
熊本城天守閣復旧整備事業の一環で完成した天守閣に新しく設置される4体の鯱が、期間限定で熊本城桜の馬場城彩苑湧々(わくわく)座に展示されています。高さ119センチ・重さ100キロの大天守の2体の鯱は平成30年(2018)2月28日(水)まで、高さ86センチ・重さ70キロの小天守の2体の鯱は平成31年(2019)8月31日(土)までの展示で、迫力のある鯱を間近で見る事ができます。
先代の鯱は、熊本城築城400年に合わせて平成19年(2007)に制作されましたが、平成28年(2016)4月に起こった熊本地震にて大天守の鯱は2体とも屋根から落下し、小天守の2体も破損。鯱を復元するために鬼瓦職人である藤本康祐さんが鯱の制作依頼を受け、土作り・彫刻作業・天日干しなど、およそ6カ月に及ぶ作業を終えて、4体の鯱が完成しました。鯱以外にも、熊本市は天守全体の復旧を急いでおり大天守外観を平成31年(2019)中に元の姿に戻す予定です。

平成30年(2018)2月3日(土)~2月28日(水)の期間は、「鯱(しゃちほこ)祭りin城彩苑」を開催。これまではケースの中でのみの展示でしたが、祭りの期間中は実際に鯱に触れたり、制作者の藤本康裕さんのスペシャルトークショーの他、ミニ鯱作りなどのさまざまな企画が満載。食事処や土産処にてお得な特典もあります。この機会に熊本城を訪れてみてはいかがでしょうか。