北海道発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
サロベツ原野の豊かな自然や宗谷岬で有名な稚内。人口約4万人ほどの日本最北端の市であり、人気の離島、利尻島・礼文島への玄関口でもある。漁業と酪農のまちでもあり、その豊かな食も印象的だ。ここでは最北端の町、稚内のおすすめ観光を案内しよう。
深い青の空と海。旅好きなら一度は行きたい日本最北端の地、稚内。日本で最もサハリンに近く、ロシア語表記の看板もあり異国情緒漂う港町。歴史のはじまりは江戸時代の貞享2年(1685年)に松前藩が藩主直轄の宗谷場所を開設したことから。アイヌの人々との交易の場、そして北方警備の要所として悲しい歴史を残しつつも、力強く進化を遂げている。戦後は水産・酪農・観光を中心として飛躍を続け、現在は東京や大阪、名古屋からの空の便も就航。サハリンとの定期航路も復活し、「日ロ友好最先端都市」として交流もさかんに行われ、近年では環境に優しい自然エネルギーを目指した町としても注目を集めている。===============■稚内に滞在するパッケージツアーをお得に予約⇒格安ツアーをチェックする北海道ローカル案内役が厳選おすすめホテル特集
[たびらいセレクション]
(たかはし あい) 高橋 愛さん
稚内のアクティビティーに迷ったら、最近じわじわとひろがっているイギリス発祥のフットパスがおすすめ。「歩くことを楽しむための道」が語源となるフットパスは、ゴールを楽しむのではなく、歩く中で環境を感じるウォーキングのこと。「稚内フットパス」には稚内の産業や歴史を感じるのに最適なコースが大きく分けると4つある。北海道遺産を楽しむ「宗谷丘陵コース」、稚内の文化と歴史を知る「稚内公園コース」、稚内の産業を知る「ノシャップ岬コース」、稚内の湿原を楽しめる「空港公園メグマ沼コース」。その中でもロング、ショートとコースが分かれており、距離や時間で選ぶ事ができる。人気が高いのは北海道遺産の丘陵の中を歩く「宗谷丘陵コース」。宗谷産のホタテの貝殻を敷いた、足にやさしい、自然にもやさしい「白い道」が特徴的。牧草地の緑と海の青との対比が美しいコースで、潮風と草原の風に導かれながら稚内を感じられる。
今回オススメするのは市街地にオープンしたばかりの若手パティシエの店「パティスリー・ヒルンド・ルスティカ」。札幌の名店パティスリーで修行したという稚内出身の女性オーナーが作る丁寧な手仕事の生ケーキや焼き菓子は オープンから既に評判が高く、地元スイーツ女子の心をぐっと掴んでいる。 そしてルスティカの店主も絶賛するのが副港市場近くにひっそりと佇む「レストランK」。ソムリエが選ぶワインと世界のチーズ、美味しいピザとパスタのある本格イタリアンのお店だ。2Fにはギャラリーもあり、稚内に根付いた作家の絵画・写真・造形・音楽の情報発信の場所でもある。 その土地ならではの食は観光をさらに印象深いものへとしてくれる。そしてそれを作っている人の意識の高さが町に良い波を広げているのだ。
絶景ポイントといえばノシャップ岬。市街地から近いノシャップ岬でみる夕日は何度見てもすばらしい。アイヌ語で「ノッ・シャム」。「岬が顎のように突き出たところ」「波の砕ける場所」の2つの意味があると伝えられている。宗谷海峡をイルカが通ったことがある、ということから作られたイルカのモニュメントが月のように夕日の中に浮かび、目の前には利尻島、右手には宗谷岬を望むことができる。凪ぎの海、晴れた日は格別。景色が金色に染まって行くのを地元に住む人たちにまぎれながら眺め、ゆっくりとした時間の流れをぜひ感じてほしい。考え事をしたいとき、泣きたいとき、迷うとき、ノシャップ岬の夕暮れの時間はそんな想いをなだめてくれる。 近くには、北海道で一番の高さを誇る稚内灯台や日本最北の水族館「稚内市ノシャップ寒流水族館」などがある。360度観ることのできる大きな水槽では幻の魚イトウをはじめ、北方の魚など120種約3000点もの海の生き物をみることができる。 また、天文台やプラネタリウム、自然科学の不思議を楽しく学べ、南極観測の資料などが展示されている「青少年科学館」も隣接している。稚内の海に住む生物をより近くで観察でき、天気に恵まれない時でも稚内の自然を体感できる施設が建ち並ぶ場所でもある。
