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  1. 福岡うどん “うどん発祥地”で気軽に味わうソウルフード
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達人指南

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福岡うどん “うどん発祥地”で気軽に味わうソウルフード

  ラーメンやもつ鍋、辛子明太子など名物の多い福岡だが、忘れてはいけない名物が、うどん。福岡市は“うどんの発祥地”とされており、博多や北九州など福岡の各地では、ソウルフードとしてのうどんが愛され続けている。街のあらゆる場所にうどん屋が軒を連ねているが、まずは気軽に味わえるおすすめから巡ってみよう。

客の目前でゆで上げ、最高のタイミングで提供される福岡のうどん

  全国的に有名なうどんといえば、“讃岐うどん”や“稲庭うどん”があるが、実はうどんもそばも発祥は博多といわれている。鎌倉時代に聖一国師(しょういちこくし)という僧侶が宗王朝(中国)へと渡り、うどんやそば、ようかん、まんじゅうなどの製法を博多に持ち帰ったことが始まりだ。

福岡では現在でも、地元で愛される老舗のうどん店から、全く異なるスタイルに挑戦する新店まで、多くのうどん屋がしのぎを削っている。とはいえ、最初から行列必至の老舗店を狙っていくのは、一般客には少しハードルが高いかもしれない。

福岡うどんの基本スタイルとともに、まずは気軽に味わえるおすすめから紹介しよう。

取材/Photo Office K、平成28年(2016)8月

有馬悠也さん
(ありま ゆうや)
有馬 悠也さん

福岡うどんの達人
  「元祖・肉肉うどん 中州店」の店長。調理師学校を経て、アルバイトとして入社。入社時より「店長になる!」と周りに宣言していたという達人は、率先して仕込みや掃除などをこなしながら、わずか1年半で見事店長へと昇進。次の目標は、「マネージャーになることと会社に貢献すること」。また、将来の夢は「独立して自分の店を持つこと」と語る。

「うどん」の発祥地、福岡・博多

承天寺の境内にある“饂飩蕎麦発祥之地”の石碑

  一般的にうどんといえば讃岐、そばは信州などが有名だが、うどんもそばも、そしてまんじゅうも、発祥の地は博多とされる。博多祇園山笠発祥の寺として知られる博多駅前の「承天寺(じょうてんじ)」の境内には、“饂飩蕎麦発祥之地(うどんそばはっしょうのち)”の石碑が立っているほどだ。

全ての始まりは、承天寺を開いた僧侶・聖一国師(しょういちこくし)が仁治2年(1241)に中国から帰国した際、製粉の技術を持ち帰ったこと。当時は多くの僧侶たちが博多(那の津)から仏教修行のために中国へ向かい、教典とともに多くの書物や技術を持ち帰ってきたのだという。

聖一国師のおかげで、日本ではきめ細かい粉が作られるようになり、うどんやそば、まんじゅうなどの粉物食文化が全国に広まっていった。また、定番の“年越しそば”も、もとは博多の謝国明が町民に年末に振る舞ったもので、翌年に多くの人に福が来たことから“福そば”として定着したといわれている。

“福岡うどん”の特徴は、こしのないふわふわ麺

麺が柔らかく“時間が経つと増える”とまでいわれる牧のうどん

  福岡うどんの一番の特徴は、柔らかい麺、そして澄んだつゆ。こしが強い他の地域のうどんと比べると麺が非常に柔らかく、“こしがない”。しかし、このふわふわとした柔らかな食感が、すっきりとした味わいのつゆと相性がいい。

福岡うどんが柔らかい麺になったのは、忙しい博多の商人たちに素早くうどんを提供するため、あらかじめ麺をゆでておいたからだといわれる。スープは、アゴ(トビウオ)やイリコ、鰹節、昆布などの魚介類をぜいたくに使っただしに、薄口しょうゆを加えたやさしい味が一般的だ。

そんな福岡うどんらしい特徴を味わえる店が「牧のうどん」だ。“食べても食べてもなくならないうどん”としてメディアで取り上げられることも多い有名店で、ふわふわとした柔らか麺がどんどんスープを吸っていくので、スープの入ったやかんとともに提供される。

牧のうどんの薄味スープと麺は、一緒にすするとちょうどいいバランスになる。また、食べ切れるか心配な小食の人は、麺少なめを注文すると安心だ。逆にたくさん食べたい向きには、サイドメニューの「かしわご飯」がおすすめ。

福岡のうどんは、もともとは間食や夜食として広まった“ファーストフード”のような存在。しかし、早さだけでなくおいしさまで追求するのが、食にうるさい博多流。福岡を訪れた際には、ラーメンやもつ鍋などのワイルドなグルメだけでなく、あっさりとした福岡うどんも選択肢に加えてほしい。

丸天にゴボ天 ―― 福岡うどんを飾るトッピングたち

「資さんうどん」の一番人気メニューは、右下の肉ゴボウうどんだ

  福岡のうどんの特徴としては、麺の柔らかさに加えてトッピングが挙げられる。「丸天(まるてん)」は、その名の通り“丸い形の天ぷら”で、魚の練り物を揚げたもの。博多ではこれを“天ぷら”と呼び、四角に揚げたものは角天と呼ばれる。

天ぷらというと、全国的には海老などにころもをつけて揚げたものが一般的だが、福岡ではこれと丸天の両方を天ぷらと呼ぶ。もちろん、うどんの具にも両方の天ぷらがあり、ころもをつけた天ぷらもメニューに並んでいるので注文できる。

丸天と並ぶ福岡うどんの定番トッピングは、「ゴボ天」。そのまま“ごぼうの天ぷら”だが、こちらはころもで揚げたもの。ごぼうの切り方に店ごとの多少の違いはあるが、基本的には大きめに切られたごぼうが使われ、ごりごりとした食感を味わえるものが多い。

ゴボ天だけで物足りないという場合には、多くの男性客が注文する“肉ごぼう”を頼んでみよう。甘辛く煮こまれた牛肉とのダブルトッピングなら、食べごたえも満足感も十分だ。

福岡うどんに吹く新しい風 ―― 「元祖・肉肉うどん」とは?

