北海道発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
春から夏には約300種の高山植物が咲き乱れ、通称「花の浮島」言われる礼文島。稚内港からフェリーで約2時間。近年はその歴史にも注目されている。縄文の記憶が見え隠れするこの島の魅力を紹介しよう。
はじめてこの島に降り立つと、海越しに見えるとなりの利尻島のシンボル、利尻山が海面に映り、刻々と色合いを変えてゆく美しさと、高い木々がとても少ないことに目を奪われる。 その秘密はこの島の長い歴史にある。隣り合った二つの離島、礼文島と利尻島の大きな違いはその歴史の違いだということはあまり知られていない。 20万年前にはじまった火山活動によりできた火山の島利尻に対して、礼文島は成り立ちが古く、一億五千年前から海底が隆起してできた島と言われている。礼文島の自然や、歴史を知って行く事でその面白さがより鮮明に見えてくる。そんな礼文島の観光を紹介しよう。⇒利尻・礼文の体験を最安値で探す===============■礼文島に宿泊するパッケージツアーをお得に予約⇒格安ツアーをチェックする北海道ローカル案内役が厳選おすすめホテル特集
[たびらいセレクション]
(にいやま ひこじ) 新山 彦司 さん
礼文島は一番高い礼文岳でも標高490メートルほど。平均標高200メートルから300メートルの礼文島に、多くの高山植物が自生しているが、日本でも本州では2000メートル級、北海道でも1600メートル以上の高い山でしか見られない花々がこの低地の島に咲いているのはなぜだろう? もともと、大陸とも陸続きだった礼文島は約1万年前の氷河期の終わり、地球の温暖化にともない海面が上昇し、断崖絶壁になっている西側に西からの季節風が吹きつけることで霧が発生している。強い風が吹きつけるため、背の高い植物などが生えない。他にも礼文島を囲うように流れる暖流など、さまざまな気候条件も加わった奇跡がこの環境を作り出し、今でも保っているのだ。 中でも礼文島でしかみられないランの女王とも呼ばれるレブンアツモリソウやヨーロッパアルプスに咲くエーデルワイスの仲間、レブンウスユキソウや金色の梅に似た花、レブンキンバイソウのような礼文島のみに咲く固有種や、本州では高山でしかみられないような高山植物は人気が高い。希少な花々が見られる初夏は、花の島礼文のおすすめの観光時期でもある。
礼文島を知るのには是非自分の足で島を歩いて大地を感じてほしい。礼文島には5つのトレッキングコースがある。島の最北端のスコトン岬をスタートし、穴あき貝が波打ち際に落ちているゴロタ浜、そして透き通る青い海の澄海岬を巡る「岬巡りコース」、フェリーターミナル近くから一面のお花畑や桃岩をながめ、遠くに利尻富士と地蔵岩から知床(礼文にも知床という地名がある!)へ向かう「桃岩展望台コース」、レブンウスユキソウ群生地と礼文滝も近い「礼文林道コース」、島で唯一の湖の久種湖の湖畔を巡る「久種湖畔・森林の丘コース」。そして上級者には「8時間コース」!最北のスコトン岬から車では行く事ができない西海岸を横断するコースまである。 無理のないコースからはじめてゆくうち、何度も礼文島にくる人たちがなぜフットパスを好むのかが分かるだろう。自分のペースで開けてゆく美しい景色。土地の歴史的背景を知る事でその楽しさもさらに深まるはず。 疲れた身体は香深港にある源泉掛け流しの天然温泉「礼文島温泉 うすゆきの湯」でゆっくりとほぐして。交流室や情報提供コーナーもあり地元人や観光客にも愛されている施設だ。⇒利尻・礼文の自然を楽しむ体験を最安値で探す
