福岡県の地理・自然

福岡県の位置や自然、産業をまとめて紹介

福岡県は九州地方の最北部に位置し、面積は4980平方キロ余り。暖温帯に属するが、福岡市では1月~3月に数センチの降雪が見られる。東京と福岡の距離は、東京・札幌間とほぼ同じ約880キロ。人口密度が1平方キロあたり1000人を超える都道府県は日本全国で7カ所だが、福岡県はそのうち7番目の1020人で、福岡市と北九州市の二つの政令指定都市を抱える。県都の福岡市は、九州の政治と経済、文化、交通の中核を成す九州の中心都市だ。

福岡県の基本データ

北は玄界灘と響灘(ひびきなだ)、北東は周防灘(すおうなだ)、南西は有明海に臨む。北九州市門司区と山口県下関市の間にある関門海峡には、海上の「関門橋」と、海底の「関門トンネル」で本州と結ばれている。小倉駅を起点に、周防灘沿いには日豊本線が、博多駅を経由して鹿児島本線がそれぞれ南下。山陽新幹線が乗り入れる博多駅からは、ほぼ鹿児島本線に沿って九州新幹線も延びる。福岡・東京間の距離は約880キロで、福岡から中国の上海(シャンハイ)までの距離とほぼ同じ。福岡が中国大陸に近いことがよくわかる。また、福岡・ソウル間は約540キロと、朝鮮半島とはさらに近い。そのため、博多港と韓国・釜山(プサン)港の間には、所要約3時間のジェットフォイルが就航している。

福岡県のデータ

■面積 約4979平方キロ
■人口 約509万4200人
■県の木 ツツジ
■県の花 ウメ
■県の鳥 ウグイス

福岡県面積比較

北海道(全国1位) 8万3457平方キロ
岩手県(全国2位) 1万5279平方キロ
福岡県(全国29位) 4979平方キロ
香川県(全国47位) 1876平方キロ

福岡県の自然

「平尾台」は国の天然記念物に指定されている

福岡市の1年間の平均気温は17℃。温暖な気候の福岡県は、6月から10月にかけて年平均3.2回の台風に見舞われる。中央部から東部にかけては県内最高峰の標高1200メートルの「英彦山(ひこさん)」を中心とした三郡(さんぐん)山地、佐賀県との境にある標高1055メートルの「脊振山(せふりさん)」を主峰とした脊振山地、南部には「耳納(みのう)山地」と「筑肥(ちくひ)山地」が横たわり、標高1000メートル前後の高地が形成されている。北東部にある標高370~710メートルの「平尾台」は、台上面積約12平方キロの結晶質石灰岩からなるカルスト台地で、国の天然記念物に指定されている。
しかし、福岡県は全体でみると比較的平野部が多く、森林面積は約22万3000ヘクタール。森林率は45%で、これは全国平均の67%よりもかなり低く、開発が進んでいることがわかる。樹種は広葉樹が23%、針葉樹が67%。広葉樹のほとんどが天然林のシイ・カシ類やタブ類で、わずかながらクヌギの人工林もある。国立公園や国定公園、県立自然公園などと、自然保護の対象となっているエリアは9カ所あり、県の面積の約18%を占めている。

福岡県の自然公園
関門海峡を眼下におく「瀬戸内海国立公園」

福岡県にある国立公園は「瀬戸内海国立公園」の1カ所で、北九州市門司区の和布刈公園(めかりこうえん)が含まれる。面積は46ヘクタール。関門海峡を眼下におく眺めが壮観だ。
県内の国定公園は、「北九州国定公園」と「玄海国定公園」、「耶馬日田英彦山国定公園」の3カ所。北九州国定公園は、北東部の平尾台を含めた面積8107ヘクタールの地域。玄海国定公園は、玄界灘沿岸の白砂青松(はくしゃせいしょう)が美しく、立花山にはクスノキの原生林が残る。英彦山周辺の耶馬日田英彦山国定公園は文化的に重要な地域で、県内では貴重なブナ林が広がっている。
県立自然公園としては神社仏閣や霊場などが点在し、歴史の香りを色濃く残す太宰府県立公園をはじめとして5カ所がある。奇岩で知られる霊厳寺を中心にした「矢部川県立公園」のほか、筑後川、脊振雷山、筑豊の各県立公園がある。

福岡県の島
江戸時代に金印が出土したという「志賀島」

福岡県には62の島がある。そのうち有人島は10で、全てが玄界灘に浮かぶ。最も大きい島は周囲13.5キロの「筑前大島(ちくぜんおおしま)」だ。古くから宗像三神の一神である端津姫神(たきづひめのかみ)を祀る神の島として知られ、港近くには宗像大社中津宮が鎮座する。宗像大社を含む古代遺跡「宗像・沖ノ島と関連遺産群」は、平成29年(2017)7月9日に世界遺産として登録された。
人口約460人の「相島(あいのしま)」は、南側に集落が集中しているが、北側は断崖絶壁が続く秘境だ。ネコが多いことから“ネコの楽園”としても知られている。江戸時代に金印が出土したことで知られる「志賀島(しかのしま)」は、全長97メートルの志賀島橋によって本土と結ばれている。周囲は約11キロで、3000人ほどが住んでおり、島の北側には温泉が湧くリゾートホテル「休暇村志賀島」もある。「能古島(のこしま)」には、奈良時代に防人(さきもり)が置かれた。周囲は約12キロで、島の北端には自然公園「のこしまアイランドパーク」がある。春は菜の花やポピー、夏はアジサイやヒマワリ、秋はコスモス、冬はスイセンやウメなどの花が咲く。

福岡県の温泉地
筑後川沿いに位置する原鶴温泉

福岡県は九州の中でも温泉のイメージが薄いが、実は県内に52カ所もの温泉地が点在している[平成25年(2013)時点、環境省自然環境局調べ]。
福岡市の南東・筑紫野市にある「二日市温泉」は、開湯1300年といわれる古湯。平安時代には大宰府政庁の人々に親しまれ、江戸時代には筑前を治めていた黒田藩(福岡藩とも)の湯治場としてにぎわった。
標高476メートルの鬼王山(おにおうやま)の麓に湧く「薬王寺温泉」は“博多の奥座敷”と呼ばれ、ひっそりとした温泉街には3軒の旅館がある。
県南部を流れる鵜飼で有名な筑後川沿いには、上流から「筑後川温泉」、「原鶴温泉」、「吉井温泉」、「片ノ背温泉」と温泉地が並ぶ。さらに、英彦山(ひこさん)の中腹には一軒宿の「英彦山温泉」が、八女茶(やめちゃ)で知られる八女市にも公共の宿「グリーンピア八女」が建つ「黒木平温泉」がある。

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