サロンスペース重視なら71系。静寂のひと時を選ぶなら72系4号車が狙い目

ドアが開くと、まず迎えてくれるのが連結デッキの階段。客室の床を高く配置するためのハイデッカー構造ならではのエントランスに旅の気分が高まります。新旧2タイプの列車とも、客室はすべて木の床。車両ごとに、床板の組み方、座席シート、天井装飾が統一感をもってデザインされています。

一番人気は運転室に隣接する先頭座席ですが、3~4名であれば、ボックス席の予約がおすすめです。3名利用の場合でも、1席は空席扱いにしてもらえます。

2名掛けなら72系の4号車が穴場です。平成27年(2015)に増結された客室は高級感溢れる植物柄シートを採用。他の車両と違ってエンジンを載せていないので室内がとても静かです。

新旧列車とも編成の中央にビュッフェを設置。下りの進行方向(至由布院)に向かって右側に大きな窓を設えてあり、窓辺のカウンターで軽食や飲み物を楽しめます。その他、両側に窓を配したサロンスペース(71系)や開放感溢れる展望スペース(72系)など、座席以外でも車窓を楽しむことができるフリースペースが充実。ついつい車内を探索してみたくなります。