道東・斜里郡清里町にある「神の子池」は季節によって青色の種類を変える不思議な美しさをもち、近年観光客が急増している小さな水辺。周辺には、旅行口コミサイトで道内1位の水辺にランクインした「さくらの滝」や日帰り入浴施設など、観光スポットも充実しています。毎年全国各地から6万人を超える人たちが訪れる神の子池は、道東・知床半島のふもと斜里町の隣町、清里町の山中にあります。底に沈んだ倒木の様子がはっきり見えるほど、透き通った水をたたえるコバルトブルーが特徴です。
この池が神の子池と呼ばれるようになった背景には、摩周湖(カムイトー=アイヌ語で神の湖の意味)の伏流水から出来ているという言い伝えがあります。神の子池には、1日に1万2000トンもの水がこんこんと湧き出ており、日差しの強弱によって池の色が変化します。春から秋にかけて陽射しが強い時はコバルトブルーに、冬や陽射しが弱い時には藍色に。神の子池は自然が造り出した芸術品のようです。神の子池が最も青くなる季節は緑豊かな初夏~夏ですが、周囲の葉がすべて落ちた晩秋の池の風景もおすすめ。また、水温が年間を通して約8℃と低いことから、倒木が水の中でも腐らずに化石のように沈んでおり、その光景もまた神秘性を高めています。