ラーメン屋の間に店を構える「元祖・肉肉うどん 博多・中州店」

  “うどん発祥の地”というだけあり、福岡の街には多くのうどん屋がひしめいているが、最近では一般的な福岡うどんとは毛色の異なるうどんも登場してきている。その一つが、こしのある手打ち麺をしょうゆベースの黒いスープとともに味わう「元祖・肉肉うどん」だ。

達人・有馬さんが働く元祖・肉肉うどんのルーツは、北九州の小倉にある。戦後、貧しさから食材が十分に手に入らない時代に、当時は食べられることのなかった牛のほほ肉を甘辛く煮こんで使ったうどんが広まったという。そんな小倉発のご当地うどんが独自の発展を遂げたのが、この元祖・肉肉うどんなのだ。

麺の上には、ごろごろと角切りの大きな牛肉がのせられ、中央にはしょうがが添えられる。いわゆる福岡うどんとは全く違う。とろとろに煮込まれたサイコロステーキのような牛肉は、生で仕入れた牛ほほ肉をボイルして甘くじっくりと煮込んだもので、毎日4時間以上かけて作られている。

また、スープも毎日作られており、こちらはしょうゆをベースに椎茸や昆布、イリコなどのだしを使用、隠し味に牛ほほ肉のスープを加えている。牛ほほ肉の脂身は程よく処理されているので、こってりとしているように見えて、味は比較的あっさり。さらにトッピングのしょうがが爽やかさを加える。牛ほほ肉にはコラーゲンが多く含まれているので、あっさりさとあわせて女性ファンも多い。

福岡うどんから、自分のお気に入りを見つけよう

元祖・肉肉うどんでは、“そばの替え玉”まである

  麺に特徴のある福岡うどんだが、店によっては麺の硬さや太さを選ぶことができたり、“替え玉”を注文できたりする。福岡ならではのラーメン文化と融合しているところも興味深い。ちなみに元祖・肉肉うどんでは、替え玉にうどんだけでなくそばまであり、一杯でうどんもそばも味わえるというから驚く。

ここで紹介した以外にも、老舗の名店から行列必至の人気店まで、福岡うどんの選択肢はとにかく幅が広い。まずは手軽に味わえる店から始めて、自分のお気に入りの一杯にたどり着いてほしい。

《厳選ホテル》

気軽に食べられる福岡うどんのおすすめ

小倉生まれのニューウェーブ「肉肉うどん」のおすすめメニュー

  福岡うどんに新しい風を吹き込んだ「元祖・肉肉うどん」。肉のうま味が効いたスープにマッチする豊富なトッピングを紹介。

  • しょうがのアクセントが効いた代表メニュー「肉肉うどん」
  • 長くて太いごぼうが4本のったごぼう天肉うどんは食べ応え抜群
  • 牛肉とごぼう天2本がのった重量感あるカレーうどん
おすすめポイント
  西日本では珍しいしょうゆベースの黒いスープが特徴。角煮の牛肉と中央に生姜がのった定番のメニュー。うどんを食べた後に、スープと肉を半分残して白めしを入れる食べ方もおすすめ。全てのメニューが、白めしなどに合うように仕上げられている。

ザ・福岡うどんの「牧のうどん」おすすめメニュー

  福岡県糸島市で生まれた歴史ある「牧のうどん」のおすすめメニューを紹介。

  • 博多うどんの代表格“肉ごぼう”を「牧のうどん」で
  • 牧のうどんの「野菜わかめうどん」
  • 丸天もゴボ天も一緒に味わえる牧のうどんの「丸天ごぼううどん」
おすすめポイント
  オーソドックスな福岡うどんは、ふわふわの柔らかな麺が特徴。その代表ともいえる牧のうどんは、“食べても食べてもなくならないうどん”として有名だ。麺がどんどんスープを吸っていくので、一緒に出てくるやかんからスープを継ぎ足して食べる。席にある注文票には、自分で記入してオーダーする。

北九州市民のソウルフード「資さんうどん」のおすすめメニュー

  北九州市民のソウルフードともいえる「資さんうどん」。もともとは北九州を中心に展開していたが、最近では福岡市から県外へと拡大。メインのうどん以外にもメニューが豊富で、世代を問わず愛されている。

  • 器からはみ出すゴボ天と牛肉がのった資さんうどん「肉&ゴボ天
  • “かしわ”を使った資さんうどんの「かしわうどん」
  • 資さんうどんの「エビ天うどん」
おすすめポイント
  資さんうどんの特製スープは、“風味豊かなうま味がある黄金のつゆ”。新鮮な作り立てを提供するために、各店で1日数回仕込みをしている。北九州の自社製麺所で毎日作られる麺は、いわゆる福岡の柔うどんよりも歯ごたえがあり、本場の讃岐うどんほどは固くない。使用される小麦も、資さんうどん専用のものが取り寄せられている。また、うどん屋では珍しく、とろろ昆布が入れ放題。

いざないの一枚