九州の元気を、現地から紹介する

7月13日、初夏を迎えつつある黒川温泉を訪れた。福岡方面からの一般的なルートである大分自動車道日田インターチェンジから国道212号線を通るルートは、松原ダム付近の道路の復旧が遅れており、現在も通行止め。今回は玖珠インターチェンジから粟野の信号を右折し、国道387号線と国道442号線を利用して、45分ほどで到着した。
あいにく天気はすぐれなかったのだが、温泉街では浴衣姿の宿泊客10組ほどが散策を楽しんでいた。今や黒川温泉の名物となった“どらどらバーガー”を販売している「どら焼き家 どらどら」で話を聞くことができた。
「地震後は材料が届かなくて営業ができず、20日間ほど休業せざるを得ませんでした」と語るのは、どらどらスタッフの藤木さんだ。「どらどらバーガーは休日には300個以上売れる人気商品なのですが、震災直後は1日に数個しか売れなくて、毎日のように廃棄処分をしていました……。おかげさまで現在は週末にお客さまもみえるようになって、活気のある黒川温泉が戻りつつありますよ」