旅行にいくならばその土地のイベントも是非楽しみたいところ。最北端の地、稚内で注目すべきイベントといえばやはり食! 稚内はオホーツク海と日本海、二つの海をもち海産物の宝庫でもある町である。この二大海の新鮮な海の幸を味わえるのが「最北端・食マルシェ」。「食による賑わいのある街」をテーマに日本海とオホーツク海の新鮮な海産物や、稚内牛乳や宗谷黒牛などの酪農製品、勇知いもなどの農産品など、日本最北端の地で育まれた安心・安全な「稚内ブランド」の屋台などが、北海道遺産でもある北防波堤ドーム前にずらりと立ち並ぶ。日本海vsオホーツク海の2000人の大鍋も行われ、さすが北海道!とうなりたくなる。 また、季節の風物詩としては「稚内みなと南極まつり」が短い北の夏を盛り上げる。市内にある北門神社と南神社の例大祭や北海てっぺんおどり、南極おどり、花火大会などがある。特に北海てっぺんおどりは町をあげて行われるイベントで、1000名以上が参加して盛り上がる。 最北端の地、稚内。記念碑や歴史を知るだけでなくこの土地から発信される新しい「風」を是非、五感で感じ取ってほしい。最近では、札幌出発を中心とした日帰りバスツアーがイベントなどをきっかけに人気を集めている。⇒札幌出発のバスツアーを探す観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
稚内の観光名所は数知れず。ここでは目の前に広がる景色に圧巻のスポットをいくつか紹介しよう
稚内は菓子店の歴史も古く、人気の名店のなかに最近は新しい世代の参入も見受けられる。ここではドライブ中にも食べたいスイーツのお店を紹介しよう
やはり本当に知りたいのは「地元民行きつけ」のお店ではないだろうか。ここでは地元の人も集うおすすめの飲食店を紹介しよう。
バスやJRで稚内まで移動し市内のスポットを巡るにはやっぱりレンタカー。ゆっくり時間がとれるのであれば観光バスも便利だ。⇒北海道のレンタカーを最安値で探す
稚内空港から稚内市内へは約20分。新千歳空港から約7時間。札幌から約6時間。旭川約4時間50分
札幌から特急スーパー宗谷・特急サロベツで約五時間弱。稚内駅下車。
札幌駅前ターミナルから高速バスで約6から7時間で稚内フェリーターミナルまたは駅前バスターミナル着(便により異なるため要確認)
こんな方におすすめです・日本最北端の地に行ってみたい方・映画のロケ地めぐりをしたい方・水ダコやウニなどの美味しい海の幸を楽しみたい方⇒北海道在住の現地ナビゲーターが稚内のホテルをご案内します
夜の稚内を愉しむ方法
小高い丘にある稚内公園は夜もすばらしいスポット。開基百年記念塔の展望台に登ると明るい時間には街や宗谷岬、そして遠くの島々の景色を愉しむことができる。地上70メートル、海抜240メートルのガラス張りの展望台からは360度大パノラマが広がる。日が沈んだあとは街明かりを楽しむ夜景スポットに。後ろを振り向くと一面の原野。天気のいい日には一面に星空が広がり、美しく広大な北海道の夜空に感動。 朝焼けの力強さ、日中の景色の広大さ、夜の夜景の美しさ、と一日中最北端の街を感じさせてくれる。ふと、行き先に迷った時は迷わずここへ。
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