北海道発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
北海道ガーデン街道とは、旭川から富良野を経て十勝に至る全長約200キロほどの観光コース。北海道を代表する7つのガーデンがこの街道で結ばれているため、人気も急上昇。今や全国的に注目される存在だ。
ガーデニングが一大ブームを巻き起こして以来、庭いじり・土いじりの趣味は都会にもすっかり定着。人気タレントが菜園をつくったり、古民家のリフォームや田舎暮らしを紹介する番組が人気を集めている。そんなトレンドの追い風を受け、今、北海道ではガーデン観光が話題。なかでも、旭川から富良野を経て十勝に至る「北海道ガーデン街道」は、その王道。帯広周辺には、歴史ある真鍋庭園や紫竹ガーデンの他、十勝千年の森、十勝ヒルズ、六花の森と、5つの人気ガーデンが集中する。札幌からでも花を楽しむ事ができるバスツアーも人気を集めている。手軽に、お得に、コストパフォーマンスの高さを楽しむ事ができるのが魅力。
[たびらいセレクション]
(ひらの かおる) 平野 薫さん
「北海道ガーデン街道」という呼び名がつけられたのは2009年のことです。前年に倉本聰さんのドラマ「風のガーデン」が放映されたこともあって、北海道のガーデンが全国的に注目されるきっかけとなりました。道内では2003年頃から美しい庭園を観光資源にして北海道を元気にしようという「ガーデンアイランド北海道」という活動がつづけられていましたが、ちょうど21世紀がスタートする前後は、世の中がエコロジーといい始めたり、ガーデニングブームが起きたりしていて、いわば日本全体が癒しを求めていた時代。「北海道ガーデン街道」という観光ルートの提案はそんな時代の気分を反映していたんです。ただ観光客のニーズがはっきりと見えていたわけではありませんでしたから、当初は旅行会社にもなかなか理解していただけなかったそうです。ところが年を追うごとに訪れる人が増え、わずか3年で北海道観光のキラーコンテンツに数えられるほどの人気ぶり。本州からだけでなく海外からも多くの観光客を集めています。
「北海道ガーデン街道」のお客さまの反応で多いのが「北海道の花はきれい」という声。同じ花でも色が鮮やかなんだそうです。専門家に聞くと、寒暖の差が大きい北海道の気候が色に出るのだとか。北海道の大自然は、そういう美しい生命力を生み出すマザー・ネイチャーなんですね。帯広・十勝はそんな北海道の自然が最も色濃く映し出されているエリアです。もともと帯広には老舗の観光庭園がありました。ひとつは「真鍋庭園」。ここは1966年からつづく日本初のコニファー(針葉樹)ガーデン。造園会社がプロ用に植栽のイメージを伝えるためにつくられたもので、財団法人日本植木協会が認定した北海道唯一の見本園です。もちろんプロだけでなく一般の人にも公開されています。針葉樹を中心に、樹木はもちろんグラウンドカバープランツも多彩です。帯広市内のもうひとつの庭園が「紫竹ガーデン」。ここはガーデニングのカリスマおばあちゃん、紫竹昭葉(しちくあきよ)さんが60歳を過ぎてから始められたオープンガーデンです。開園も1992年と20年以上も前で、観光ガーデンの先駆けとして年間10万人ものゲストを迎えているそうです。
帯広の近郊にも個性豊かなガーデンがあります。「十勝千年の森」は英国の庭園デザイナー、ダン・ピアソン氏の監修によるスケールの大きなガーデン。十勝の雄大なランドスケープを映し込んだ壮大な庭で、庭園のあちこちにアート作品がプロットされています。英国ガーデンデザイナーズ協会賞の大賞も受賞しており、本場英国で「最も美しい庭」と賞賛されています。また「十勝ヒルズ」は十勝の「農と食のテーマパーク」をコンセプトに、園内で育てた野菜をレストランで提供。オーガニック食材でつくられたこだわりのメニューが楽しめます。「六花の森」は、今や北海道を代表するお菓子のブランド“六花亭”が運営するガーデン施設。同社のペーパー・バッグやラッピングに使われている「十勝六花」の世界を現実にした庭園です。六花亭といえばすぐに思い起こすのがあの花のパステル画ですが、作者である山岳画家、坂本直行さんは、坂本龍馬の子孫に当たる開拓者の末裔。そんなトリビア話に思いをはせながら園内にある坂本直行記念館を見るのもいいでしょう。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
北海道の観光ガーデンはとにかく広い。ビューポイントもガーデンの個性によってイロイロ。園内を巡るだけでなく、花のスケッチや写真撮影にふける人も多く、過ごし方も思い思い、自分なりのスタイルで楽しみたい。
ガーデン巡りのもうひとつの楽しみは、おいしい食との出会い。各庭園とも美しい景観を借景にしたカフェやレストランを充実している。十勝の素材をふんだんに使ったスイーツ類にも注目だ。
花と緑に癒された後は、自分にご褒美?!ではなく、友人ご家族へのお土産もお忘れなく。ガーデンでしか手に入らない、花と大地にちなんだアイテムもあるからショップをのぞいてみよう。
住所:帯広市稲田町東2線6番地電話:0155-48-2120営業期間:4月下旬〜11月営業時間:8時~日没 ※6~8月は8時~18時定休日:期間中無休入園料:大人800円、子ども(小中学生)200円
札幌からクルマで約2時間40分
新千歳空港からクルマで約2時間15分
帯広駅よりクルマで約15分とかち帯広空港よりクルマで約20分
住所:上川郡清水町羽帯南10線 電話:0156-63-3400営業期間:4月23日~11月3日営業時間:10時~17時(16時30入分園締切)定休日:期間中無休入園料:大人1000円、中高校生500円、小学生以下は無料
札幌からクルマで約3 時間
新千歳空港からクルマで約2時間30 分
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一本の木に癒されるのが人間。
視界に飛び込んでくる、不思議な存在感のある、一本の木。そのやさしく、静かな力感に満ちた佇まいに引き寄せられるように、思い思いにくつろぐ人。自然と深呼吸しながら、丘の彼方の日常を忘れる。十勝千年の森のアースガーデンの一コマ。
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