北海道発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
「ポロクル」は、“サイクルシェア”と呼ばれる新しいタイプのレンタサイクル。札幌の街ナカに置かれたポートからポートへ、どこでも自由に貸出返却が可能な自転車で、街の空気を感じながら旅してみよう。
札幌の「ポロ」とサイクルの「クル」から名付けた「ポロクル」は、2011年4月からスタートした札幌都心部の新しい移動のカタチ。これはサイクルシェア(自転車共同利用)といい、見た目は普通の自転車なのですが、「ポート」と呼ばれるポロクル専用の駐輪場であれば必要な時にどこからでも借りられ、どこでも乗り捨てできるという便利なサービスです。簡単な手続きだけですぐに利用でき、しかも観光スポットが多い札幌市内中心部に多数のポートがあるので、快適に移動しながら観光が楽しめます。ひとつ一つの観光スポットを歩いて回るにはそれなりに時間もかかるし、地下鉄やタクシーだと時間や費用の面でちょっと……。そんな都心部の観光に、利用しない手はありません。北海道ローカル案内役が厳選おすすめホテル特集
[たびらいセレクション]
(やまね しずか) 山根 静夏さん
サイクルシェアサービス「ポロクル」は、札幌の新しい交通手段。エコな乗り物・自転車をみんなで共有することで、環境にやさしいだけでなく、放置自転車の削減に役立つなどさまざまなメリットもあることから注目を集め、2011年のサービス開始以来、着実に利用者を増やしています。ポロクルが一般的なレンタサイクルと決定的に違うのは、最初に借りた場所に返さなくても良い、ということ。札幌の街ナカに設置された「ポート」であれば、貸出と違うポートに返却、いわゆる“乗り捨て”が可能なのです。また、付属のワイヤー錠で一時的に施錠できるので、ポートがない場所では、公共の駐輪スペースなどへ自転車を停めて、食事や買物を楽しむのもOK。基本的に会員登録制のサービスですが、当日の簡単な手続きだけで利用できる「1日パス」もあり、これが観光や出張で札幌都心部を行き来する人に便利でおトクと好評です。では実際にどう便利でおトクなのか、具体的に紹介しましょう。
1日パスは、観光案内所や提携ホテルで販売している1500円(税抜)のもの(ICカード付)と、コンビニで購入できる1300円(税抜)のもの(パスコード発行)、2種あります。営業時間内の利用なら、貸出と返却は何度でもOK。貸出は7時~21時30分、返却は7時~22時まで受付けています。簡単な手続きですぐに自転車を利用でき、利用方法もいたって簡単! カードキーをかざすか、パスコードを入力するだけでロックが自動で外れる仕組み。返却時には、自転車をポートに戻して手動で鍵をかけ、操作パネルの「ENTER」を押せば完了。カードを購入したホテルフロントや最初に自転車を借りた場所に戻る必要はなく、最寄りのポートに乗り捨てれば終了です。
自転車を貸出・返却するポロクル専用駐輪場「ポート」は現在40拠点(2019年5月現在)。自転車の設置台数はポートにより異なりますが、全ポート合計で毎日350台が稼動しています。 旅行者にとっては、自転車台数やポートの数もさることながら、ポートの場所が、札幌駅や大通公園の周辺を中心にホテルや観光スポットなど「便利な場所・行きたい場所にある」というのも高ポイントでしょう。貸出時と違うポートに自由に返却できるので、スポットからスポットへと、目当ての場所に楽に移動できるだけでなく、例えば「自転車で観光した後に飲みに行く」とか、「疲れたので帰りは地下鉄で戻りたい」といった時、最寄りのポートに“乗り捨て”できるという使い勝手の良さも大きな魅力です。
旅に出ると、限られた時間の中で“あそこも、ここも”と欲張って駆け足になりがち。自分のペースで移動でき、右へ左へと気の向くままに足を伸ばせる自転車は、街の空気を肌で感じられるのも魅力ですよね。札幌の中心部は道路が碁盤の目になっていて分かりやすい上に道幅も広く、空も広くて緑豊かなので、走っていてとても気持ちがいいんですよ。また、地下鉄駅とJR駅の間など、公共交通機関がつながっていない区間を移動するにも便利です。都心部には、駐輪や乗り入れが禁止されている場所もありますが、ポロクルならさまざまな場所に専用ポートを設置しているので、駐輪場を探してさまよう心配はありません。利用したい時にすぐに借りられて手続きも簡単なので、晴れた日には、ぜひポロクルで札幌の街ナカをめぐってみて欲しいですね。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
ポロクルのポート周辺には、北海道遺産に選ばれている北海道大学札幌農学校第2農場や苗穂地区の工場・記念館群など、街の歴史が刻まれた建造物が複数点在。歴史巡りをテーマに散策するのもおすすめです。
現在44箇所あるポートのうち、最も西に存在するのが地下鉄東西線「円山公園」駅そばの2つのポート。円山エリアはおしゃれな街として最も人気の高い地域で、北海道神宮や動物園のほかカフェなどが点在し旅行客も訪れます。
人気観光スポットをめぐるにも大活躍。疲れたり土産で荷物が増えたら、途中で一旦ポロクルを返却してホテルでひと休み、というのも手。再び街めぐりへ行くにも近くのポートから貸出してすぐスタートできます。
散策中に自転車停めてほっと一息
ポロクルで、大通公園から南へ約1.5キロの中島公園方面へと走ってみました。中島公園は札幌市のほぼ中心にありながら水と緑が豊かで、コンサートホールや文学館などもある規模の大きな公園。近くには、2013年6月にオープンしたコーヒーが美味しいと評判のカフェ「MARUMI COFFEE STAND NAKAJIMA PARK」があります。この辺りを自転車で行き交う人のため、店の入口には自転車の専用ラックがあるので、サイクリング途中に立ち寄りやすいスポットですよ。一面ガラス張りの店内から道行く人を眺めつつひと息つけば、札幌市民になった気分に浸れる…かも!?
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