄らしいメッセージに、つい背筋が伸びるような気持ちになります。
正門を抜けて最初にたどり着くのはかつて網走刑務所で使用されていた「庁舎」です。
施設内はとても広いので、初めて行かれる際は案内看板に記載された数字を追うと安心。
洋風な建物の庁舎の中には展示コーナーのほか、お土産も販売されています。
独特な形状が印象的な「五翼放射状平屋舎房」
五翼放射状平屋舎房は重要文化財にも指定
網走監獄に展示されている建物のうち、現在8棟が重要文化財に指定されています。
「五翼放射状平屋舎房」もそのひとつ。
農園刑務所として自給自足を目指していた網走刑務所では、生活に関わるほとんどの物を囚人たちが作っていました。
舎房は実際に使用されていたもので、囚人の日々の生活を学ぶことのできる代表的な建物です。
舎房の中も見学可能。初めて訪れる方は、ぜひ説明が書かれた看板を読みながら歩いてみてくださいね。
放射状に広がる独特な形は、少人数でも監視をしやすくするためのもの。
向かい合う房の囚人同士で互いの顔が見えにくいといった仕掛けもあるそうです。
世界最古の木造行刑建築物でもあり、歴史的価値が高い建物となっています。
獄中生活を再現!リアルなマネキンにも注目
ふと天井を見ると、独居房から逃げようとする昭和の脱獄王・白鳥由栄の姿が!
房内では囚人の生活だけでなく、看守の生活もマネキンなどで表現されています。
リアリティのあるマネキンの中には、囚人の過酷な生活環境を表現したものも。
極寒の網走を開拓した囚人たちの姿には、考えさせられるものがあります。
「監獄歴史館」では体験を交えて歴史を詳しく学べる
時間のある方は、ぜひ監獄歴史館にも足を運んでみて。
館内では足に重い鉄丸をつけて歩いたり、石や土砂を入れて運ぶ「もっこ」という運搬具を担げたりなど、さまざまな形で体験ができる体験コーナーがあります。
館内にある体感シアターも必見。三方向の多層スクリーンに9台のプロジェクターを連動させて映し出す映像は、迫力満点です。
かつて北海道開拓のために網走へと送られた多くの囚人たち。
網走~旭川を結ぶ220kmの中央道路は、当時の囚人たちが命がけで作ったものなのだそう。
網走監獄について学ぶ上で知っておくべき歴史を分かりやすく体感できるスポットです。
他にも見どころはたくさん!敷地内を散策
網走刑務所で作られた煉瓦を使用した独居房
網走監獄は他にも見どころがたくさん。敷地内を歩いていると、様々な発見がありますよ。
こちらは網走刑務所で作られた煉瓦を使用して建てられた独居房。
当時作られていた赤煉瓦は通常の煉瓦よりも小さいのが特徴で、現在はできない焼き方なのだそうです。
独居房は規則を守らない囚人の懲罰のために使用されていたこともあるそう。
暗く狭い独居房は、確かにあまり長時間入っていたくない空間に見えますね…。
効率性を追求した浴場に注目
独居房の隣には浴場がありました。奥行きのある空間には、細長い湯船で入浴をする囚人のマネキンが並んでいます。
特徴的な湯船の形は、大人数の囚人を効率よく入浴させるために工夫されたもの。
当時はまだ珍しいコンクリートや電気が使用されており、網走の町の人が見学に来るほど近代的だったそうですよ。
春にはエゾヤマザクラが見頃に!隠れた花見スポット
広大な自然の中にある網走監獄。敷地内を歩いていると、季節を通してさまざまな植物を目にすることができます。
中でも敷地内に植えられた約300本のエゾヤマザクラは、5月上旬に見頃を迎えます。
隠れたお花見スポットとして、春に訪れてみるのもおすすめですよ。
見て食べて楽しむ!網走監獄ならではの体験をご紹介
「監獄食堂」でしか味わえない監獄グルメ
網走監獄内で人気のスポットのひとつが「監獄食堂」。
ここでは現代の網走刑務所の「ある日の昼食」を再現したメニューを体験できます。
今回は「監獄食B」をいただきました。
監獄食というとつい身構えてしまいそうですが、地産のものにこだわり、受刑者の栄養バランスを考えたメニューとなっています。
地元の食材の味とともに、ぜひ監獄食を味わってみてくださいね。
ちょっとユニークな監獄土産はいかが?
お土産を購入したい方は、帰る前に庁舎に寄ってみましょう。
網走監獄でしか購入できないオリジナルの商品がたくさん売っています。
人気商品は道内の刑務所で実際に作られている「マル獄シリーズ」のTシャツや前掛け、トートバッグなど。
他にも刑務作業として作られた、キーホルダーや食器などの加工製品もありました。
ぜひここでしか買うことのできないユニークなお土産を探してみてはいかがでしょうか。
網走監獄で北海道開拓の歴史に思いを馳せてみよう
網走を代表するスポット「博物館 網走監獄」。
北海道を舞台にした人気漫画をきっかけに、新たに興味を持たれた方もいるのではないでしょうか。
敷地内はとても広く、見どころもたくさん!歩いて観光する時間の目安は約1~3時間を見積もっておくと安心です。
皆さんも網走を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてくださいね。
博物館 網走監獄へのアクセス
- 【住所】
網走市字呼人1-1
【営業時間】
9時~17時
※最終入館は閉館1時間前まで【入館料】
大人:1500円、大学・高校生1000円、小・中学生750円
【定休日】12/31~1/1
【駐車場】あり(無料)
【公式サイト】http://www.kangoku.jp/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。