「くんち」とは、九州北部での秋祭りに対する呼び方で、主に収穫を感謝して奉納される祭りのこと(「おくんち」といわれる場合もある)。「蜷城(ひなしろ)くんち」は、朝倉市の蜷城地区に伝わる獅子舞の伝統行事。朝倉市の美奈宜神社で例年10月21日に開催されている。獅子が子供たちの頭をかむと病気を除き、猛に暴れれば豊作になるといわれていて、筑前地方に多い伎楽系統の獅子舞とは違い、舞楽を伴わず、芸能的なところが少ない。この系統の獅子は、筑後川中流の両岸各地に伝承されているが、現在に至るまで本格的な形を残しているのは蜷城だけ。福岡県の無形民俗文化財に指定されている。⇒詳細はこちら