貝殻で作られたアクセサリーが大量に発掘され、制作の道具や礼文の海岸産のメノウ石で作った工具なども出土した事から、縄文時代後期のはじめから中頃の、アクセサリー職人の工房を携えた集団遺跡だと判明したのだ。作られていたアクセサリーのほとんどはビノスガイという礼文周辺の海で採取出来る、美しい真っ白な貝でできており、北海道南西部に住む縄文人が春から秋にかけて貝殻のアクセサリーを作るため、海を渡って礼文島で暮らしていたことがうかがえる。 またアクセサリーの一部は9割が礼文産のビノスガイ、残りは関東地方より暖かい海でしかとれない貝で作られている。新潟産のヒスイや北海道にはないイノシシの牙でできたもの、新潟とサハリン産のアスファルトのついた銛先などもあり、船泊遺跡はサハリンや東北、日本南部とさまざまな場所からの交流があったとみられている。フェリーターミナル近くの礼文町郷土資料館ではその美しいアクセサリーや縄文土器もみることができるおすすめのスポット。礼文島の遺跡の発掘場所の美しい風景に触れ、太古の時代の礼文島に想いを馳せる旅も格別だ。
日本最北の島・礼文島では、ウニやコンブ、ホッケなど、季節ごとに採れたて極上の旬の魚を味わうことができるのも旅の醍醐味。漁港に足を運び、新鮮な魚介をしっかりと目で見てから味わうのもよし。 夏の観光シーズンの人気は何と行ってもウニ!まずはとれたての殻つきのウニを自分で割って食べられる船泊漁港の「うにむき体験センター」へ。そして島の人気メニュー「ほっけのちゃんちゃん焼き」を食す。島のちゃんちゃん焼きは北海道特有の「鮭」ではなく、成熟した大人のホッケ、「ネボッケ」に味噌と刻みネギをのせて、焼けたところから身をほぐして食べるという礼文島独特の食べ方だ。香深漁港直営の「海鮮処かふか」での人気メニューでもあり、お店ごとに少しづつ味も異なり食べ比べる楽しみも。 ボリュームを求めるなら礼文島金田岬にある船泊漁港直営の「食事処あとい」へ。極上毛ガニがまるまる一匹ついた「極上毛蟹の三食丼」も人気。何を食べるかよりも、今の美味しい魚介を新鮮なうちにいただくのがベスト。ほっぺたが落ちる保証付き!観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
海鮮から珈琲まで、こだわりをもった飲食店が礼文にはある。ここではおすすめのこだわりの飲食店を紹介しよう。
1億5千年ほど前から海底が隆起してできた島、礼文島。太古の昔から作られた自然の景色の背景には様々な歴史がある。ここでは礼文島の歴史を知るおすすめドライブスポットを紹介しよう。
しっかり美味しい魚介を食べたあと、残るのは名残惜しさ・・・。ここでは礼文の味を持ち帰りできるおすすめの魚介土産を紹介しよう。
礼文島へは、海の玄関口からは稚内または利尻島からのフェリーでの移動。また利尻島や稚内まで飛行機で入り、そこからのフェリー移動も。島の移動はやっぱりレンタカーが便利。
羽田空港より約2時間関西空港より約2時間30分中部国際空港より約2時間新千歳空港より利尻空港まで、約50分のちフェリーで40分
札幌駅前ターミナルから高速バスで約6~7時間で稚内フェリーターミナルまたは駅前バスターミナル着(便により異なるため要確認)のち稚内よりフェリーで約2時間弱
札幌から特急スーパー宗谷・特急サロベツで約5時間弱。稚内駅下車。のち稚内よりフェリーで約2時間弱
~こんな方におすすめです~四季折々の花を楽しみたい方/トレッキングを楽しみたい方/離島ならではのゆっくりとした時間の中で過ごしてみたい方⇒利尻・礼文のホテルを北海道在住の現地ナビゲーターがご案内します
建物の周囲にはパノラマ絶景が広がる、北のカナリアパーク
平成25年(2013)の夏にオープンしたばかりの「北のカナリアパーク」。日本最北の地、稚内、サロベツ、利尻島、礼文島を舞台に撮影された映画「北のカナリアたち」のロケのために建てられたメインの舞台だ。 この施設がある礼文島南部の高台は、一般の人は立ち寄る事も少ない場所だったが、実は島の人が利尻富士を見るのにはここが一番良い!という穴場の絶景ポイントにある。映画好きがロケ地巡りをするだけの場所ではないのだ。 フェリーターミナルのある香深港からシャトルバスや車で約15分。天気が良い日に、時間をあけて是非立ち寄ってほしい礼文の新しい絶景スポットだ。
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