あなたはどっち派?“レトロ・クラシック”な71系と“モダン・スタイリッシュ”な72系

「ゆふいんの森号」のデビューは平成元年(1989)。JR九州が誇る観光列車の先駆け的存在です。デビュー時から運行する車体が、キハ71系(博多-別府)。後継のキハ72系(博多-由布院)は平成11年(1999)に新造。72系のデザインを手がけたのは、「ななつ星」のデザインでも知られる水戸岡鋭治氏です。
新旧車体ともヨーロッパの列車を彷彿とさせるシックな雰囲気ですが、とりわけ71系は内装に木材を多用することで“レトロ・クラシック”のテイストが色濃く出ています。一方、72系はウッド調を踏襲しつつ、モダンでスタイリッシュな仕上がりです。

共通する最大の特徴は“ハイデッカー”とよばれる観光列車ならではの客室構造。客室の床が通常より高い位置に配置されているので、座席からの眺望は抜群です。

また、同構造を採りながらも、運転台が客室よりも低い位置に置かれているので、車窓の景色だけでなく運転席の様子もよく見えます。列車好きの子どもなら、「憧れの運転手さん」の手元に釘づけになること請け合いです。