旬のもの ぶり 養殖生産量全国1位を誇る「鹿児島ぶり」。肉質が良く、頭から尻尾まで無駄なく食べられる。たんぱく質、脂肪、ビタミンが多く、栄養価も高い。成人病を予防するといわれるEPAやDHAも豊富。潮の流れに沿って360度回転する生簀で育てる「ぶり大将」、福山町特産で自然発酵の福山黒酢をエサに混合した「さつま黒酢ぶり」、稚魚から出荷まで一貫生産する「海峡育ち鰤王」などのブランドがある。 車海老 天然、養殖ともに生産量は多い。特に昭和30年代に始まった養殖により、鹿児島県の生産量は全国でもトップクラス。養殖技術は世界的にも水準が高く、鹿児島マリナーズが開発した、卵から親になるまでの過程をすべて管理した養殖方法は「鹿児島方式」と呼ばれている。プリプリとした食感を持ち、その味は天然ものを超えたとの声が上がるほど。加熱すると旨味と歯ごたえが増す。 チクリン鍋 鹿児島県が日本一の栽培面積を誇る食用たけのこ「孟宗竹」。その産地で竹林村とも呼ばれるさつま町宮之城温泉の名物料理が「チクリン鍋」だ。川内川で獲れる山太郎ガニで出汁をとり、地元の「孟宗竹」をふんだんに入れ、さらに紫尾山のイノシシ、地鶏、野菜、きのこなどを加える。「孟宗竹」は通常のたけのこよりもアクがなく、香りも濃厚なため、繊細でさっぱりとした味わいが人気。