“熊本ラーメンのルーツ”といわれるラーメンを

くさみが少なくマイルドなとんこつスープが人気を呼び、全国的にもその名を知られるようになった“熊本ラーメン”。その熊本でのルーツといわれるのが、この「玉名ラーメン」です。
玉名市内に店を構える「桃苑(とうえん)」は、昭和38年創業、50年以上続く老舗店。「スープは豚骨のみ」という玉名ラーメンの定義を守り続け、地元の方はもちろん、わざわざ他県から足を延ばしてくる常連さんもいるほど人気の店です。
スープに使う豚骨はゲンコツ(足関節)と背の部位のみ。一度に35キロの豚骨を4回煮込み、3種類からブレンドした塩と醤油で作っています。麺は店の隣で打つ自家製麺を使用し、ほどよい太さのストレート麺でつるりとしたスープに絡みやすいのが特徴です。

ラーメンが到着すると、「ニンニクチップはかけますか?」と聞かれるので、ニンニクが苦手ではない方はぜひかけて味わって。ほどよいとろみと白濁したスープは、一見濃厚に見えますが、意外にもあっさり。豚骨ならではのコッテリ感はさほど感じません。辛いものが大丈夫な方には、奥様お手製の「からし高菜」をトッピングして味わうのもおすすめ。かなり辛めですが、ラーメンと一緒に食べるとうまみとコクが増します。
場所はいだてん 大河ドラマ館の目の前と、アクセスも抜群。土日祝などの休日は店の前に行列ができるほどの人気店なので、平日や夜が狙い目。なお、駐車場も3台しかないので、近くのパーキングやバスなどの公共交通機関を利用してお出かけしてくださいね。