旬のもの 安納いも 種苗の選抜を繰り返すことでつくられた青果用の甘藷「安納(あんのう)いも」。他のサツマイモと比べてショ糖が多く含まれることから、非常に甘みが強く、クリームのようにしっとりねっとりとした食感が特徴となっている。第二次世界大戦後、スマトラ島北部のセルダンから持ち帰られたイモを島内で栽培しはじめたのが始まりだといわれる。収穫期は9月~12月ごろ。 ユズ 日本の南限地であり、温暖な気候に恵まれた曽於市(そおし)は、ユズの栽培において九州一の面積・生産量を誇る“柚子の町”。ビタミンCやクエン酸を豊富に含むユズを使ったジュース「ゆず吉くん」をはじめ、「ゆずゼリー」や「ゆずドレッシング」、「ゆずこしょう」、「ゆずようかん」などの商品も作られている。鹿児島のユズは8月上旬~11月下旬に出荷される。提供:鹿児島県 ヒラマサ 釣る際の引きが釣り人を虜にする弾丸魚「ヒラマサ」は、春から夏にかけて旬を迎える。身には透明感があり、噛むほどに上品な脂とうま味が味わえる。また、良質なタンパク質とビタミンDを多く含み、アラやカマなどにも捨てる部分が全くないといわれる高級魚だ。 カンパチ 鹿児島県内の鹿屋(かのや)、垂水(たるみず)、桜島、根占(ねじめ)などの湾内と奄美大島で養殖されるカンパチは、生産量が日本一で全国シェアの55%を占める。「海の桜勘」、「ねじめ黄金カンパチ」、「かのやカンパチ」、「桜島カンパチ」、「いぶすき菜の花カンパチ」という五つのブランドで流通販売されている。旬は8月~11月ごろ。